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こんにちは。気まぐれレジン便り、運営者の「TOMO」です。
一生懸命作ったレジン作品、型から外していざ仕上げの段階になって「あれ、なんか曇ってる?」「思ったより透明じゃない…」と焦ること、ありますよね。SNSで見かける作家さんの作品はあんなにツヤツヤでガラスみたいなのに、どうして自分のはすりガラスみたいなんだろう…と落ち込んでしまった経験、私にもあります。
もっとピカピカにしたいけれど、ダイソーやセリアといった100均のアイテムで代用できるのか、それともソフト99やパジコのようなメーカー品を使うべきなのか、迷ってしまう方も多いはずです。実は、レジンコンパウンドのおすすめ選びや、正しい使い方、そして絶対に守るべき「研磨の順番」には、知っている人だけが得をするちょっとしたコツがあります。
この「輝きのメカニズム」と「正しい道具選び」さえ知ってしまえば、あなたの作品はまるで売り物のようなプロ級のクオリティに生まれ変わりますよ。今日は私の失敗談も交えつつ、徹底的に解説していきますね。
- 100均グッズと専用コンパウンドの決定的な「研磨力」の違い
- プロも愛用する自動車用代用品の驚きのコスパと実力
- 曇りを完全に解消して「鏡面」を作るための正しい手順
- 仕上げのクオリティを左右する「クロス(布)」の選び方
レジンコンパウンドのおすすめな選び方と種類
レジンの研磨剤(コンパウンド)と一口に言っても、実はいくつかの種類に分かれています。お店に行くと棚にずらりと並んでいて目移りしてしまいますよね。
ここでは、手軽な100均製品から本格的なホビー用、そして意外な代用品まで、それぞれの特徴やメリット・デメリットを、私の実体験に基づきながら詳しく解説しますね。自分のスタイルに合ったものを見つけてみましょう。
ダイソーなど100均製品での研磨の実力

まずはみんな大好き、100円ショップのアイテムについてです。ダイソーに行くと、工具コーナーや手芸コーナーに「金属磨きクロス」や「落ち落ちV」のような研磨スポンジが売られていますよね。「これでピカピカになるなら、高い道具はいらないじゃん!」と、誰もが一度は思うはずです。
これらを使って「レジンが綺麗になった!」という声もSNSなどでよく聞きますし、決して効果がないわけではありません。しかし、私自身も色々と試してみましたが、これらには「ある特徴」があることに気づきました。
「削る」のではなく「埋める」?
多くの100均の簡易研磨グッズは、本格的に表面を「削って平らにする(切削)」というよりは、クロスに含まれているワックス成分や油分で細かい傷を一時的に埋めてツヤを出しているという印象が強いです。磨いた直後は綺麗に見えるんですが、時間が経ってワックスが落ちたり、触っているうちに油分が取れたりすると、また下の傷が浮き出てくることがあるんです。
ワンポイント:ダイソー素材のクセ
研磨とは少し話がそれますが、ダイソーのオーロラ系パウダーなどは、「青緑(ブルーグリーン)」っぽい発色をする傾向があると言われています。もし寒色系の作品を作りたい時や、練習用として割り切って使う分には、100円とは思えない十分なコスパを発揮してくれますよ。
セリアの製品とレジン専用品の違い
一方でセリアは、レジンクラフトのコーナーがものすごく充実していますよね。「速乾UVレジン」や専用のモールドなど、ハンドメイド好きのツボを抑えたラインナップにはいつも驚かされます。
セリアの研磨用品やヤスリ素材は、ダイソーに比べるとより「クラフト寄り」な細かい調整がされている印象です。例えばオーロラ系の発色比較でも、セリア製品の方がより「虹色(レインボー)」に近く、黒背景の作品でも綺麗に映えるといったユーザー間の検証結果も出ています。
ただ、やはり数百円〜千円以上するパジコやタミヤといった「ホビー専用メーカー」のコンパウンドと比べると、粒子の均一さ(粒が揃っているかどうか)や、仕上がりの圧倒的な透明度にはどうしても差が出てしまいます。
「子供と一緒に楽しみたい」「まずは手軽に試したい」というエントリー層には100均も強くおすすめできますが、「販売レベルの鏡面仕上げ」を目指すなら、やはり専用品に軍配が上がります。ここぞという作品には、投資する価値が十分にありますよ。
代用品として使えるカー用品のメリット

ここで、初心者の方には少し意外かもしれない「裏技的な選択肢」をご紹介します。それが、自動車の補修に使う「カー用品(車用コンパウンド)」です。
「えっ、車用の強い薬剤を繊細なレジンに使って大丈夫?」と驚くかもしれませんが、実はこれ、レジン作家の上級者やプロの間では昔からの常識だったりします。
なぜ車用がレジンに使えるの?
理由はシンプルで、ハンドメイドで使うレジン(樹脂)の硬さが、車のボディにかかっている「クリア塗装面」の物理的な硬さと似ているからなんです。どちらもプラスチックに近い性質を持っています。
しかも、車用はバンパーやボディ全体という広い面積を磨くことを想定して作られているので、ホビー用に比べて「量がたっぷり」で「価格が安い」のが最大の特徴です。
カー用品転用の3つのメリット
- 圧倒的なコスパ:容量あたりの単価が安く、一度買えば数年は持ちます。
- プロ級の仕上がり:車の塗装はムラが許されない世界。そのため粒子の精度が高く、仕上がりが非常に綺麗です。
- 作業性の良さ:特に「液体タイプ」は伸びが良く、複雑な形でもムラになりにくいです。
ただし、ホームセンターのカー用品売り場に行くと種類が多すぎて、どれを選べばいいか迷うのが難点ですね。後ほど、私が「これぞレジン界の正解」と確信している製品をご紹介します。
曇りの原因となる硬化不良と対策

「おすすめのコンパウンドで一生懸命磨いているのに、どうしても曇りが取れない…」「磨けば磨くほど白っぽくなる…」 そんな時は、研磨のやり方や道具のせいではなく、実はレジンそのものの状態に原因があるかもしれません。
一番多い失敗原因が「硬化不良(未硬化)」です。
UVライトの光が弱まっていたり、照射時間が足りなかったりすると、レジンの表面がカチカチにならず、微妙に柔らかいままになります。その「生焼け」の状態でコンパウンドを使っても、粒子が表面を鋭く「削る」ことができず、ぐにゃぐにゃと「引きずって」しまい、余計に表面が荒れてガサガサになってしまうんです。
もしお手持ちのライトが古くなっているなら、最新のLED対応ライトへの買い替えを検討するのも一つの手です。おすすめのUV-LEDライトの選び方については、別の記事で詳しくまとめているので参考にしてみてください。
ここも要チェック!曇りの3大原因
- 着色剤の入れすぎ:「宝石の雫」などの着色剤を濃くしすぎていませんか?色が濃いと光が内部まで届かず、硬化不良を起こします。
- 水分の混入:レジンにとって水分は大敵。雨の日の作業や高湿度は、白く濁る「白化現象(ブルーミング)」の原因になります。
- 撹拌不足:2液性レジンの場合、混ぜ方が足りないと化学反応が起きず、いつまでもベタベタします。
傷を消して鏡面にするための基礎知識

おすすめの道具を紹介する前に、そもそも「磨く」って物理的にどういうことか、イメージできていますか? これは、「大きな傷を、目に見えないほどの小さな傷に段階的に置き換えていく作業」なんです。
いきなり仕上げ用の細かいコンパウンド(微粒子)を使っても、下地にある大きなデコボコや深い傷は消せません。粒子が小さすぎて、傷の底まで届かないからです。
これはメイクで言うなら、洗顔も化粧水もせずに、いきなりファンデーションを塗るようなもの。まずは土台を整えることが、鏡面仕上げへの一番の近道であり、絶対に省略できない工程なんです。
コンパウンドの使い方は>>レジンコンパウンド完全ガイド!磨き方と順番の記事にも詳しく書いてありす!
レジンコンパウンドのおすすめ製品と正しい使い方
それでは、いよいよ実践編です。実際にどの商品を使って、どういう手順で進めればいいのか。数々の失敗を重ねてきた私の経験も踏まえて、間違いのない「鉄板の組み合わせ」と「黄金ルート」をご紹介します。
コスパ最強のソフト99液体コンパウンド9800
私が一番に、自信を持っておすすめしたいのが、株式会社ソフト99コーポレーションの「液体コンパウンド9800」です。本来は車の鏡面仕上げ用なんですが、これがレジンとの相性が抜群すぎるんです!
| 製品名 | ソフト99 液体コンパウンド9800 |
|---|---|
| タイプ | 液体(リキッド) |
| 容量 | 300ml(かなり大容量!) |
| 特徴 | 粒子が超微細で、最終仕上げに特化。伸びが良い。 |
この製品をおすすめする最大の理由は「液体(リキッド)」であること。チューブに入ったペースト状のものより、水分を含んでいてサラサラしているため、粒子が均一に広がりやすく、初心者でも「磨きムラ」ができにくいんです。
商品名の「9800」という数字は、紙やすりの番手のような目安で、これは最終仕上げレベル(鏡面仕上げ)の細かさを表しています。これで磨くと、本当にトロッとした濡れたような艶が出て、背景が映り込むくらいピカピカになります。
しかも300mlも入っているので、小さなアクセサリー作りなら、一度買えば一生分あるんじゃないかというくらい長持ちします。たくさん作品を作る人には、間違いなくこれが最強の選択肢です。
初心者も安心なパジコの研磨剤セット
「車用は大きすぎて邪魔になる」「最初は失敗したくないから専用品がいい」という方には、ハンドメイド専門メーカー「PADICO(パジコ)」の製品がおすすめです。
パジコの素晴らしいところは、粗目・細目・仕上げ目といった必要な種類がセットになっていたり、使い切りやすいサイズで売られていたりと、ユーザーへのシステムが親切なところ。「どの順番で買えばいいの?」「どれを組み合わせればいいの?」と悩まなくて済みます。
パジコ公式サイトでも、レジンクラフトの基礎知識として丁寧な解説がされています。(出典:PADICO公式サイト)
ABCコンパウンドセットも人気
検索するとよく出てくる「abcコンパウンドセット」もおすすめです。こちらは最初から3本〜4本がセットになっていて、段階的に磨けるようにパッケージ化されています。「セットを使う」というのは、研磨の「段階」を体感して学ぶ上でもすごく良い選択だと思います。
失敗しない研磨の順番と番手のルール

ここがこの記事で一番伝えたい、最重要ポイントです! コンパウンドという魔法の液体を使う前に、必ずやってほしいことがあります。それは「耐水ペーパーによる水研ぎ(みずとぎ)」です。
コンパウンドはいわば「液状の超微粒子ヤスリ」なので、いきなり型から出したばかりのデコボコした表面に使っても、効果が薄いんです。以下のフローを守ってみてください。
TOMO流・絶対に失敗しない鉄板の研磨フロー
- 水研ぎ(下地作り): 耐水ペーパー(#1000 → #2000くらい)で、水をつけながら優しく磨きます。 ※ここで全体が白く曇ってすりガラス状になりますが、焦らないで!表面の凹凸がなくなって平らになればOKです。
- コンパウンド(粗目): ペーパーでついた白い曇りを取っていきます。大きな傷を消す段階です。
- コンパウンド(細目): 徐々に透明感を出していきます。ここから少しずつ景色が見えてきます。
- コンパウンド(極細/仕上げ): ここで「9800」などの登場です。鏡のような完全な光沢を出します。
「粗いものから順番に」が絶対の物理ルールです。面倒くさがって工程を飛ばすと、いつまで経っても深い傷が消えず、曇ったままになってしまいますよ。
キムワイプなど最適なクロスの選び方

最後に、意外と盲点になりがちなのが「何で磨くか(媒体)」です。 まさか、手近にあるティッシュペーパーを使っていませんか?それは絶対にNGです!
一般的なティッシュペーパーは繊維が粗く硬いため、せっかくコンパウンドで磨いているのに、ティッシュの繊維自体が新たな細かい傷(スクラッチ)をつけてしまうんです。これでは「3歩進んで2歩下がる」状態です。
理系御用達!キムワイプの威力
そこでおすすめなのが、理科の実験室や研究機関でおなじみの「キムワイプ(日本製紙クレシア)」です。
キムワイプは、実験器具を拭くために開発された産業用ワイパーなので、紙粉(リント)が出にくく、レジン表面を傷つけにくいパルプ繊維でできています。お値段も手頃なので、一つ持っておくとレジン掃除にも使えて便利ですよ。
もしキムワイプが手元になければ、眼鏡拭き(マイクロファイバークロス)でも代用可能です。100均のものでも構いませんが、必ず「清潔なもの」を使ってください。また、粗目用と仕上げ用で使う面を変えるか、別のクロスを用意することも忘れずに。粗い粒子がクロスに残ったままだと、仕上げ磨きが台無しになってしまいます。
輝きが変わるレジンコンパウンドのおすすめ総括

レジンの曇りを取って鏡面にするには、何か一つだけ「魔法の薬」を買えばいいわけではありません。
「しっかり硬化させること(土台)」 「耐水ペーパーで平らな下地を作ること(整形)」 「正しい順番でコンパウンドの粒度を変えていくこと(仕上げ)」
この3つの積み重ねが、あの感動的な輝きを生み出します。
まずは、ソフト99の「液体コンパウンド9800」やパジコのセットなど、信頼できるアイテムを一つ用意して、今回ご紹介した「正しい手順」で磨いてみてください。曇っていた作品が、あなたの手の中で徐々に透明になり、最後にはピカッ!と光を反射する瞬間。 「私の作品、こんなに綺麗だったんだ!」と驚く瞬間が、きっと訪れるはずです。
安全上の注意
研磨作業中は、目に見えない微細な粉塵が発生します。これらを吸い込まないよう、必ず防塵マスクを着用し、換気の良い場所で作業してくださいね。また、レジンアレルギーの発症を防ぐためにも、ニトリル手袋などの着用を強くおすすめします。製品の正確な使用方法については、必ず各製品の公式サイトやパッケージの注意書きをご確認ください。


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