【完全ガイド】レジン球体グラデーションの作り方

【完全ガイド】レジン球体グラデーションの作り方 How to
【完全ガイド】レジン球体グラデーションの作り方

※本記事はプロモーションが含まれています。

透明なレジンの中に色が美しく溶け合う、幻想的な球体グラデーション。この記事では、レジンで球体グラデーションを作る方法を徹底解説します。具体的には、作品作りで欠かせない必要な道具と材料リストの紹介から、仕上がりを左右するグラデーションに適した着色剤の選び方、そして制作の核となる【基本】2色のグラデーションの作り方まで、手順を追ってご紹介します。

さらに、プロ級の透明感を実現するための気泡を入れずに透明感を出すコツや、球体モールドの上手な使い方と注意点、お店のような輝きを出すための研磨とコーティングで仕上げをツルツルにする方法も網羅しました。

この記事一本で、【応用編】3色以上や宇宙塗りデザインに挑戦できるようになるだけでなく、作品を長く楽しむための黄変させないための対策や、失敗例から学ぶQ&A、さらには完成した球体レジンのアクセサリー加工アイデアまで、あなたの知りたい情報が全て手に入ります。

この記事のポイント!
  • 失敗しないための全手順がわかる
  • プロ級の輝きを出す仕上げ方法を学べる
  • 気泡対策や黄変防止など品質を高めるコツが身につく
  • アクセサリーへの加工や応用デザインに挑戦できる

基本的なレジン球体グラデーションの作り方

  • 必要な道具と材料リスト
  • グラデーションに適した着色剤の選び方
  • 【基本】2色のグラデーションの作り方
  • 気泡を入れずに透明感を出すコツ
  • 球体モールドの上手な使い方と注意点
  • 失敗例から学ぶQ&A

必要な道具と材料リスト

必要な道具と材料リスト
必要な道具と材料リスト

レジンで美しい球体グラデーションを作るには、まず適切な道具と材料を揃えることが成功への第一歩です。特にレジン液や着色剤は、作品の透明度や色の混ざり具合に直接影響するため、慎重に選びましょう。ここでは、最低限必要なものから、あると格段に作業がしやすくなる便利なアイテムまで一覧で紹介します。

初心者の方向けのポイント
最初は、扱いやすく気泡が抜けやすい低粘度のUV-LEDレジン液と、色が混ざりやすい液体タイプの着色剤から始めるのがおすすめです。これらを揃えるだけで、失敗のリスクを大きく減らすことができます。

道具・材料選び方のポイント
UV-LEDレジン液硬化が速く、層を重ねる作業に向いています。高粘度は色が混ざりにくいですが、低粘度は気泡が抜けやすく初心者にも扱いやすいです。
球体モールド一体型と分割型があります。分割型は取り出しやすいですが、つなぎ目の研磨が必要です。作りたいサイズに合わせて選びます。
UV-LEDライト使用するレジン液に対応したW(ワット)数のものを選んでください。W数が高いほど硬化時間が短縮されます。
着色剤液体タイプの着色剤(染料)が最もおすすめです。透明度を保ちながらレジン液とスムーズに混ざり、美しいグラデーションが作れます。
調色パレット・スティックレジン液と着色剤を混ぜる際に使用します。硬化後にレジンを剥がせるシリコン製が繰り返し使えて便利です。
エンボスヒーター風を出さずに高温でレジン液を温め、気泡を消すための必須アイテムです。ドライヤーでの代用は風でレジンが波立つため推奨しません。
その他マスキングテープ、ピンセット、ニッパー、保護手袋、作業用マットなど、基本的なハンドメイド道具も準備しておくと作業がスムーズに進みます。

グラデーションに適した着色剤の選び方

グラデーションに適した着色剤の選び方
グラデーションに適した着色剤の選び方

グラデーションの美しさは、どの着色剤を選ぶかで決まると言っても過言ではありません。作りたい作品のイメージに合わせて、最適なタイプを選択することが重要です。主に「液体タイプ」と「パウダータイプ」の2種類があり、それぞれに異なる特徴があります。

液体タイプ(染料)

結論から言うと、透明感のあるグラデーションを作るなら液体タイプが最適です。レジン液への溶解度が高く、色の濃淡を微調整しやすいのが最大の特徴になります。楊枝の先に少し付ける程度の少量から色を調整できるため、繊細な色の変化を表現するのに非常に向いています。

着色剤の入れすぎに注意
液体着色剤は非常に発色が良いため、一度にたくさん入れすぎないように注意が必要です。量が多すぎると、色が濃くなりすぎて透明感が失われるだけでなく、光が内部まで届かずに硬化不良を起こし、完成品がベタベタする原因になります。

パウダータイプ(顔料)

一方、パールやマイカパウダーなどのパウダータイプは、キラキラとした輝きやマットな質感を加えたい場合に適しています。液体に比べてレジン液と混ざりにくく、ダマになりやすいというデメリットはありますが、宇宙塗りなど、特定のデザインで奥行きや深みを表現するのに効果を発揮します。

初めて挑戦される方は、まず扱いやすい液体タイプの着色剤で基本をマスターし、慣れてきたらパウダータイプをアクセントとして使うのがおすすめですよ。

【基本】2色のグラデーションの作り方

【基本】2色のグラデーションの作り方
【基本】2色のグラデーションの作り方

ここからは、実際に2色のレジン液を使って球体グラデーションを作る手順を解説します。成功の鍵は、「仮硬化」というテクニックを正しく理解することです。この工程をマスターすれば、色の境目が自然に溶け合う美しいグラデーションが作れるようになります。

1. レジン液に着色する
まず、調色パレットにレジン液を2ヶ所に出し、それぞれ異なる色で着色します。自然なグラデーションにするコツは、薄い方の色からモールドに注ぐことです。混ぜる際は、気泡が入らないようにスティックの先をパレットの底につけたまま、ゆっくりと混ぜ合わせましょう。

2. 1色目のレジン液を流し込む
次に、着色したレジン液の薄い色の方を、球体モールドの約半分までゆっくりと注ぎ入れます。このとき、モールドの側面を伝わせるように静かに注ぐと、気泡が入りにくくなります。

3. 【最重要】1色目を「仮硬化」させる
1色目を注いだら、UV-LEDライトを照射して「仮硬化」させます。これは、表面に薄い膜が張る程度の半生状態にすることです。照射時間は、お使いのライトの性能やレジン液にもよりますが、通常の硬化時間の3分の1から半分程度が目安です。

仮硬化の注意点
ここで完全に硬化させてしまうと、2色目のレジン液と混ざらず、色の境目がくっきりとした線になってしまいます。逆に照射時間が短すぎると、次の色を注いだ時に混ざりすぎてしまいます。理想の半生状態を見つけることが、美しいグラデーションへの近道です。

4. 2色目のレジン液を流し込む
仮硬化した1色目の上に、2色目の濃い方のレジン液をゆっくりと注ぎます。表面の膜がクッションとなり、色が急激に混ざるのを防ぎ、美しいグラデーションの層が生まれます。モールドの上部まで丁寧に注ぎましょう。

5. 完全に硬化させる
最後に、UV-LEDライトを規定の時間どおりに照射して、全体を完全に硬化させます。硬化時間はレジン液のパッケージに記載されている時間を必ず守ってください。時間が短いと硬化不良の原因となります。

気泡を入れずに透明感を出すコツ

気泡を入れずに透明感を出すコツ
気泡を入れずに透明感を出すコツ

作品のクオリティを大きく下げてしまう厄介な存在が「気泡」です。しかし、いくつかのコツを実践するだけで、気泡の発生を劇的に減らすことができます。宝石のような透明感を目指すために、ぜひ以下のテクニックを取り入れてみてください。

気泡対策の4つのテクニック

  1. レジン液を温める:使用前にレジン液のボトルごと40℃程度のぬるま湯で湯煎するか、エンボスヒーターで軽く温めます。液の粘度が下がり、気泡が自然と浮き上がって消えやすくなります。
  2. ゆっくり混ぜる:着色剤と混ぜる際は、泡立て器で混ぜるように激しく動かすのではなく、調色スティックを容器の底につけたまま、静かにゆっくりと混ぜ合わせます。
  3. 注いだ後に待つ:モールドに注いだ後、すぐにライトで硬化せず、数分間そのまま放置します。すると、内部に残っていた気泡が自然に浮き上がってきます。浮いてきた気泡は、楊枝の先で潰すか、エンボスヒーターをさっと当てて消しましょう。
  4. 側面から静かに注ぐ:モールドの壁面を伝わせるようにレジン液をゆっくりと注ぐことで、気泡の巻き込みを最小限に抑えることができます。

特にエンボスヒーターは、気泡対策の最終兵器です。一つ持っておくだけで作品の透明感が格段にアップしますので、本格的に取り組みたい方にはぜひおすすめしたいアイテムです。

球体モールドの上手な使い方と注意点

球体モールドの上手な使い方と注意点
球体モールドの上手な使い方と注意点

球体モールドには、1つの型で完成する一体型と、2つの半球を後から合わせる分割型があります。特に分割型を使用する際には、つなぎ目の段差、いわゆる「バリ」をいかに綺麗に処理するかが課題となります。ここでは、分割型モールドを上手に使うためのポイントと注意点を解説します。

半球を合わせる際のポイント

まず、片方の半球モールドにレジン液を注ぎ、硬化させます。このとき、表面張力を利用して少し盛り上がるくらいまでレジン液を注ぐのがコツです。もう片方も同様に作成します。その後、硬化した2つの半球の接着面に少量のレジン液を薄く塗り、貼り合わせてから再度ライトを照射して硬化させます。

ズレを防ぐ工夫
2つの半球を貼り合わせる際、硬化中にズレてしまわないようにマスキングテープで数カ所を固定すると、つなぎ目が綺麗に仕上がります。

モールドからの取り出し

硬化直後のレジンは高温になっていることがあるため、必ず粗熱が取れてからモールドから取り出してください。焦って無理に押し出そうとすると、作品に傷がついたり、モールドが破損したりする原因になるため、注意が必要です。

失敗例から学ぶQ&A

失敗例から学ぶQ&A
失敗例から学ぶQ&A

ここでは、レジンでの球体グラデーション作りでよくある失敗例とその解決策をQ&A形式でまとめました。同じ失敗を繰り返さないために、原因と対策をしっかり理解しておきましょう。

Q. 色が混ざりすぎて、綺麗なグラデーションにならない。
A. 1層目の仮硬化時間が短すぎる可能性が高いです。もう少しライトの照射時間を長くして、表面にしっかりとした膜を作ってから次の色を注いでみましょう。レジン液の粘度が低い場合も混ざりやすい傾向があります。

Q. 色の境目が線のようにくっきり分かれてしまう。
A. これは前述のケースとは逆に、1層目を完全に硬化させてしまったことが原因です。照射時間を短くし、あくまで表面だけが固まった「半生」の状態を保つのが、自然なグラデーションを作る最大のコツです。

Q. 完成品がいつまでもベタベタする。
A. 硬化不良が考えられます。主な原因は、①ライトのW数が足りない、②照射時間が短い、③着色剤を入れすぎた、のいずれかです。未硬化の部分はエタノールで拭き取るか、再度ライトを照射して完全硬化を試みてください。着色剤の入れすぎが原因の場合は、残念ながら修正は困難です。

美しく仕上げるレジン球体グラデーション作り方

  • 研磨とコーティングで仕上げをツルツルにする方法
  • 【応用編】3色以上や宇宙塗りデザイン
  • 完成した球体レジンのアクセサリー加工アイデア
  • 黄変させないための対策
  • 成功するレジン球体グラデーション作り方の鍵

研磨とコーティングで仕上げをツルツルにする方法

研磨とコーティングで仕上げをツルツルにする方法
研磨とコーティングで仕上げをツルツルにする方法

モールドから取り出したばかりのレジンは、特につなぎ目の部分にバリが残っていたり、表面に細かな傷やくもりがあったりします。ここから一手間かけて研磨とコーティングを行うことで、お店で売っているような透明感と輝きを手に入れることができます。

研磨の手順

1. バリ取り
まず、ニッパーやデザインナイフを使って、つなぎ目にできた大きな段差(バリ)を慎重に削り取ります。怪我をしないように、手袋をして作業しましょう。

2. ヤスリがけ
次に、耐水ペーパーを使って表面を磨いていきます。目の粗い番手(#400程度)から始め、徐々に細かい番手(#800→#1500→#2000)へと変えていくのがポイントです。水をつけながら磨くと、摩擦熱を抑え、削りカスが飛び散るのを防げます。

3. コンパウンドで磨く
ヤスリがけが終わったら、プラスチック用のコンパウンド(研磨剤)を柔らかい布につけ、表面を優しく磨き上げます。細かな傷が消え、すりガラスのようだった表面に透明感が戻ってきます。

仕上げのコーティング

最後の仕上げとして、表面にコーティングを施します。最も手軽な方法は、レジン液を薄く表面に塗り、再度ライトを当てて硬化させる方法です。または、市販のレジン専用コーティング剤を塗ることで、傷や指紋がつきにくくなり、ツヤツヤの輝きが長持ちします。

研磨作業は少し根気がいりますが、この工程を経ることで作品のクオリティが劇的に向上します。ぜひ挑戦してみてください。

球体レジン磨きコーティングに関してはこちらの記事も参考になります。
>>レジンの球体がうまくいかない?10の原因と解決策を解説!

【応用編】3色以上や宇宙塗りデザイン

【応用編】3色以上や宇宙塗りデザイン
【応用編】3色以上や宇宙塗りデザイン

2色のグラデーションの基本をマスターすれば、様々なデザインに応用が可能です。ここでは、より複雑で魅力的な作品作りのヒントをご紹介します。

3色以上のグラデーション

作り方は2色の時と全く同じで、「レジンを注ぐ→仮硬化」の工程を繰り返すだけです。色の順番が重要で、例えば「青→紫→ピンク」のように、隣り合う色が自然に混ざり合う組み合わせを意識すると、美しい仕上がりになります。色の重なりを考えて、中間色をうまく使うのがコツです。

宇宙塗りデザイン

深みのある宇宙空間を表現する「宇宙塗り」は、レジンアートの中でも特に人気の高い技法です。複数の層を重ねることで、奥行きのあるデザインを作ります。

宇宙塗りの基本工程

  1. ベースとなる濃い青や黒のレジン液をモールドに少量入れて硬化させます。
  2. クリアレジンにパールパウダーやラメ、ホログラムなどを混ぜたものを薄く塗り重ね、奥行きを出します。
  3. ピンクや紫、黄色などの差し色を部分的に置き、硬化させます。
  4. これらの層を何度も重ねることで、自分だけの小さな宇宙を表現できます。

完成した球体レジンのアクセサリー加工アイデア

完成した球体レジンのアクセサリー加工アイデア
完成した球体レジンのアクセサリー加工アイデア

美しい球体レジンが完成したら、アクセサリーに加工して身につけてみましょう。最も簡単でポピュラーなのが、「ヒートンキャップ」を取り付ける方法です。

ヒートンキャップの取り付け方

1. 穴を開ける
まず、ピンバイスという手動ドリルを使って、球体の上部に2〜3mm程度の浅い穴を開けます。中心からずれないように、慎重に作業してください。

2. 接着剤を入れる
開けた穴に、少量のレジン液またはアクセサリー用の接着剤を楊枝などで少量流し込みます。

3. ヒートンキャップを差し込む
ヒートンキャップのネジ部分を、接着剤を入れた穴にゆっくりと差し込みます。接着剤がはみ出した場合は、硬化する前にきれいに拭き取ってください。レジン液を接着剤代わりにした場合は、再度ライトを照射して完全に固定します。

これだけで、ペンダントトップやピアスのパーツとして使えるようになります。あとは丸カンを使ってチェーンやピアス金具に繋げば、素敵なオリジナルアクセサリーの完成です。

黄変させないための対策

黄変させないための対策
黄変させないための対策

レジン作品は、時間が経つと紫外線などの影響で黄色く変色してしまう「黄変」という現象が起こることがあります。せっかく作った美しい作品を長く楽しむために、以下の対策を心がけましょう。

黄変を防ぐための3つのポイント

  • 高品質なレジン液を選ぶ:近年では「黄変しにくい」ことを特徴とした高性能なレジン液が販売されています。少し価格は高めですが、長期的な美しさを考えると投資する価値は十分にあります。
  • 保管場所に気をつける:完成した作品は、直射日光が当たらない場所で保管してください。窓際などに飾っておくと、黄変の進行が早まる原因となります。
  • UVカットコーティングを施す:仕上げにUVカット効果のあるコーティング剤やスプレーを塗るのも非常に有効な対策です。アクセサリーとして頻繁に外に持ち出す場合は、特におすすめします。

これらの対策を行うことで、作品の透明感をより長く保つことができます。

成功するレジン球体グラデーション作り方の鍵

この記事で解説した、レジンで作る球体グラデーションの作り方の要点を最後にまとめます。これらのポイントを押さえることが、失敗を防ぎ、美しい作品を生み出すための鍵となります。

  • 初心者は低粘度レジン液と液体着色剤を選ぶ
  • 道具は事前に全て揃えてから作業を開始する
  • 気泡対策にはエンボスヒーターが最も効果的
  • レジン液を混ぜる時と注ぐ時はとにかくゆっくりと
  • 色の薄い方からモールドに注ぐと自然な仕上がりになる
  • 成功の鍵は1層目の「仮硬化」のタイミング
  • 仮硬化は完全硬化させず半生状態を目指す
  • 分割型モールドのバリは丁寧に研磨する
  • 研磨は粗い番手の耐水ペーパーから細かい番手へ
  • 仕上げのコーティングで輝きと耐久性がアップする
  • 着色剤の入れすぎは硬化不良の原因になる
  • 硬化時間はレジン液の規定を必ず守る
  • 完成品は直射日光を避けて保管する
  • 応用編として宇宙塗りなどにも挑戦できる
  • ピンバイスとヒートンキャップで簡単にアクセサリー化できる

レジンで球体を作るうえでつなぎ目をきれいに処理することは必須になってきます。つなぎ目をきれいにするコツが知りたい方はこちらの記事をおすすめします!
>>レジン球体のつなぎ目を消す!プロ級の磨き方

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