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こんにちは。気まぐれレジン便り、運営者の「TOMO」です。
レジン作品を作っていると、どうしても気になってしまうのが「気泡」ですよね。ぷつぷつと残ってしまうと、せっかくの透明感が台無しになってしまって…。私も最初は爪楊枝で必死に潰していました。
そんな時、「レジン用のエンボスヒーターがおすすめ」と聞いて、気になっている方も多いんじゃないかなと思います。でも、実際のところその必要性ってどれくらいあるんでしょうか?ヘアドライヤーやライターでの代用は本当にダメなのか、よく似たヒートガンとの違いは何なのか、そもそも100均(セリアやダイソー)で手軽に買えたりしないのか、といった具体的な疑問がたくさん出てきますよね。
この記事では、そんなエンボスヒーターに関する様々な疑問に一つひとつお答えしながら、なぜレジンクラフトに専用品が最適なのか、後悔しないモデルの選び方、具体的なおすすめ人気機種の比較、そして何よりも一番大切な安全な使い方まで、徹底的に詳しく解説していきます。この記事を読めば、あなたの作品作りと安全管理にピッッタリの一台が見つかるはずです。
- エンボスヒーターが気泡を消す「本当の仕組み」と必要性
- ドライヤーやヒートガンなど、よくある代用品の具体的な危険性
- プロも納得!後悔しないエンボスヒーターの選び方と4つの基準
- 火傷や火事を防ぐ!安全な使い方と作業時に守るべき絶対ルール
レジン用エンボスヒーターおすすめの必要性
まず最初に、「なぜレジンクラフトにエンボスヒーターがおすすめされるのか?」その根本的な理由と、他の道具との決定的な違いについて詳しく見ていきましょう。これを読めば、多くの方が「やっぱり専用品が必要なんだな」と納得するんじゃないかなと思います。
気泡が消える仕組みとヒーターの役割

エンボスヒーターが気泡を消す仕組み、ご存知ですか?
「熱風で表面の泡をブチッと割っているだけ」と思われがちですが、実はそれは役割の半分に過ぎません。もっと大切な、エンボスヒーターにしかできない役割があるんです。それは、「レジン液の粘度を物理的に下げる」こと。
レジンの気泡は「表面」と「内部」に潜んでいる
レジン作品の気泡には、大きく分けて2種類あります。
- 表面の気泡:レジン液を注いだり、パーツを沈めたりした時にできる、目に見える大きな泡。
- 内部の微細な気泡:レジン液を攪拌(かくはん)した時や、気温が低くて液が硬い時に巻き込まれる、目に見えにくい小さな泡。
爪楊枝や竹串で潰せるのは、1番の「表面の気泡」だけですよね。厄介なのは2番の「内部の微細な気泡」で、これらが硬化するまでに抜けきらず、作品内部に残ってしまうと、すりガラスのようになって透明感が損なわれてしまいます。
ヒーターの本質は「根本治療」
特に気温が低い冬場や、粘度が高め(ねっとり系)のレジン液を使うと、液が硬くて内部の気泡が自力で上がってこれません。
そこでエンボスヒーターの出番です。熱風を当てることでレジン液が一時的に温められ、粘度が下がって「サラサラ」の状態になります。(冷えて固まったハチミツを湯煎で溶かすイメージに近いですね!)
粘度が下がると、液内部に閉じ込められていた微細な気泡が、自然と浮力で表面までスルスル〜ッと上がってきて、勝手に弾けて消えてくれるんです。
【エンボスヒーターの2大役割】
- 対症療法(表面):表面の目立つ気泡を、熱風で直接割って消す。
- 根本治療(内部):レジン液全体の粘度を下げ、内部の微細な気泡を浮かび上がらせて消す。
この「内部の気泡を浮かび上がらせる」ことこそが、エンボスヒーターがプロのような透明感のある作品作りに欠かせない、最大の理由なんですね。
ドライヤーやライターでの代用は危険?

「熱風が出るなら、ヘアドライヤーでもいいんじゃない?」とか、「ライターで炙れば一瞬で消えるって聞いたよ」と思うかもしれません。私も最初、そう考えました…。
ですが、これらの代用は非常に危険だったり、まったく効果がなかったりするんです。大切な作品や道具、そして何よりご自身の安全のために、絶対にやめるべき理由を解説します。
ヘアドライヤーの場合(効果なし・事故のもと)
エンボスヒーターとヘアドライヤーは、「温度」と「風量」の関係が完全に真逆のツールです。
- エンボスヒーター:風は弱い・温度は高い(約120℃~250℃)
- ヘアドライヤー:風は強い・温度は低い(約60℃~120℃ ※レジン粘度を下げるには弱い)
ドライヤーの強すぎる風量をレジンに当てるとどうなるか…。モールドからレジン液が吹きこぼれて大惨事になったり、表面に変な波模様(風紋)ができてしまったりします。最悪なのは、作業部屋のホコリや髪の毛を一緒に吹き付けてしまい、作品に封入してしまうケースです。また、肝心の温度はレジン液の粘度を効率よく下げるほど高温にはならないため、内部の気泡除去には効果が薄いんですね。
ライター・チャッカマンの場合(火災・作品の劣化)
【警告】裸火の使用は絶対に厳禁です
ライターやトーチ(チャッカマン)の裸火を表面に近づける方法は、表面の泡が瞬時に消えるため、一見効果的に見えますが、デメリットが大きすぎます。
まず、レジン液は可燃物です。火気を近づけることは、重大な火災リスクを伴います。特に、作業台にこぼれたレジン液や、クリーナーで拭いたティッシュ(アルコール類)に引火する可能性があり、本当に危険です。
また、炎の熱は局所的に強すぎるため、レジン表面が焦げたり、黄ばみ(黄変)の原因になったりします。シリコンモールドに火が当たれば、一発で溶けてダメになってしまいます。
この方法は表面の気泡にしか対処できず、粘度を下げる効果はゼロ。リスクとデメリットしかありません。
手軽な道具で済ませたい気持ちは分かりますが、大切な作品を台無しにしたり、火事になったりしては元も子もありません。安全に作業するためにも、専用の道具を使うことが一番の近道かなと思います。
ヒートガンとの違いは温度と風量

エンボスヒーターと見た目がそっくりな道具に「ヒートガン(工業用ドライヤー)」があります。ホームセンターのDIYコーナーなどで見かけますね。
これも混同しやすいんですが、ヒートガンはレジンクラフトには絶対に使用しないでください。
ヒートガンは本来、DIYで分厚い塗料を剥がしたり、塩ビ管を曲げたり、車のステッカーを剥がしたりするための「工業用」の道具です。エンボスヒーターとの決定的な違いは、その「圧倒的な温度」。
【用途と温度の比較】
- エンボスヒーター(クラフト用)
- 用途:レジンの気泡飛ばし、エンボス加工(紙クラフト)
- 温度目安:約120℃ ~ 250℃
- ヒートガン(工業用)
- 用途:塗料の剥離、塩ビ管の加工、熱収縮チューブ
- 温度目安:約300℃ ~ 600℃以上
製品にもよりますが、温度が桁違いですよね。専門家によれば、エンボスヒーターとヒートガンでは100℃どころか、300℃以上の温度差がある可能性も指摘されています。
こんな超高温をレジンに当てたらどうなるか…。
- レジン液が沸騰し、想定外の化学反応を起こす
- 有毒なガス(蒸気)が大量に発生する危険性が高まる
- シリコンモールドが一瞬で溶けたり、燃えたり、変形したりする
まさに「百害あって一利なし」です。最近は「ミニヒートガン」という名前で、クラフト用に近い見た目の製品もありますが、温度設定がレジンには高すぎる場合がほとんどです。「エンボスヒーター」として販売されているものを選ぶのが確実ですね。
100均(セリア等)で売っているか

「じゃあ、安全なエンボスヒーターはどこで買えるの? 手始めに、100均(セリアやダイソー)には売ってない?」という疑問も多いですよね。
結論から言うと、2025年現在、セリアやダイソー、キャンドゥなどの100円ショップではエンボスヒーター本体は販売されていません。
フリマアプリなどで「セリアのエンボスヒーター」といった表記を見かけることがあるかもしれませんが、これは「セリアで買ったモールド」と「他社製のヒーター」をセットで販売しているなど、セリアがヒーター本体を販売しているわけではないケースがほとんどです。
なぜ100均では売れない?
エンボスヒーターは高温を発生させる「電化製品」です。日本で電化製品を安全に販売するためには、「電気用品安全法」という法律に基づき、安全基準を満たしている証である「PSEマーク」の表示が義務付けられています。
安全に使うための温度ヒューズ(異常な高温になると自動で電源が切れる部品)などの安全装置を内蔵し、これらの検査基準をクリアするには、どうしても製造コストがかかります。そういった安全基準を満たす製品を、110円(税込)という価格で提供するのは、現実的に非常に難しいのだと思います。
パーツクラブの格安ヒーターとは?

「100均にないなら、手芸店のパーツクラブ(PARTS CLUB)はどう? 110円のヒーターがあるって聞いたけど?」という噂も耳にすることがあります。
これは、過去にオンラインストアなどで何らかのデータ登録上のエラー(または「ヒーター」という名前の全く別の商品)が、その価格で一時的に表示されてしまった可能性が非常に高いです。
エンボスヒーターの適正な価格相場は、安価な汎用ノーブランドモデルでも2,400円程度、この記事で後述するような信頼できる国内ブランド品だと3,000円~4,500円程度が一般的です。
110円で買える「熱風を出すエンボスヒーター」は存在しない、と考えるのが正しい認識です。もし見かけたとしても、それは熱風器ではない別の商品か、価格の誤りだと思って間違いないでしょう。
安全に関わる道具ですから、安すぎるものには警戒し、信頼できるメーカーの製品を選ぶのが安心ですね。特にAmazonなどで見かける極端に安い海外ノーブランド品は、温度が不安定だったり、安全装置がなかったり、すぐに壊れたりするリスクもあるので、注意が必要かなと思います。
レジン用エンボスヒーターおすすめ機種と選び方
エンボスヒーターの必要性がわかったところで、次はいよいよ「じゃあ、結局どれを選べばいいの?」という具体的な選び方と、レジンクラフターに人気のおすすめモデルについてご紹介します。ここを押さえておけば、買ってから「こんなはずじゃなかった!」と後悔することが、ぐっと減るはずです。
後悔しない選び方4つのポイント

レジン用にエンボスヒーターを選ぶなら、チェックしたいポイントは大きく分けて4つあります。この基準で選べば、まず間違いありません。
1. 気泡除去性能(細ノズル)
レジンクラフトは、数センチ角の小さなモールドや、アクセサリー用のミール皿といった、非常に小さな範囲で行われる繊細な作業がメインです。
そのため、熱風を狙った場所にピンポイントで当てられる「細ノズル(細口ノズル)」は、必須の機能と言ってもいいでしょう。
ノズルが太いと熱風が広範囲に拡散してしまい、まだ作業していない隣のモールドまで加熱してしまったり、モールドの縁だけが過剰に加熱されて劣化が早まったり、薄い作品が反ってしまったりする原因にもなります。狙った気泡だけを的確に処理できる細口タイプが、レジンには最適です。
2. 温度調節機能(2段階スイッチ)
次に重要なのが、「弱」と「強」の2段階で温度を切り替えられる機能です。これは非常に実用的で、あるとないとでは作業効率がまったく違ってきます。
例えば、代表的なモデルでは以下のような温度設定になっています。
- 清原のモデル:弱: 120℃ / 強: 250℃
- パジコのモデル:弱: 150℃ / 強: 200℃
この温度差は、作品の特性によって使い分けるためにあります。
【温度の使い分け(例)】
- 弱(低い温度:120℃~150℃) 薄い作品(コースター、プレート)、小さなアクセサリー、モールドの縁に近い部分。過熱による変形や反りを防ぎながら、優しく気泡を除去するのに適しています。
- 強(高い温度:200℃~250℃) 厚みのある作品(キューブ、球体)、大きな作品、粘度の高いレジン液(特に冬場)。作品の深部までしっかり熱を伝え、レジン液全体の粘度を効率的に下げて内部の気泡を浮き上がらせるのに適しています。
また、250℃程度の高温設定が可能なモデルは、本来の「エンボス加工」にも十分対応できるため、レジン以外のクラフト(スタンプアートなど)にも挑戦したい場合に汎用性が高くなりますね。
3. 安全性と利便性(自立スタンド)
使用中・使用直後のノズルは、本当に高温で危険です(火傷します!)。安全に作業するためにも、本体に「可動式スタンド(自立スタンド)」が内蔵されているモデルを強くおすすめします。
作業中、ちょっとレジン液を混ぜ直したい時や、封入物をピンセットで配置したい時など、一時的に両手を使いたい場面が必ず発生します。その際、高温のヒーターを机に直置きすると、作業マットやデスクが溶けたり、最悪の場合は火災につながったりする恐れがあります。
自立スタンドがあれば、ヒーターの先端を机から浮かせた状態で、安全に「ちょっと置き」ができるため、作業の中断と再開が非常にスムーズかつ安全に行えます。これは作業効率(ストレスフリー)と安全性に直結する、地味ながら超重要な機能です。
4. 動作音(静音性)
製品スペック表にはなかなか載っていませんが、実際に使ってみて「あ、これ大事!」となるのが「動作音」です。
特に、ご家族が寝静まった夜間に趣味の時間を確保する「ナイトクラフター」さんや、家族がテレビを見ているリビングの片隅で作業する「ファミリークラフター」さんにとって、動作音の大きさは死活問題になることも。
多くのエンボスヒーターは、ヘアドライヤーと違って強い風量を必要としない設計になっているため、実際のユーザーレビューでは「思ったより静かだった」「ドライヤーより格段に静かで、夜でも使いやすい」といった好意的な評価がほとんどです。
この「想定外の静かさ」は、時間や場所を選ばずに作業に集中できるという、非常に大きな付加価値となります。レビューなどで動作音に関する言及をチェックすることも、実用的な選び方の一つですね。
定番モデル清原・パジコを比較

レジン用ヒーターといえば、クラフト界隈で絶大な信頼を得ている2大ブランドは外せません。「清原(Kiyohara)」と「パジコ(Padico)」です。どちらもレジン液やモールドでおなじみの、安心できるメーカーですね。
どちらを選んでも「失敗」はありませんが、性能や設計思想に少し違いがあるので、比較してみましょう。
| メーカー/ブランド | 商品名(例) | 目安価格(税込) | 温度調節 | 安全機能 | 保証 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 清原 / アンジュ | エンボスヒーター | 3,000円~4,500円 | 2段階 (弱: 120℃ / 強: 250℃) | 可動式スタンド, 安全カバー | – (販売店による) | 汎用性 No.1 定番モデル。250℃の高温でエンボス加工にも最適。 |
| パジコ (Padico) | ハンディヒーター | 3,500円~4,500円 | 2段階 (弱: 150℃ / 強: 200℃) | 温度ヒューズ (142℃), 可動式スタンド | 1年間保証 | レジン特化 No.1 大手メーカー品。200℃設定でレジンに特化し安全。 |
A. 【定番・汎用性】清原 (Kiyohara) / アンジュ (Ange) エンボスヒーター
清原(またはアンジュブランド)のモデルは、昔からクラフト愛好家の間で「定番」として高い信頼を得ています。
最大の特徴は、やはり「強: 250℃」という高温設定です。レジンクラフトにおいては、120℃でじっくり気泡を抜き、粘度が高い時だけ250℃で素早く粘度を下げる、といったメリハリのある使い分けが可能です。そして、この250℃という温度は、本来のエンボス加工(専用パウダーを熱で溶かして盛り上げる技法)にも完全に対応できるため、「レジンもスタンプアートも、両方やりたい!」という方には、この汎用性の高さが最大の魅力になります。安全面でも、可動式の自立スタンドと、保管時に便利なノズル部の安全カバーが付属しており、抜かりありません。
B. 【レジン特化・安心】パジコ (Padico) ハンディヒーター
レジン液「星の雫」や「月の雫」で知られる大手メーカー、パジコの「ハンディヒーター」も信頼性の高い選択肢です。
このモデルの温度調節は「強: 200℃」。清原の250℃と比較すると最高温度が低いですが、これは決して性能が低いわけではなく、むしろ「レジン液の気泡除去」という目的に対しては十分すぎる性能であり、過剰な加熱を防ぐための「レジン特化型」の安全設計とも言えます。
最大の安心ポイントは、安全装置として「温度ヒューズ(142℃で遮断)」が内蔵されている点(※温度はパジコ公式サイトの仕様に基づく)と、「1年間のメーカー保証」が付属する点です。電化製品である以上、万が一の故障や初期不良はゼロではありません。メーカーの安全への配慮と手厚い保証は、大きな安心感につながりますね。
どちらを選んでも間違いありませんが、エンボス加工もしたいなら清原、レジン専用で安全と保証を最優先するならパジコ、といった選び方ができるかなと思います。
GreenOceanのモデルも人気
大手2社に加えて、近年レジンクラフターの間で非常に人気が高いのが、レジン資材の専門店として有名な「隠れ工房GreenOcean(グリーンオーシャン)」が提供するエンボスヒーターです。
こちらも大手モデルと同様に2段階のスイッチを備えており、専門店が扱う製品ならではの、レジンクラフトに最適化された性能が期待できます。
GreenOceanモデルの最大の強みは、なんといっても「1年間の保証」が付いている点、そして「レジン専門店ならではの安心感」です。実際のユーザーレビュー(口コミ)の評価が極めて高く、「レジン初心者ですが、とても使い勝手が良くあっという間に気泡が消えてくれました」「音が思ったより静かで夜でも作業できます」といった、実際の使用感に基づく絶賛の声が多く寄せられています。
【専門店モデル(GreenOcean)の強み】
- レジンクラフトに最適化された性能。
- 購入後の「1年間保証」という安心感。
- 実際のクラフターからのレビュー(評価)が豊富で信頼できる。
価格帯も大手2社と大きく変わらない(3,000円台後半〜)ので、保証の手厚さや、いつもお世話になっている専門店への信頼感で選ぶなら、GreenOceanは非常に良い選択肢になると思います。「クラフターズ・チョイス」と言えるモデルですね。
公式サイトの方が価格が安い場合があります、念のため載せておきます。GreenOcean公式ショップエンボスヒーター
安全な使い方とモールドを守るコツ

エンボスヒーターは、正しく使えば作品のクオリティを劇的に上げてくれる最高のツールですが、一歩間違えれば火傷、火災、作品の失敗につながる危険性もはらんでいます。この記事の中で一番大切なセクションですので、必ず守ってください。
便利な道具である反面、高温・高熱を扱う電化製品であることを絶対に忘れてはいけません。
安全上の絶対注意事項
【絶対厳守!安全のための3大ルール】
- 十分な換気を行うこと レジン液は、たとえ「低臭気」を謳っていても、加熱することにより微量ながら揮発性の蒸気が発生する可能性があります。これらの蒸気を吸い込んだり、室内に滞留させたりしないよう、作業中は必ず窓を2ヶ所以上開けるか、換気扇を「強」で回し、空気の通り道を作って十分な換気を行ってください。(参考:株式会社パジコ「樹脂製品を安全にお使いいただくために」)
- 火気・可燃物を遠ざけること レジン液の多くは、消防法上の「可燃性液体」に該当し「火気厳禁」とされています。ライターやガスコンロなどの火気はもちろん、紙類、布、アルコール(クリーナー)、溶剤など、燃えやすいものを絶対に作業スペースの近くに置かないでください。静電気が引火の原因となる可能性も指摘されています。
- 火傷と作業台の保護を徹底すること 使用中・使用直後の金属ノズル部分は200℃以上の非常に高温になっています。絶対に素手で触れないでください。お子様やペットがいるご家庭では、手の届かない場所で使用・保管してください。また、机に置くときは必ず「自立スタンド」を使うか、シリコンマットや陶器のタイルなどの耐熱性の台の上に置いてください。
レジン作業の安全性や換気の重要性については、知っておくべきことが他にもたくさんあります。後々記事にもしていきたいと思います。
作品(モールド)を守るための使い方
エンボスヒーターは、使い方を誤ると作品や道具(特にシリコンモールド)を破損させる原因にもなります。
【作品・モールドを守るためのプロのテクニック3ヶ条】
- 1. 当てすぎない(時間・距離) ヒーターはレジン液から最低でも5cm~10cmは離して使用し、同じ箇所に「1秒、2秒」以上当て続けないでください。長時間当てすぎると、レジン液の硬化特性が変わり、硬化不良や想定外の黄変、薄い作品の反りの原因になります。
- 2. 常に動かし続ける 一点に熱を集中させず、ヒーター本体を常に小さく円を描くように動かしながら、作品全体を「優しく温める」イメージで使います。これがモールドへのダメージを最小限に抑えるコツです。
- 3. 短時間で済ませる 目的はあくまで「粘度を下げる」こと。気泡が浮いてきて、表面の泡が消えたら、すぐにヒーターを離します。「温めすぎ」は百害あって一利なし、と覚えておきましょう。
特にシリコンモールドは熱に弱いです。同じ箇所に熱風を当て続けると、モールドが変形したり、白化してツヤツヤの表面が作れなくなったり、劣化が早まって裂けやすくなったりする原因となります。大切なモールドを長持ちさせるためにも、ヒーターの当て方には十分注意してくださいね。
シリコンモールドを使用した後は、クリーナー等でしっかりと掃除して、モールドが長持ちするようにしましょう。クリーナーに関しては>>【完全版】レジンクリーナーの使い方|代用品から掃除までの記事に詳しく書いてあります!
【免責事項:必ずお読みください】 エンボスヒーターは非常に高温になる電化製品であり、便利な反面、上記のようなリスクも伴います。これらの注意事項は「あくまで一般的な目安」に過ぎません。ご自身の健康や安全、財産を守るため、ご使用になる製品の取扱説明書や公式サイトの情報を必ず熟読し、内容を理解した上で、ご自身の責任において安全に使用してください。万が一、使用方法に不安な点がある場合は、ただちに使用を中止し、購入先のメーカーや専門家にご相談ください。
動作音はうるさい?静音性を確認

選び方のポイントでも触れましたが、購入前に気になる「動作音」について、もう少し詳しくお伝えします。
「ヒーター」や「熱風」と聞くと、どうしてもヘアドライヤーのような「キーン」という甲高いモーター音や、「ゴォーッ!」という強烈な風の音を想像してしまうかもしれません。
ですが、前述の通り、エンボスヒーターは風量を弱く、温度を高くする設計になっているため、多くのモデルはヘアドライヤーよりも格段に静かです。
【音のイメージ比較】
- ヘアドライヤー:高音の「キーン」音 + 強風の「ゴォーッ」音 = かなりうるさい
- エンボスヒーター:低めの「フゥー」音 + 送風の「サー」音 = 比較的静か
もちろん無音ではありませんし、製品によって音質に多少の違いはありますが、例えるなら「弱めのドライヤーの送風(温風オフ)」や「パソコンのファンが全力で回っている時」くらいの音量感かなと思います。これなら、家族がテレビを見ているリビングの隅や、夜間の作業でも、そこまで気兼ねなく使えるレベルです。(もちろん、ご家族の感覚にもよりますが!)
レビューでも「思ったより静かで驚いた」「これなら夜中でも作業できる」という肯定的な声が多数派なので、音に関する心配はあまりしなくても大丈夫そうですね。
総括:レジン用エンボスヒーターおすすめの一台
ここまで、エンボスヒーターの必要性から、代用品の危険性、正しい選び方、おすすめのモデル、そして最も重要な安全な使い方まで、かなり詳しく見てきました。
レジン作品の透明感を追求する上で、エンボスヒーターは単なる「あったら便利」な道具ではなく、「作品のクオリティと安全性を両立させるために不可欠な投資」だと、私は思います。
ヒートガンやライターといった代用品は、危険性が高すぎるか、表面的な問題解決にしかならず、推奨できません。安全に、長く趣味を楽しむためにも、ぜひ専用品を選んでください。
最終的に、レジン用エンボスヒーターとしておすすめの一台を選ぶ基準は、あなたのクラフトスタイルによって決まります。
【TOMO的 おすすめの選び方】
- A:レジン専用でOK、安全と保証を最優先したい! → 「パジコ」のハンディヒーター。または「GreenOcean」の保証付きモデル。 (理由:レジンに最適化された温度設定、温度ヒューズ、メーカー保証の安心感)
- B:レジンもやりたいけど、他のクラフト(エンボス加工)にも使いたい! → 「清原」のエンボスヒーター。 (理由:250℃の高温設定で、汎用性が最も高い定番モデル)
- C:とにかく信頼できる定番品が欲しい! → 「清原」または「パジコ」。 (理由:長年の実績と信頼、多くのユーザーに支持されている安心感)
これらの基準を参考に、ご自身の制作スタイルに合った最高の一台を見つけてください。そして、取扱説明書をよく読み、必ず「十分な換気」と「火傷・火災防止」を徹底して、安全にワンランク上のレジンクラフトを楽しんでくださいね!
GreenOceanのエンボスヒーターは、公式サイトの方が価格が安い場合があります、念のため載せておきます。GreenOcean公式ショップエンボスヒーター


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