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レジン作品の仕上げに欠かせない、レジン コンパウンド。その使い方や、レジン 研磨の順番を正しく理解していますか?「そもそもレジン コンパウンドは必要か?」という根本的な疑問から、定番のタミヤ製品をはじめとするコンパウンドの種類、研磨に最適な布の選び方まで、詳しく解説します。
さらに、もしもの時の代用アイテム(ピカールでのレジン磨きは可能なのか?)や、100均で揃えられる便利な道具、そしてどこで売ってるのかという購入場所まで、レジン研磨に関するあらゆる疑問に答えます。この記事で、あなたのレジン作品を一段上のクオリティに引き上げましょう。
- レジン研磨の正しい順番とコンパウンドの役割
- コンパウンドの種類と失敗しない選び方
- ピカールや100均アイテムを使った代用方法
- コンパウンドが購入できる主な場所
レジンのコンパウンドの必要性と研磨手順
- レジンにコンパウンドは必要か?
- 成功の鍵はレジン研磨の順番
- コンパウンドの基本的な使い方
- 研磨作業に適した布の選び方
レジンにコンパウンドは必要か?

結論から言うと、「必須ではないが、美しい鏡面仕上げを目指すなら絶対に必要」です。
コンパウンドとは、非常に細かい研磨粒子を含んだペースト状、または液体状の研磨剤のことを指します。なぜこれが必要なのでしょうか。レジン作品は、シリコンモールドから取り出したままの状態や、バリ取り(はみ出た部分を削ること)を行った後では、表面に微細な傷や凹凸が残っています。
特に、耐水ペーパー(紙やすり)だけで研磨を終えた状態は、例えるなら「すりガラス」のように白っぽく曇っています。これは、表面が細かな傷で覆われ、光が乱反射してしまっているためです。この状態でも作品としては完成ですが、アクセサリーとしての価値や、作品が持つ本来の透明感は損なわれてしまいます。
コンパウンドの役割は、この「すりガラス」状態の表面を、さらに細かい粒子で磨き上げ、光をまっすぐ透過・反射させる滑らかな「鏡面」に変えることです。クリスタルのような透明感と、濡れたようなツヤを生み出すための、最終仕上げ工程なのです。
コンパウンドの役割とは?
耐水ペーパーだけでは消しきれない微細な傷を、コンパウンドの粒子でさらに細かく磨き上げること。これにより、表面の乱反射を抑え、「すりガラス」状態から「鏡面」状態へと変化させ、作品に最高の透明感とツヤを引き出します。
成功の鍵はレジン研磨の順番

レジン研磨の成功は、その8割が「順番」と「下地処理」で決まると言っても過言ではありません。高級なコンパウンドを用意しても、この下地処理の順番を間違えると、作品は決して綺麗になりません。
研磨の基本的な流れは、「削る(ヤスリ)」→「磨く(耐水ペーパー)」→「仕上げる(コンパウンド)」という3ステップです。
この中で最も重要なのが、耐水ペーパーでの研磨工程です。最大のポイントは、「粗い番手(数字が小さい)から始め、徐々に細かい番手(数字が大きい)へ移行する」というルールを厳守することです。
研磨の鉄則:番手を守る
- 粗目から細目へ: 必ず#400や#600といった粗い番手から研磨を始め、#800 → #1000 → #1500 → #2000のように、徐々に番手を上げていきます。
- 前の傷を消す: 各番手の役割は「その一つ前の番手でついた傷を、より細かい傷で上書きして消す」ことです。#1000番は#600番でついた傷を消すために使います。
- 番手を飛ばさない: 例えば、#400からいきなり#2000に飛ぶなど、番手を極端に飛ばしすぎると、#400でついた深い傷が残り続けます。その上からコンパウンドをかけても、深い傷だけが目立ってしまい、絶対に綺麗に仕上がりません。
研磨作業は水研ぎ(耐水ペーパーとレジンを水で濡らしながら作業すること)が基本です。これにより、削りカスが目詰まりするのを防ぎ、摩擦熱を抑えることができます。
【最重要】コンパウンド後に「曇る」最大の原因
コンパウンドを使っても曇ってしまう、あるいは傷が消えないという最大の原因は、ほぼ全て「耐水ペーパーによる研磨不足」です。
具体的には、「まだ#600番程度の粗い傷が残っているのにコンパウンドに移ってしまった」「一部分だけ磨き残しがあり、そこだけ傷が深い」といったケースです。コンパウンドは魔法のアイテムではなく、あくまで「微細な傷」を整えるものです。深い傷は埋まりません。
対策はただ一つ、「もう一度、耐水ペーパーの粗い番手から磨き直すこと」です。面倒に感じるかもしれませんが、これが一番の近道です。最低でも#2000番、完璧な鏡面を目指すなら#4000番、#10000番といった極細の番手まで下地処理を終えてからコンパウンドに移ることが、圧倒的な透明感を出す秘訣です。
コンパウンドの基本的な使い方

耐水ペーパーで#2000番、あるいはそれ以上の細かい番手までしっかり磨き上げ、表面が均一な「すりガラス」状態になったら、いよいよコンパウンドの出番です。
コンパウンドも、耐水ペーパーと同様に「粗目 → 細目 → 仕上げ目」の順番で使用するのが基本です。製品によっては2段階のものもありますが、基本的な考え方は同じです。
基本的な使い方ステップ
- 柔らかい布(専用クロスやTシャツの切れ端など)に、コンパウンドを少量(米粒程度)取ります。つけすぎると磨きムラの原因になります。
- 力を入れすぎず、優しく磨き上げます。円を描くように、あるいは縦横に一定方向に動かします。力を入れすぎると、摩擦熱でレジンが変形したり、逆に深い傷がついたりする可能性があるため注意が必要です。
- まず「粗目」で全体を磨き、表面の曇りが取れてきたことを確認します。
- 次に「細目」用のコンパウンドを使います。このとき、必ず布も変えるか、布の全く新しい綺麗な面を使ってください。布に粗目の粒子が残っていると、それが研磨剤となってしまい(共ズレ)、いつまでも細かく磨けません。
- 「細目」が終わったら、同様に布を変えて「仕上げ目」で最終的なツヤを出します。
- 最後に、コンパウンドのついていない綺麗な布で、表面に残った研磨剤を優しく拭き取って完成です。
焦らず、各段階でしっかり磨き上げ、その都度布を変えることが非常に重要です。
研磨作業に適した布の選び方

コンパウンドで磨く際には、使用する「布」も仕上がりを左右する非常に重要な道具です。間違ったものを使うと、せっかく磨いた表面に新たな傷(スクラッチ傷)をつけてしまう可能性があります。
【NG】使用してはいけない道具
ティッシュペーパー、キッチンペーパー
これらは一見柔らかそうに見えますが、紙の繊維(パルプ)は意外と硬く、レジンのような比較的柔らかい素材の表面に無数の細かな傷をつけてしまいます。また、ケバ立ちやすく、研磨の妨げにもなるため、絶対に使用してはいけません。
化学ぞうきん(ダスター)
ホコリを吸着させるための薬剤が染み込んでいるものは、レジンや研磨剤と化学反応を起こす可能性がゼロではないため、避けた方が無難です。
【OK】研磨に適した道具
- コンパウンド専用クロス(研磨用クロス): 最も適しています。柔らかく、繊維が細かいため、コンパウンドの性能を最大限に引き出します。
- メガネ拭き(マイクロファイバークロス): 非常に繊維が細かく柔らかいため、仕上げ磨きに最適です。
- 着古した綿のTシャツ(ネル生地など): 何度も洗濯されて柔らかくなった綿素材は、研磨作業に適しています。繊維が出にくい部分を選んで使いましょう。
基本は「柔らかく、繊維がケバ立たない布」を選ぶことです。
補足:「レジン用仕上げ磨きクロス」とは?
「レジン用仕上げ磨きクロス」や「プラスチック用ツヤ出しクロス」といった名称で、研磨剤自体が布に練り込まれている製品もあります。これはペースト状のコンパウンドの代わりというよりは、研磨の「最後の最後の仕上げ」として、わずかな曇りを取り、最終的なツヤを出すために使うものと考えると良いでしょう。コンパウンド(仕上げ目)の後に使うと、さらに輝きが増す場合があります。
レジンのコンパウンドの種類と代用品
- コンパウンドの種類と特徴
- 定番はタミヤのコンパウンド
- コンパウンドの代用は可能か
- ピカールでのレジン磨き効果
- 100均で揃う研磨関連アイテム
- コンパウンドはどこで売ってる?
コンパウンドの種類と特徴

レジン研磨用として販売されているコンパウンドは、その多くが模型(プラモデル)用と兼用されています。これらは一般的に「粗目」「細目」「仕上げ目」のように、含まれる研磨粒子の細かさが異なる複数の種類がセットで販売されています。
それぞれの役割を理解して使い分けることが、綺麗な鏡面仕上げへの近道です。粒子の細かさはミクロン(μm、1/1000ミリ)単位で管理されています。
いきなり「仕上げ目」(粒子が非常に細かい)を使っても、下地の粗い傷は消えません。それは、深い谷(粗い傷)に、細かい砂(仕上げ目の粒子)をかけているようなものです。必ず「粗目」から順番に使い、傷の谷を浅くしていくイメージを持ちましょう。
| 種類 | 主な役割 | 使用するタイミング | 粒子の目安(例) |
|---|---|---|---|
| 粗目 (Rough) | 比較的目立つ傷や、耐水ペーパーの#1000~#2000番手でついた傷を消す。表面を均一にならす。 | 耐水ペーパーでの研磨直後 | 約3~5μm |
| 細目 (Fine) | 粗目で磨いた際についた、さらに細かい研磨傷を消し、ツヤを出し始める。 | 粗目での研磨後 | 約1~2μm |
| 仕上げ目 (Finish) | 表面を鏡のように磨き上げ、最終的な光沢と透明感を引き出す。 | 細目での研磨後(最終仕上げ) | 約0.5μm以下 |
※粒子の細かさはメーカーや製品によって異なります。
定番はタミヤのコンパウンド
レジン作家やモデラーの間で、最も定番品として広く使われているのが「タミヤ(TAMIYA)」のコンパウンドです。
タミヤからは「粗目」「細目」「仕上げ目」がそれぞれ販売されており、特にこの3種類がセットになっている製品は、レジン研磨に必要な工程を全てカバーできるため非常に人気があります。模型メーカーとして長年プラスチックの研磨を研究している実績があり、その品質は非常に安定しています。
レジン(エポキシ樹脂やUVレジン)もプラスチックの一種であり、プラスチックモデル用に開発されたタミヤのコンパウンドは、レジンとの相性も抜群です。どのコンパウンドを買うべきか迷ったら、まずはタミヤ製品を選んでおけば間違いないでしょう。
タミヤのコンパウンドは、模型店や手芸店、家電量販店のホビーコーナー、ネット通販などで容易に入手できる点も魅力です。
(参考:株式会社タミヤ「タミヤコンパウンド(粗目)」製品ページ)
コンパウンドの代用は可能か

「専用のコンパウンドを持っていない」「すぐに磨きたい」という場合、身近なもので代用は可能なのでしょうか?
答えは「限定的に可能だが、専用品ほどの仕上がりは期待できず、リスクもある」です。
クレンザー、歯磨き粉
キッチン用のクレンザー(ジフなど)や、歯磨き粉には「研磨剤」が含まれています。そのため、理論上は粗目のコンパウンドの代用として機能する可能性はあります。歯磨き粉に含まれる研磨剤は「炭酸カルシウム」や「無水ケイ酸(シリカ)」などです。
しかし、これらはあくまで食器の汚れ落としや歯の研磨用です。レジン研磨用に粒子の大きさや硬さが調整されているわけではないため、粒子が不均一で、かえって傷がついてしまうリスクがあります。
ある実験ブログの情報によれば、耐水ペーパーの工程を省いてクレンザーだけで磨こうとした場合、透明感は出ず「セミマット(半光沢)」な質感になったと報告されています。また、ジェル状の歯磨き粉など研磨剤の含有量が少ないものでは、ほとんど効果が見られません。あくまで最終手段の応急処置か、ごく粗い研磨用と考えるべきでしょう。
ピカールでのレジン磨き効果
コンパウンドの代用品として、しばしば名前が挙がるのが金属磨き剤の「ピカール」です。
ピカールは、日本磨料工業株式会社が製造販売する歴史ある液体状の研磨剤です。WEB上の情報やSNSでは、シリコン型が原因で曇ってしまったレジン作品をピカールで磨いたところ、透明感が復活したという事例が多数報告されています。
このため、ピカールはコンパウンド(特に粗目~細目)の代用品として有効である可能性が高いです。
ピカール使用時の注意点
ピカールは本来、金属用の研磨剤です。(参考:日本磨料工業株式会社「ピカール」) レジンに使用する場合は、必ず目立たない場所で試してから自己責任で行ってください。また、主成分に灯油が含まれているため、独特の石油系の匂いがあります。使用時は必ずしっかりと換気を行い、手袋を着用することを強くおすすめします。
100均で揃う研磨関連アイテム

「レジン コンパウンドを100均で探したい」という需要も多いようですが、2025年現在、セリアやダイソー、キャンドゥといった大手100円ショップで、レジン研磨専用のコンパウンド(ペースト状のもの)を見つけるのは難しいようです。金属用やガラス用の研磨剤が置かれている場合はありますが、レジンに適しているかは未知数です。
ただし、コンパウンドそのものではありませんが、研磨作業に使える以下のアイテムは100均でも揃えることが可能です。
- ネイルバッファー(爪磨き): 耐水ペーパーの代わりとして非常に優秀です。多くの場合、粗い面から細かい面(ツヤ出し面)までが1本にまとまっており、手軽に研磨が可能です。持ちやすいため曲面の研磨にも適しています。ただし、平面を出す作業には不向きで、耐久性は専用品に劣ります。
- シリコンマット: 作業台の保護や、作業中の作品が滑るのを防ぎます。
- 各種マスク: レジンやプラスチックを削る際に出る粉塵(ダスト)を吸い込むことは、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。特にレジンアレルギーの発症リスクを避けるためにも、研磨作業時には必ずマスクを着用してください。
研磨作業で出る細かい粉じんは、目に見えなくても空気中を漂っています。厚生労働省の運営する「職場のあんぜんサイト」でも、粉じん作業における呼吸用保護具の重要性が指摘されています。(参考:厚生労働省 職場のあんぜんサイト「呼吸用保護具」) 自分の健康を守るためにも、簡易的なものでもマスクは必ず装着しましょう。
コンパウンドはどこで売ってる?

では、専用のレジン研磨用コンパウンド(特にタミヤ製品など)は、具体的にどこで購入できるのでしょうか。主な購入場所は以下の通りです。
主な購入場所と特徴
- 手芸専門店: ユザワヤ、手芸センタードリーム、クラフトハートトーカイ、パーツクラブなどのレジン用品コーナー。レジン液やモールドと一緒に購入できるメリットがあります。
- 模型店・プラモデル売場: タミヤ製品を扱う専門の模型店や、ヨドバシカメラ・ビックカメラなどの家電量販店のホビーコーナー。品揃えが豊富で、専門的な研磨クロスなども見つかりやすいです。
- ホームセンター: ナフコ、カインズ、コーナンなどの研磨剤・ホビー用品コーナー。金属用やプラスチック用が置かれています。ピカールなどもここで見つかります。
- ネット通販: Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、または各レジン専門ショップ。種類が最も豊富で、価格比較も容易です。確実に手に入れたい場合はネット通販がおすすめです。
店舗によってはレジン用品コーナーではなく、プラモデル用品コーナーに置かれていることが多いので、探す際には注意しましょう。
レジンの作品をコンパウンドで輝かせよう

この記事では、レジンコンパウンドの使い方や研磨の順番、代用品について詳しく解説しました。最後に、美しい鏡面仕上げを達成するための重要なポイントをまとめます。
- レジン作品のコンパウンド使用は鏡面仕上げを目指すなら必要不可欠
- 役割は「すりガラス」状態の表面を「鏡面」に仕上げること
- 研磨の成功はコンパウンド以前の下地処理(耐水ペーパー)で8割決まる
- 研磨は必ず粗目から細目へ順番に行う
- 各番手の役割は「一つ前の番手の傷を消す」こと
- 耐水ペーパーの番手を飛ばしすぎると深い傷が残り失敗する
- コンパウンド後に曇る最大の原因は研磨不足
- 曇った場合は焦らず耐水ペーパーの工程からやり直す
- コンパウンド自体も「粗目→細目→仕上げ目」の順で使う
- 磨く際は柔らかい布(メガネ拭きや綿Tシャツ)を使う
- ティッシュやキッチンペーパーは新たな傷がつくため絶対に使用しない
- 定番はタミヤなど模型用のコンパウンド(プラスチック用)
- 金属磨きのピカールは代用できる可能性があるが匂いと換気に注意
- 歯磨き粉やクレンザーは粒子が不均一でリスクがあり、仕上がりも限定的
- 100均に専用コンパウンドは無いがネイルバッファーは下地処理に代用可能
- 研磨作業時は粉じん対策のため必ずマスクを着用する
- コンパウンドは手芸店、模型店、ホームセンター、ネット通販で購入できる
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