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こんにちは。気まぐれレジン便り、運営者の「TOMO」です。
手のひらサイズの瓶の中に、きらめく水面や白い砂浜といった「小さな世界」を閉じ込めるレジンテラリウム。SNSやハンドメイドマーケットで見かけるたびに、「どうやって作っているんだろう?」「私にもできるかな?」と心をときめかせている方も多いのではないでしょうか。
「難しそう」と二の足を踏んでしまう気持ち、よく分かります。でも実は、材料の選び方とちょっとした科学的なコツさえ掴めば、初心者の方でも驚くほど透明感あふれる、クオリティの高い作品を作ることができるんです。
この記事では、100円ショップで手に入る身近な材料の活用法から、プロ並みの仕上がりにするための失敗しない手順まで、私の実体験を交えながら徹底解説していきます。
- 100均などの身近なお店で揃うコスパの良い材料選びの秘訣
- 厚みのある作品作りに必須となる「2液性レジン」と「UVレジン」の使い分け
- リアルな波模様や層を作るための具体的なプロのテクニック
- 安全に楽しむための正しい道具の使い方と注意点
まずは、テラリウム作りを成功させるために一番大切な「材料選び」と「道具の準備」から見ていきましょう。ここで何を選ぶかが、仕上がりを大きく左右しますよ。
基本的なレジンテラリウムの作り方と材料選び
レジンテラリウム作りは、準備が8割と言っても過言ではありません。特に「どんなレジン液を使うか」と「何に入れるか」は非常に重要です。ここでは、手軽に手に入る材料と、本格的な作品作りに欠かせない道具について深掘りして解説します。
ダイソーなどの100均で揃う便利な材料

最近の100円ショップは、私たちレジン好きにとってまさに宝の山ですよね。ハンドメイドコーナーだけでなく、インテリアや園芸コーナーにも、テラリウム作りに使える優秀なアイテムがたくさん眠っています。
1. ガラス容器(土台)
まず、作品の土台となるガラス容器です。ダイソーやセリアで売られている100円~300円くらいのガラス瓶、コルク瓶、キャニスターなどがおすすめです。
初心者さんへのアドバイスとして、最初は「口が広い容器」を選ぶのが鉄則です。口が狭いとピンセットでの配置が難しく、気泡を取り除く作業も大変になります。まずは作業のしやすい広口の瓶から始めてみましょう。
2. 封入素材(中に入れるもの)
中に入れる素材も、工夫次第で100均アイテムが大活躍します。
- カラーサンド・グラスサンド: 園芸コーナーやインテリアコーナーで見かけます。白や青の砂を使うと、簡単に海底や砂浜を表現できます。
- ネイルシール: ネイルコーナーにある小さな魚や貝殻、クラゲのシールは、レジンの中に立体的に配置するのに最適です。薄いので埋め込みやすく、まるで泳いでいるように見えますよ。
- シリコンモールド: ハンドメイドコーナーにある小さなモールドで貝殻パーツを作り、オブジェとして配置するのも楽しいですね。
「これ、テラリウムに使えるかも?」という視点で店内を歩くと、意外な発見があってワクワクしますよ。
初心者に最適なレジン液と道具の準備

ここが今回の記事で最も重要なポイントかもしれません。テラリウムのような「厚み」や「量」のある作品を作る場合、普段アクセサリー作りで使っているUVレジンだけでは失敗する可能性が高いのです。
UVレジンは紫外線(またはLEDライト)で固まりますが、光が奥まで届かないと中が固まりません。数センチの厚さを一度に固めようとすると、表面だけ固まって内部がドロドロのままになる「未硬化」のリスクが高いんです。また、硬化熱で急激に高温になり、ガラス瓶が割れてしまう危険性もあります。
そこで活躍するのが、化学反応でゆっくり固まる「2液性エポキシレジン」です。
| 種類 | 硬化の仕組み | テラリウムでの役割 | メリット・デメリット |
|---|---|---|---|
| 2液性エポキシレジン | 主剤と硬化剤を混ぜて化学反応で固める(自然硬化) | メインの充填 (海や空の部分など厚みのある箇所) | 【メリット】透明度が非常に高い。厚みを出せる。気泡が抜けやすい。 【デメリット】固まるまで時間がかかる(24〜48時間)。計量がシビア。 |
| UV-LEDレジン | ライトの光を当てて固める | パーツの接着・コーティング (砂の固定や波の表現など) | 【メリット】数分で固まる。作業性が良い。 【デメリット】厚みに弱い。コストが高くなりやすい。 |
このように、メインの層を作る時は「2液性レジン」、細かい固定や仕上げには「UVレジン」と使い分けるのが成功への近道です。
また、道具としては、2液性レジンを正確に計るためのデジタルスケール(0.1g単位で計れるもの)が必須です。キッチンスケールでも代用できますが、1g単位だと誤差が出て硬化不良の原因になるので、できれば精密なものを用意しましょう。
海の表現に使う砂やパーツの配置

リアルな海を作るなら、底に敷く砂の「表情」にもこだわりたいところです。ただ砂をザラザラと入れるのではなく、「層」を意識するとぐっと本格的になります。
私がよくやるテクニックは、一番下に少し大きめの小石や珊瑚砂を敷き、その上に細かい白砂やカラーサンドを重ねる方法です。こうすると、自然の海底や河原のようなリアルな断面が見えてきます。
豆知識:蓄光石の活用
ホームセンターの水槽コーナーなどで売られている「蓄光石(暗闇で光る石)」を底の方に数粒忍ばせておくと、夜になった時にぼんやりと青白く光って、幻想的な「夜の海」のような雰囲気になります。プレゼントにも喜ばれる演出ですよ。
配置する時は、長いピンセットを使って丁寧に。魚のシールやパーツを入れる場合は、一度に全部入れず、レジンを数回に分けて流す工程に合わせて、少しずつ高さを変えて配置していくと、水槽のような立体感が出ます。
植物を封入する前のコーティング処理

テラリウムの中にドライフラワーやプリザーブドフラワー、モス(苔)を入れたい場合、そのままレジンに入れるのはNGです!
植物の繊維はスポンジのように隙間が多いので、そのままレジン液を入れると液が染み込んでしまい、花びらが透けて見えなくなったり(透け現象)、レジンの成分で変色して茶色くなってしまったりします。せっかくの綺麗なお花が台無しになるのは悲しいですよね。
これを防ぐために、事前のコーティングを徹底しましょう。
- 刷毛付きのコーティング用レジン液(UVで固まるタイプが便利)を用意します。
- 花の表面だけでなく、裏面や隙間にも薄く塗り、UVライトでしっかり硬化させます。
- 一度で不安な場合は二度塗りして、植物の周りに「透明な膜」を作ります。
この膜がバリアとなり、本番の2液性レジン液が染み込むのを防いでくれます。少し手間に感じるかもしれませんが、このひと手間で仕上がりの美しさが段違いになります。
安全作業に必要な手袋と換気の重要性

楽しいレジン作りですが、化学物質を扱う以上、安全管理は絶対に無視できません。特にレジン液(アクリレート類など)は、体質によっては肌に触れるとアレルギー反応(かぶれ、痒み、水ぶくれなど)を起こす「化学物質過敏症」のリスクがあります。
【重要】素手での作業は絶対に禁止です!
必ず「ニトリルゴム製の手袋」を着用してください。ポリエチレンやビニールの手袋はレジン液が浸透してしまうことがあるため、耐薬品性のあるニトリル製が推奨されています。
また、レジンが固まる時や温める時に、微量ですが揮発性有機化合物(VOC)などのガスが出ることがあります。閉め切った部屋で長時間作業すると気分が悪くなることがあるため、必ず窓を開けるか、換気扇を回して空気の流れを作った状態で作業しましょう。
健康被害を防ぐための正しい保護具の着用については、公的なガイドラインも参考になります。(参考:厚生労働省 職場のあんぜんサイト「呼吸用保護具」)
自分の体を守りながら長く楽しむためにも、安全対策は徹底してくださいね。
さて、材料と心構えができたら、いよいよ実践編です。ここからは、実際に海を作る手順をステップバイステップで解説します。
海を表現するレジンテラリウムの作り方手順
ここからは、実際に手を動かしていく工程です。物理的なレイアウト作りから、化学反応を利用したレジンの硬化まで、焦らず丁寧に進めていきましょう。
瓶の中に砂の層を作るレイアウトのコツ

まずは土台作りです。瓶の底に砂を入れていくのですが、ここでプロっぽく見せる重要なテクニックがあります。それは「傾斜」をつけることです。
瓶の奥側を高く、手前側を低くするように砂を盛ってみてください。こうすることで、小さな瓶の中でも奥行き(パースペクティブ)が生まれ、空間が広く見えます。まるで海辺から水平線を眺めているような視覚効果が得られるんです。
ただ、砂を入れただけだと、レジンを注いだ勢いで砂が舞い上がったり、崩れたりしてしまいます。これを防ぐために、以下の手順で「地盤固め」を行いましょう。
- 砂を理想の形に盛る。
- 「水で薄めた木工用ボンド」または「少量のサラサラしたUVレジン」をスポイトで砂に染み込ませる。
- ボンドなら乾燥、UVレジンならライトで硬化させて、砂をカチカチに固める。
この下処理をしておくと、後から2液性レジンを流しても砂が舞わず、クリアな海を作ることができます。
エンボスヒーターで気泡を消す方法

2液性レジンの主剤と硬化剤を混ぜ合わせると、どうしても空気が巻き込まれて気泡ができてしまいます。炭酸水のような気泡が残っていると、せっかくの透明感が損なわれてしまいますよね。
そこで活躍するのが、レジン作家の必須アイテム「エンボスヒーター」です。
混ぜ終わったレジン液にエンボスヒーターの熱風を当てると、レジンの温度が上がって粘度が下がり、水のようにサラサラになります。すると、中に閉じ込められていた気泡がプクプクと表面に浮き上がり、パチンと消えていくんです。
使い方のコツ
風で液が飛び散らないよう、真上から当てるのがコツです。ただし、当てすぎると熱くなりすぎてプラスチック容器が変形したり、急激に硬化反応が進んでしまったりするので、様子を見ながら数秒〜数十秒の短時間で行いましょう。
もしエンボスヒーターをまだお持ちでない方は、選び方や代用品について解説したエンボスヒーターの選び方と活用術の記事もチェックしてみてください。
リアルな水面と波模様の描き方

「海」を作る上で一番の難関であり、一番の見せ場が「波」の表現です。
よくある失敗が、レジンを混ぜてすぐのサラサラな状態で波を描こうとすること。これだと、白で波を描いても、周囲の青いレジンと混ざってしまい、線が消えて平らになってしまいます。
成功の秘訣は、「待つこと」です。
波を作るステップ
- 粘度を上げる: レジンを混ぜてから容器の中でしばらく時間を置き、水飴くらいの「とろみ」が出るまで待ちます(メーカーにもよりますが、ポットライフの後半くらい)。
- 波を描く: 粘り気が出てきたら、白く着色したレジンや、専用の波紋用ペーストを使って、水面に波模様を描きます。
- 形状を維持: 粘度が高いので、描いた筆跡や盛り上がりがそのままの形で残りやすくなります。
また、一度にすべて作ろうとせず、「青い海の部分を固める」→「その上に白い波を描いて固める」→「最後に透明なレジンで覆う」というように、層を分けて作業すると、立体的な深みのある海になりますよ。
硬化不良で失敗しないための対策

「数日経っても表面がベタベタする…」「中が固まっていない…」というのは、2液性レジン初心者さんが一番直面しやすいトラブルです。原因のほとんどは「計量ミス」か「撹拌(かくはん)不足」です。
1. 正確な計量
2液性レジンは、主剤と硬化剤が決められた重量比率(例:2:1など)で化学反応を起こして固まります。これが0.1gでも大きくズレると、化学反応が正常に行われず固まりません。必ずデジタルスケールを使い、容器の重さを引いて(風袋引き)、正確に測りましょう。
2. 徹底的な撹拌
そして、混ぜる時は「これでもか!」というくらい丁寧に混ぜてください。カップの底や側面にへばりついている液もしっかりこそぎ落として、全体が均一になるまで混ぜます。
「気泡が入るのが怖いから」とそっと混ぜすぎると、混ざりきらずに分離したままになり、失敗します。気泡はあとでエンボスヒーターで消せるので、まずは白濁したムラがなくなるまでしっかり混ぜることを最優先してください。
魅力的なレジンテラリウムの作り方のまとめ

ここまで、レジンテラリウムの作り方について解説してきました。最後に、成功のための大切なポイントを振り返ってみましょう。
- 材料選び:厚みを出すなら「2液性レジン」、細かい固定は「UVレジン」。容器や封入材は100均も賢く活用してコストダウン。
- 下準備:砂の層はボンドやUVレジンで仮固定し、植物は事前にコーティングして透けや変色を防ぐ。
- 波の表現:焦らず、レジンの粘度が高くなるタイミングを見計らって描くのがプロのコツ。
- 安全と基本:ニトリル手袋で肌を守り、計量と撹拌は正確に行う。
最初は「2液性レジン」の扱いに少し緊張するかもしれません。でも、主剤と硬化剤を混ぜる科学実験のようなワクワク感と、時間が経つにつれて美しい景色が出来上がっていく工程は、他のハンドメイドにはない格別の楽しさがあります。
ぜひ、あなただけの小さな海や景色を作ってみてくださいね。完成した時の感動はひとしおですよ!
※レジンの取り扱いについては、各製品のパッケージや公式サイトの情報を必ず確認し、換気や保護具の着用など、安全に十分配慮して行ってください。当記事の情報は個人の経験に基づく目安であり、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
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