100均コンパクトミラーとレジンで作る!高見えアレンジ術

100均コンパクトミラーとレジンで作る!高見えアレンジ術 How to
100均コンパクトミラーとレジンで作る!高見えアレンジ術

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こんにちは。気まぐれレジン便り、運営者の「TOMO」です。

最近、SNSや動画サイトで「これ本当に100均?」と驚くような可愛いコンパクトミラーを見かけることが増えましたよね。100円ショップのシンプルな鏡も、レジンと少しのアイデアで、まるでデパートのブランドコスメのような高級感あふれるアイテムに変身させることができます。私も最初は「安っぽくなっちゃうんじゃないかな?」と半信半疑でしたが、コツさえ掴めば驚くほどクオリティの高い作品が作れるんです。

でも、いざ作ろうとすると「どんなデザインにしよう?」と迷ったり、「せっかく作ったのに数日でレジンがペロンと剥がれてしまった…」なんてトラブルが起きないか心配だったりしませんか?また、制作に必要なレジン液の量が分からず、「途中で液が足りなくなったらどうしよう」「結局高くつくのでは?」とコスト面で不安を感じることもあるかもしれません。売り物のような完成度を目指したいけれど、失敗して材料や時間を無駄にするのは避けたいですよね。

この記事では、材料選びのポイントから、プロ並みの仕上がりに近づけるための具体的なテクニックまで、私の失敗談も交えながら詳しく解説していきます。

この記事のポイント!
  • 100均の各社メーカーごとのミラーの特徴とレジンへの適合性
  • 作品が長持ちするための正しい下処理と剥がれ防止策
  • 初心者でも綺麗に仕上がるレジン液の選び方と必要量
  • ハンドメイド販売における著作権や法律に関する重要な知識

100均コンパクトミラーとレジンの選び方と基礎

レジンクラフトを始める際、最初にぶつかるのが「どの材料を選べばいいの?」という壁です。特に100均のコンパクトミラーは、パッケージに入った状態だとどれも同じように見えますが、実はメーカーや商品によって「レジンでの加工のしやすさ」が天と地ほど違うんです。「なんとなく」で選んでしまうと、制作難易度が跳ね上がってしまうことも。ここでは、失敗しないための土台選びと、材料の基礎知識についてじっくりお話しします。

セリアやダイソーのミラー種類と選び方

セリアやダイソーのミラー種類と選び方 イメージ

皆さんは、ダイソー、セリア、キャンドゥ、どのお店によく行きますか?実は、これらのお店で売られているミラーには、レジンを流し込むための「溝(深さ)」や「材質」に大きな違いがあります。私が実際に各ショップの製品を購入して試してみた結果、初心者の方が最初に選ぶべきミラーが見えてきました。

特におすすめなのは、セリアの「クラフト用ミラー」や、キャンドゥの「デザインフレーム」タイプです。これらは最初からハンドメイド用に設計されているため、失敗のリスクが非常に低いです。

店舗・タイプレジンの溝(深さ)おすすめ度特徴・注意点
セリア(クラフト用)深い(約1.5mm)◎(最適)レジンを流すための「土手」がしっかりしており、液垂れしにくい。底面に凹凸加工があるものもあり、接着力も優秀。
キャンドゥ(枠あり)普通(約1.0mm)○(良好)猫や月などの金属フレーム枠があり、部分的にレジンを盛るだけで高見えします。金属の質感も重厚で安っぽさがありません。
ダイソー(拡大鏡付)浅い~無し△(要工夫)表面が平ら(フラット)なものが多く、そのままレジンを乗せると横からダラーっと垂れやすいです。「枠」を自分で作る技術が必要なため、少し上級者向けです。
ワッツ(レザー調)なし×(不向き)合皮素材はレジンが染み込んだり、剥がれたりするため、直接のレジン加工には向きません。

選び方のポイント
店頭で商品を見る際は、必ず横から見てフチ(土手)」があるかどうかをチェックしてください。フチがない平らなタイプは、表面張力だけでレジンを留める必要があり、初心者の方にはコントロールが難しいです。

レジンが剥がれるのを防ぐ下準備の方法

「可愛くできた!と喜んでいたのに、カバンに入れていたらポロッと装飾が取れてしまった…」 これはレジン初心者さんが最も直面しやすい悲しいトラブルです。主な原因は、ミラーの母材(金属やプラスチック)とレジンの接着力不足にあります。

ツルツルした鏡の表面には、レジンが食いつくための物理的な「足がかり」がありません。そこで絶対に省略してはいけないのが、物理的な「サンディング(やすりがけ)」という工程です。

具体的な手順

まず、耐水ペーパーや紙やすりの#400~#600番くらいを使って、レジンを乗せる部分全体にわざと細かい傷をつけます。「新品に傷をつけるなんて!」と心が痛むかもしれませんが、この無数の細かい傷の中にレジン液が入り込み、硬化することで「アンカー効果(投錨効果)」という強力な物理的結合が生まれます。

油分は大敵です!
サンディングをした後は、削りカスや、作業中に触れた指の皮脂(油分)が残っています。これらが膜になるとレジンがくっつきません。必ず無水エタノールや、保湿成分(オイル)の入っていない純粋な除光液を含ませたティッシュで、キュキュッとなるまでしっかりと拭き取ってくださいね。

失敗しないレジン液の粘度と選び方

失敗しないレジン液の粘度と選び方 イメージ

100均には今やたくさんの種類のレジン液が並んでいますが、コンパクトミラー作りにおいては「粘度(液のサラサラ具合)」の使い分けが成功のカギを握ります。

ミラーのような広い平面にレジンを盛る場合、水のようにサラサラした「低粘度」タイプを使うと、表面張力が弱いため、すぐに縁から決壊して液垂れを起こしてしまいます。逆に、粘度が高すぎると気泡が抜けにくくなるというデメリットも。

用途別のおすすめ粘度

  • 中粘度(スタンダード): ベース塗りやパーツの固定に最適。セリアの「クリアUVレジン」などが使いやすいです。
  • 高粘度(ハード): 最後の仕上げ(ぷっくり盛り)や、枠のないミラーの縁取りに。ダイソーの「速乾UVレジン(高粘度)」などが便利です。

レジン液の品質について
100均のレジン液もかなり品質が良くなっていますが、やはり数ヶ月経つと黄色く変色(黄変)しやすい傾向があります。長く愛用したい作品や、プレゼント用として作る場合は、パジコの「星の雫」のような手芸店メーカー製の「非黄変レジン」を使用することをおすすめします。コストを抑えたい場合は、中身は100均レジンで、一番上のコーティングだけ良いレジンを使う「ハイブリッド方式」も賢い選択です。

必要なレジン液の量とコストの目安

制作途中で「あ!レジン液が足りない!」となって作業がストップするのは一番避けたい事態ですよね。買いに行く手間もかかりますし、継ぎ目ができて仕上がりが汚くなってしまうこともあります。

一般的な直径7cm前後の円形コンパクトミラーを、ぷっくりと可愛くドーム状に仕上げる場合、体積計算上だいたい6ml~10ml程度のレジン液が必要になります。

ここで注意したいのが、100均のレジン液の容量です。多くの商品は1本あたり4g~5g(約4~5ml)入りです。つまり、1本では確実に足りません

最低でも2本から3本は用意しておくと安心です。「余ったら他の作品に使えばいいや」くらいの気持ちで多めに買っておくのが、精神衛生上も良いですよ。もし今後もたくさん作る予定があるなら、手芸店やネット通販で25g~60gの大容量ボトルを買ってしまったほうが、グラム単価はずっと安く済みます。

おしゃれなデザインと推し活アレンジ

おしゃれなデザインと推し活アレンジ イメージ

最近トレンドの「推し活」デザインや、大人っぽいニュアンスデザインも、いくつかのコツを押さえれば初心者さんでもそれっぽく作れます。

推しカラー&写真封入の注意点

「推しの写真を閉じ込めたい!」という場合、写真や雑誌の切り抜きをそのままレジンに入れるのはNGです。紙の繊維にレジンが染み込んでしまい、油が染みたように透けて暗くなってしまいます。 これを防ぐには、以下のいずれかの処理が必要です。

大理石・鉱物風ニュアンスデザイン

天然石のような複雑な模様を作りたいときは、異なる色のレジンを完全に混ぜきらないのがポイントです。クリアレジンを塗った上に色付きレジンを垂らし、爪楊枝で「切る」ように少しだけ動かしてマーブル模様を作ります。 また、100均で販売されている「アルコールインク」を使うのもおすすめ。クリアレジン層の上にインクを垂らし、ストローなどで息を吹きかけて広げると、レジンだけでは表現できない幻想的な「滲み」や「奥行き」が簡単に表現できます。

100均コンパクトミラーのレジン作品を仕上げるコツ

材料選びとデザインが決まったら、いよいよ制作です。ここでは、ただ固めるだけではない、プロのようなツヤツヤ・ぷっくりな仕上がりに近づけるための技術的なコツをご紹介します。この工程を丁寧に行うだけで、完成度がグッと上がりますよ。

基本的な塗り方と気泡を消すテクニック

基本的な塗り方と気泡を消すテクニック イメージ

早く完成させたいからといって、いきなりたっぷりのレジンを流し込むのは絶対にNGです!一度に分厚くレジンを硬化させると、化学反応による熱(重合熱)が急激に発生し、その熱で気泡が膨張したり、レジンが激しく収縮してシワが寄ったりします。

おすすめは「ミルフィーユのように薄い層を積み重ねること」です。

  • 1層目(プライマー層): 土台との密着を良くするため、薄く塗り広げて硬化。
  • 2層目(配置層) パーツやシール、ドライフラワーなどを配置して固定する層。
  • 3層目(充填・仕上げ層): パーツの凹凸を埋め、全体を覆って表面張力でぷっくりさせる層。

また、どうしても入ってしまう「気泡」ですが、これは温度が低いと抜けにくくなります。エンボスヒーターを使って温めるのがベストですが、持っていない場合は、作業前にレジンボトルを人肌程度のお湯で湯煎したり、ホッカイロの上で温めておくだけでも液がサラサラになり、気泡がスッと抜けていきます。

表面がベタベタする場合の原因と対処法

表面がベタベタする場合の原因と対処法 イメージ

ライトをしっかり当てたはずなのに、いつまでも表面がベタベタする…指紋がついちゃった…」 これは「未硬化ジェル(酸素阻害層)」といって、レジンが空気中の酸素に触れている表面部分だけが化学反応しきれずに残ってしまっている状態です。

特に100均のカラーレジン(色付き)は、顔料が光を遮るため、奥まで光が届きにくく硬化不良が起きやすいです。解決策としては、以下の方法が有効です。

  • ノンワイプトップコートを使う ジェルネイル用の「拭き取り不要(ノンワイプ)」のトップジェルを最終仕上げに薄く塗って硬化させるのが一番確実で早いです。最近は100均のネイルコーナーでも手に入ります。
  • 時間を長めに、角度を変えて照射: ライトの光が側面や裏側(透明ベースの場合)からも当たるように、ミラーを傾けたり裏返したりして多角的に照射します。

失敗した時のリメイクや修正方法

もし表面が凸凹になってしまったり、硬化中にホコリが入ってしまったりしても、まだ諦めないでください!レジンは「上書き保存」ができる便利な素材です。

表面の凸凹やホコリは、一度目の粗いやすり(#200~#400程度)で思い切って削り落として平らにします。この時点では表面が真っ白に傷つきますが、その上からもう一度クリアレジンを薄くコーティングすれば、レジンが傷に入り込んで透明に戻り、削り跡も完全に消えます。これを「コーティングによるリカバー」と呼びます。

ただし、パーツの配置ミスや、中に閉じ込めた気泡は後から取り出すことができません。硬化させる前の「確認」だけは慎重に行いましょう。

作った作品を販売する際の法的注意点

作った作品を販売する際の法的注意点 イメージ

ハンドメイドアプリやフリマサイトで作品を販売したいと考えている方もいるかもしれませんが、ここで絶対に知っておいてほしい法律の話があります。

著作権とキャラクターの取り扱い
100均で売っているキャラクターのシール(ディズニー、サンリオ、アニメ作品など)や、アイドルの写真、ブランドロゴが入った切り抜きなどを使った作品を販売することは、商標権および著作権法違反になります。たとえ少額であっても、販売した時点でアウトです。これらはあくまで「自分だけで楽しむ(私的使用)」範囲で留めてください。

また、レジン作品を販売する場合、製造物責任法(PL法)への意識も必要です。これは「作った製品の欠陥が原因で、他人の生命、身体や財産を侵害したときに、製造者が責任を負う」という法律です。

例えば、レジンの硬化不足で中身が漏れ出して購入者の服や肌を汚してしまったり、鋭利なバリで怪我をさせてしまったりするケースが考えられます。販売時は商品説明欄に「ハンドメイド品であること」「レジンアレルギーへの注意喚起」「強い衝撃を与えないこと」などの免責事項や注意書きをしっかり明記することが、トラブル回避のために不可欠です。

参考情報
PL法の詳細や具体的な対象範囲については、消費者庁のQ&Aページなどが参考になります。 (出典:消費者庁『製造物責任法の概要Q&A』)

100均コンパクトミラーとレジンで作る特別な一点物

100均コンパクトミラーとレジンで作る特別な一点物 イメージ

100均のコンパクトミラーとレジンを使ったハンドメイドは、安価な材料でも、作り手の愛情と少しの工夫、そして「正しい知識」があれば、世界に一つだけの宝物に変わります。

最初は気泡が入ったり、ちょっと歪んだりすることもあるかもしれません。でも、今回ご紹介した「ミラーのフチの確認」や「サンディングの下処理」といった基本を実践していただければ、失敗の確率はグッと減るはずです。

ぜひ、自分好みの色やキラキラしたパーツを詰め込んで、毎日のメイク直しが楽しくなるような、素敵なミラーを作ってみてくださいね。

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