レジンクラフトを始める際、多くの人が最初に悩むのがレジン液選びです。高品質で有名な星の雫レジン液と、手軽に試せる100均のレジン液には、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、値段や気になる黄変のしやすさ、作品の仕上がりを左右する透明度や硬化時間について徹底的に比較します。初心者におすすめなのはどっちがいいのか、どこで売ってるのか、さらにはコストを抑える代用のアイデアまで、あなたの疑問をすべて解決します。
- 星の雫と100均レジンの具体的な品質の違いが分かる
- あなたの目的や作りたい作品に最適なレジン液が選べる
- 初心者が失敗しにくいレジン液の選び方が理解できる
- 品質を保ちながらコストを抑える使い分けのヒントが得られる
星の雫レジン液と100均レジン液の品質を徹底比較
- ひと目で分かる両者の違い
- 性能を一覧で分かりやすく比較
- 気になる値段とコストパフォーマンス
- 作品の命である透明度の差
- 経年劣化による黄変のしやすさ
- 作業効率を左右する硬化時間
ひと目で分かる両者の違い

「星の雫」と「100均レジン」の最も大きな違いは、作品のクオリティと作業の快適性にあります。星の雫はプロの作家も使用するほど高品質で、失敗が少なく美しい作品をスムーズに作れるのが特徴です。
一方、100均レジンは圧倒的な安さが魅力で、「まずはお試しでレジンに触れてみたい」という入門用として最適な選択肢と言えます。ただ、その価格差は性能に直結しており、仕上がりの美しさや耐久性には明確な差が生まれます。この記事では、それぞれのメリット・デメリットを掘り下げていきます。
【ポイント】
品質を追求し、長く美しい作品を作りたいなら星の雫、まずは気軽にレジンクラフトを体験してみたいなら100均レジンがおすすめです。
性能を一覧で分かりやすく比較

具体的な性能の違いを把握するために、両者のスペックを一覧表にまとめました。このように数値を並べて比較すると、それぞれのレジン液が持つ特性がより明確に理解できます。
項目 | 100均レジン (ダイソーなど) | 星の雫 (株式会社パジコ) |
---|---|---|
値段(目安) | 約110円 / 5g | 約1,650円 / 30g |
1gあたりの価格 | 約22円 | 約55円 |
硬化時間 | 遅い・ムラがある (5分~) | 非常に速い (30秒~90秒) |
透明度 | やや低い・曇ることがある | 非常に高い・クリスタルのよう |
黄変のしにくさ | △ (数ヶ月~1年で変化) | ◎ (長期間透明感を維持) |
硬化後の強度 | やや脆い・べたつきが残ることも | 硬く丈夫で表面はツルツル |
匂い | 刺激臭があるものが多い | 無臭または低刺激 |
入手場所 | 100円ショップ | 手芸店、オンラインストアなど |
この表からも分かる通り、値段以外のほぼ全ての項目で星の雫が優れていることが分かります。特に、作品の仕上がりと作業効率に直結する「硬化時間」「透明度」「黄変のしにくさ」の差は顕著です。
気になる値段とコストパフォーマンス

レジン液を選ぶ上で、値段は非常に重要な要素です。100均レジンは1本110円(税込)と、初期投資を圧倒的に低く抑えられるのが最大のメリットと言えるでしょう。1gあたりの単価で計算すると約22円(5g/110円)となり、練習用として気兼ねなく使えます。
一方、星の雫は30gボトルで1,650円(税込)が標準価格のため、1gあたり約55円と割高に感じられるかもしれません。しかし、星の雫には200gや500gといった大容量ボトルも販売されています。例えば500gボトルの場合、実売価格が17,000円前後であることが多く、その際の1gあたりの単価は約34円まで下がります。このように考えると、本格的に多くの作品を作るのであれば、星の雫の大容量サイズを選ぶことでコストパフォーマンスは格段に向上します。
【注意点】
100均レジンは内容量が4〜5gと非常に少ないため、少し大きめの作品を作ろうとすると複数本必要になり、結果的に割高になってしまうケースもあります。作りたいもののサイズを考慮して選ぶことが大切です。
作品の命である透明度の差

レジン作品、特にアクセサリーやキーホルダーの価値は、その宝石のような美しい透明度によって大きく左右されます。中に封入したパーツや色の美しさを最大限に引き出すには、レジン液自体のクリアさが不可欠です。ここでは、「星の雫」と「100均レジン」の透明度における決定的な違いと、それが作品に与える影響について深く掘り下げていきます。
星の雫:濁りのないクリスタルの輝き
星の雫がプロの作家から絶大な支持を得ている理由の一つが、他の追随を許さない圧倒的な透明感です。高品質な原料と製法により、硬化後もまるで水やクリスタルのようにどこまでもクリアな状態を保ちます。
- 色の再現性:透明度が高いため、中に封入したドライフラワーや着色剤の色が濁ることなく、本来の鮮やかな発色をそのまま表現できます。
- ガラスのような光沢:硬化後の表面は滑らかで光沢が強く、まるでガラス細工のような高級感のある仕上がりになります。
- 気泡の抜けやすさ:粘度が比較的低めに調整されているため、撹拌時や注入時に発生した気泡が自然に抜けやすいのも特徴です。これにより、初心者でもクリアで美しい作品を作りやすくなっています。
特に、水面を表現する作品や、パーツの繊細さをそのまま見せたいジュエリーなど、透明度が作品のクオリティに直結する場合には、星の雫を選ぶことで仕上がりに歴然とした差が生まれます。
100均レジン:価格と品質のバランス
一方、100均レジンは価格を抑えている分、透明度においては星の雫に一歩譲ります。硬化直後は透明に見えても、よく見るとわずかな青みや黄みが感じられたり、若干の曇りが出たりすることがあります。この差は、小さな作品や濃い色で着色する場合にはあまり目立ちませんが、大きめのクリアな作品を作ると分かりやすくなります。
また、100均レジンで特に注意したいのが「気泡」の問題です。星の雫に比べて粘度が高い製品が多く、一度入った気泡が非常に抜けにくい傾向があります。エンボスヒーターなどを使っても気泡が残りやすく、完全にクリアな作品を作るには、丁寧な作業と少しの技術が必要です。
例えるなら、星の雫が「澄み切った渓流の水」だとすれば、100均レジンは「わずかに白濁した池の水」といったイメージでしょうか。どちらが良い悪いではなく、用途によって使い分けるのが賢い選択ですね。
【裏ワザ】レジンの透明度を最大限に引き出すコツ
使用するレジン液に関わらず、以下の工夫で気泡を減らし、透明度を高めることができます。
つまようじで除去:しつこい気泡は、つまようじの先で丁寧に取り除きます。
ゆっくり混ぜる:着色剤などを混ぜる際は、気泡が入らないように静かにゆっくりと撹拌します。
少し温める:レジン液のボトルを人肌程度のお湯で少し温めると、粘度が下がり気泡が抜けやすくなります。(火傷や品質変化に注意)
エンボスヒーターを活用:モールドに流し込んだ後、表面に浮いてきた気泡をエンボスヒーターの熱風で優しく撫でるようにすると綺麗に消えます。
経年劣化による黄変のしやすさ

完成した作品が時間と共に黄色っぽく変色してしまう「黄変」は、レジンクラフトにおける悩みの種の一つです。星の雫が多くの作家から支持される最大の理由の一つが、この黄変に非常に強い点にあります。メーカーであるパジコの公式サイトでも「時が経っても黄変しない」と謳われており、その品質は折り紙付きです。大切な作品の美しさを長期間維持できるのは、大きなメリットと言えるでしょう。(参照:株式会社パジコ公式サイト)
一方で、100均レジンは残念ながら経年劣化しやすく、早いものでは数ヶ月、長くても1年ほどで黄変が目立ち始める傾向があります。もちろん、保管状況や使用する着色剤にもよりますが、長期的な耐久性を考慮すると、星の雫に軍配が上がります。
個人的な作品や練習用であれば100均レジンでも十分楽しめますが、誰かにプレゼントする作品や、思い出の品を封入するような場合は、変色のリスクが少ない星の雫を使うと安心ですね。
作業効率を左右する硬化時間

作業効率に直結するのが硬化時間です。星の雫はUV-LEDライトに対応しており、照射後わずか30秒〜90秒という驚異的な速さで完全に硬化します。これにより、何層にも重ねて作る作品でもサクサクと作業を進めることができ、ストレスを感じません。
それに対して100均レジンは硬化に時間がかかるものが多く、特にソフトタイプや内容量の多いものだと5分以上、場合によっては30分近くかかることもあります。さらに、硬化ムラや未硬化による表面のべたつきが残りやすいのも100均レジンの特徴です。このべたつきは初心者にとって大きなストレスとなり、作品の仕上がりを損なう原因にもなります。
星の雫レジン液と100均レジン液を賢く使い分けるコツ
- 結局どっちがいい?目的別の選び方
- 初心者におすすめしたいレジン液とは
- どこで売ってる?それぞれの入手場所
- 品質とコストを両立させる代用テク
- まとめ:星の雫と100均レジンを使いこなそう
結局どっちがいい?目的別の選び方

ここまで見てきたように、両者には明確なメリットとデメリットがあります。どちらが良いかは、あなたが「何を作りたいか」「レジンとどう付き合っていきたいか」によって変わります。
こんな人には星の雫がおすすめ
美しいアクセサリーなど、クオリティの高い作品を長く楽しみたい方には、迷わず星の雫をおすすめします。初期費用はかかりますが、失敗が少なく、硬化が速いため、作る楽しさを存分に味わうことができます。販売用の作品作りや、本格的な趣味として取り組みたい場合に最適です。
こんな人には100均レジンがおすすめ
「レジンがどんなものか一度だけ試してみたい」「子供と一緒にちょっとだけ遊びたい」といった、体験が主目的の方には100均レジンがぴったりです。まずは最小限のコストで始めてみて、もし「もっと綺麗なものを作りたい」と感じたら星の雫へステップアップするのが良いでしょう。
初心者におすすめしたいレジン液とは

「初心者はまず安いものから」と考えがちですが、実は初心者の方にこそ高品質な星の雫をおすすめしたい理由があります。なぜなら、100均レジンで起こりがちな「いつまでも固まらない」「表面がベタベタする」といったトラブルは、作品作りの楽しさを損ない、モチベーションを低下させる大きな原因になるからです。
星の雫を使えば、こうした失敗のリスクが格段に減り、最初から美しい作品をスムーズに完成させることができます。この「できた!」という成功体験こそが、趣味を長く続けるための最も大切な要素です。「作る楽しさ」を実感するための投資と考えれば、星の雫は決して高くない選択と言えるでしょう。
【初心者へのアドバイス】
もし予算的に厳しい場合は、レジン液は星の雫を選び、モールド(型)や封入パーツ、着色剤などを100円ショップで揃えるのがおすすめです。最も重要なレジン液に投資することで、クオリティが格段にアップします。
どこで売ってる?それぞれの入手場所

レジン液を選ぶ際には、その入手しやすさも重要なポイントになります。高品質な「星の雫」と、手軽な「100均レジン」では、販売されている場所が大きく異なります。それぞれの主な購入場所と、購入する際のポイントを詳しく見ていきましょう。
星の雫の販売場所
「星の雫」は、プロの作家も使用する専門的なクラフト材料であるため、購入できる場所はある程度限られています。主に以下の2つの方法で入手可能です。
実店舗での購入
実際に商品を手に取って確認したい場合や、他の材料も一緒に揃えたい場合は実店舗が便利です。以下の店舗のクラフト・ホビーコーナーで取り扱っていることが多いです。
- 大手手芸用品店:ユザワヤ、パーツクラブ、貴和製作所など。品揃えが豊富で、専門知識を持つスタッフに相談できるメリットがあります。
- 大型雑貨店・バラエティショップ:東急ハンズやロフトなど。他の買い物と一緒に立ち寄れる手軽さが魅力です。
- 画材店:世界堂などの大型画材店でも、クラフト用品の一部として置かれている場合があります。
オンラインでの購入
いつでも好きな時に注文でき、重いボトルを自宅まで届けてもらえるオンラインストアは非常に便利です。特に大容量ボトルを探している場合は、オンラインでの購入が確実です。
- 公式オンラインストア:パジコ公式オンラインショップでは、全ラインナップが揃っており、安心して正規品を購入できます。
- 大手通販サイト:Amazonや楽天市場などでは、価格比較がしやすく、ポイント還元やセールの恩恵を受けられることがあります。
- 各手芸店のオンラインストア:ユザワヤなどのオンラインストアでも購入でき、店舗のポイントを貯めたり使ったりすることが可能です。
【購入方法のメリット・デメリット】
実店舗は、商品を直接見て選べる安心感が最大のメリットですが、店舗によっては品揃えが限られる場合があります。
オンラインは、品揃えの豊富さと価格比較のしやすさが魅力ですが、送料がかかることや、実際に届くまで商品の状態を確認できない点がデメリットです。
100均レジンの販売場所
100均レジンは、その名の通り全国の100円ショップで手軽に入手できるのが最大の魅力です。主に以下の店舗で販売されています。
- ダイソー (DAISO)
- セリア (Seria)
- キャンドゥ (CanDo)
これらの店舗のハンドメイド・クラフトコーナーに置かれていることがほとんどです。店舗の規模によって品揃えは大きく異なりますが、最近ではハード、ソフト、ラメ入りだけでなく、ニュアンスカラーのレジン液など、種類も非常に豊富になっています。
特にセリアはおしゃれで可愛いクラフト用品が多いと評判で、ダイソーは種類や関連グッズのバリエーションが豊富など、各チェーンで特色があります。色々なお店を巡って、好みの商品を探すのも楽しみの一つです。
【注意点:人気商品は品切れも】
100均レジンは非常に人気が高いため、店舗によっては欲しい種類が品切れになっていることが頻繁にあります。特にSNSで話題になった商品はすぐになくなってしまう傾向があるため、見つけたら早めに購入することをおすすめします。複数の店舗をチェックするか、比較的在庫が豊富な大型店を狙うのが良いでしょう。
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品質とコストを両立させる代用テク

レジンクラフトに慣れてきた方向けの上級テクニックとして、両者を併用することで「品質」と「コスト」を両立させる方法があります。これは、作品の見えない部分に安価な100均レジンを使い、重要な部分に高品質な星の雫を使うという考え方です。
例えば、ある程度の厚みが必要な作品を作る場合、以下のような使い分けが可能です。
- 土台・中間層:作品の厚みを出すための中間部分や、着色して見えなくなる背面に100均レジンを使用します。
- 表面・コーティング:作品の顔となる表面の最終層や、ぷっくりとした艶を出すコーティングに、透明度と強度に優れた星の雫を使用します。
【併用の注意点】
異なるメーカーのレジンを混ぜて使用することは、化学反応が不安定になり硬化不良の原因となる可能性があるため推奨されません。必ず層を分けて、一層ずつ硬化させてから次のレジンを流し込むようにしてください。
この代用テクニックをうまく活用すれば、大きな作品でも材料費を抑えつつ、見た目のクオリティを高く保つことができます。
まとめ:星の雫レジン液と100均レジン液を使いこなそう
この記事では、星の雫レジン液と100均レジン液の違いや使い分けについて詳しく解説しました。最後に、本記事の要点をリスト形式でまとめます。
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