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こんにちは。気まぐれレジン便り、運営者の「TOMO」です。
インスタグラムやYouTubeのショート動画で流れてくる、キラキラと輝く「リバーテーブル」。天然木の温かみと、透き通るレジンの美しさが融合したあの家具に憧れて、「自分でも作ってみたい!」と胸を躍らせた経験はありませんか?でも、いざ作り方を調べてみると、専用のエポキシレジンや銘木(ウォールナットなど)を揃えるのに数万円単位の費用がかかることがわかり、そっとブラウザを閉じた…なんて方も多いのではないでしょうか。
そこで誰もが一度は思いつくのが、「100円ショップのダイソーなら、安く材料が揃えられるんじゃないか?」というアイデアです。もし100均の材料だけであの美しいテーブルが再現できるなら、こんなに嬉しいことはありませんよね。でも、本当にそんなうまい話があるのでしょうか?
この記事では、レジンクラフトにどっぷりハマっている私が、実際にダイソーの大型店舗を隅々までリサーチし、実際に商品を試してみた結果をもとに、100均素材だけでどこまで理想のテーブルに近づけるのか、その「可能性」と「シビアな限界」について本音で徹底解説します。ネット上の「作ってみた!」動画だけでは分からない、失敗のリスクや隠れたコストについても包み隠さずお話ししますので、ぜひ最後までお付き合いください。
- ダイソー商品だけで実用的なテーブルを作ろうとすると陥る「コストの罠」
- 100均の材料を最大限に活かして、ミニチュアや小物をハイクオリティに作る方法
- 初心者が必ず直面する「気泡」や「硬化不良」を回避するための具体的な材料選び
- 高価な本番用レジンを無駄にしないために、ダイソー素材を練習台として活用する賢いテクニック
ダイソーのレジンテーブル製作の現実
「100均の材料だけで、あの憧れのリバーテーブルが作れたら最高!」と私も最初は期待に胸を膨らませました。しかし、実際に売り場の商品を手に取り、電卓を叩いて検証してみると、想像とは少し違うシビアな現実が見えてきました。まずは、DIYに取り掛かる前に知っておかないと後悔する、材料の特性やコストパフォーマンスの真実について詳しくお伝えします。
材料費が逆に高くなる衝撃の事実

まず一番にお伝えしたいのが、コストに関する意外な落とし穴です。「ダイソーならすべて100円だから安く済むはず」と思い込んでいませんか?実は、ある程度の大きさがあるテーブルを作ろうとすると、専門店の材料を買うよりも逆に高くついてしまう可能性が極めて高いのです。
その最大の理由は、レジンテーブル作りに不可欠な「樹脂(レジン液)」の量と単価にあります。ダイソーで「エポキシレジン」の代用として入手できる「エポキシ2液混合タイプ強力接着剤」は、通常1パッケージあたり10g〜15g程度しか入っていません。これはあくまで「接着」を目的とした量だからです。
例えば、30cm×30cm程度の小さなサイドテーブルを作る場合でも、厚みにもよりますが約700g〜1kg近いレジンが必要になります。これをダイソー商品だけで賄おうとすると、どうなるでしょうか。
| 比較項目 | ダイソー エポキシ接着剤(15g入) | 市販の注型用エポキシレジン(1kg入) |
|---|---|---|
| 商品単価 | 110円(税込) | 約4,000円〜6,000円 |
| 750g必要な場合 | 50個必要 = 5,500円 | 1本で足りる = 約4,000円 |
| 作業の手間 | 50個のチューブを開封し、絞り出す重労働 (さらに容器に残るロスも発生) | ボトルから必要量を一度に注ぐだけ |
| 品質(透明度) | 黄色っぽく濁りやすい | クリスタルクリア(高透明) |
この表を見ていただくと分かる通り、まとまった量を使う場合、ダイソー製品を使う経済的なメリットは完全に消滅します。それどころか、50個ものチューブを絞り出す手間とゴミの量を考えると、コストパフォーマンスは最悪と言わざるを得ません。
結論: 実用サイズのテーブルを作りたいなら、レジン液だけはネット通販などで「注型用(キャスティング用)エポキシレジン」の大容量ボトルを購入した方が、圧倒的に安くて仕上がりも綺麗になります。
売り場のどこに使える素材があるか

「それなら、ダイソーには用がないの?」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません!レジン液以外の「副資材」や「木材」に関しては、ダイソーは宝の山です。私がいつもパトロールしている売り場と、チェックすべきアイテムをご紹介します。
1. 文具・工具コーナー
ここが一番の狙い目です。まず、レジンの代用品として検証に使った「エポキシ強力接着剤」は文具コーナーにあります。また、型枠を作る際に必須となる「PP(ポリプロピレン)シート」や、枠を固定するための「クランプ(C型クランプ)」、そしてレジン漏れを防ぐ「グルーガン」もここで揃います。これらは専門店で買うと高いので、ダイソーで調達するのが賢い選択です。
2. キッチン用品コーナー
意外かもしれませんが、ここがリバーテーブルの「骨格」となる木材の宝庫です。特に注目なのが「桐まな板」や「バンブー(竹)まな板」です。サイズ展開が豊富で、厚みも1cm〜1.5cmと手頃。何より、すでに平らに加工されているため、初心者でも扱いやすいのが魅力です。
3. 手芸・ハンドメイドコーナー
ここでは、仕上げのクオリティを高めるアイテムを探します。UVレジン(アクセサリー用)はもちろん、レジンに封入するための「ラメ」「ホログラム」「ドライフラワー」などが豊富です。テーブルの「川」の部分を華やかに彩るための装飾パーツは、ここで安く揃えましょう。
失敗の原因となる気泡と接着剤
もし、コストの高さを承知の上で「それでもダイソーのエポキシ接着剤を使ってみたい!」と挑戦する場合、最大の敵となるのが「気泡」と「透明度」の問題です。ここは化学的なお話になりますが、失敗しないために知っておくべき重要なポイントです。
本来、エポキシ接着剤は「物を強力にくっつける」ために設計されています。そのため、垂直な面に塗っても垂れてこないよう、粘度(ねばりけ)が非常に高く、水あめやハチミツ以上にドロドロとしています。この高い粘度が仇となり、2つの液を混ぜ合わせる際に巻き込んだ空気が、外に逃げ出すことができません。
その結果、硬化したレジンの中には無数の細かい気泡が閉じ込められ、まるで炭酸水やサイダーのように白く濁って見えてしまうのです。透明感が命のリバーテーブルにおいて、これは致命的な欠点になりかねません。
さらに、接着剤の多くは「5分硬化」「10分硬化」といった急速硬化タイプです。これは「可使時間(ポットライフ)」が極端に短いことを意味します。混ぜて、色を付けて、型に流し込んで…と焦って作業している間に、化学反応による発熱が始まり、あっという間にカチカチに固まってしまいます。「気泡を抜くためにエンボスヒーターを当てる」といったプロの技を使う時間的余裕は、残念ながらほとんどありません。
レジン液を他の商品で代用する限界

「エポキシ接着剤が扱いにくいなら、他の透明な液体で代用できないの?」という疑問も湧いてきますよね。よくあるアイデアとして、「UVレジン」や「水性ニス」での代用が挙げられますが、これらにも明確な限界があります。
UVレジンの限界:厚みが出せない
ダイソーの手芸コーナーで売っているUVレジンは透明度が高く優秀ですが、紫外線(UV)が当たらないと固まりません。リバーテーブルのように厚みがある(例えば1cm以上)作品を作ろうとすると、光が奥まで届かず、内部がドロドロのまま固まらない「硬化不良」を起こします。これを防ぐには、数ミリ流しては固める作業を何十回も繰り返す必要がありますが、そうすると横から見た時に「地層」のような縞模様(レイヤーライン)がくっきりと残ってしまいます。
水性ニスの限界:痩せてしまう
「透明なニスを流し込めばいいのでは?」と考える方もいますが、ニスやマニキュアのトップコートは、乾燥する過程で溶剤が揮発して体積が減る「肉痩せ」という現象が起きます。型枠いっぱいに流し込んでも、乾くと凹んでしまい、平らなテーブル面を作ることは物理的に不可能です。あくまで表面のコーティング用として考えましょう。
セリアなど他店との比較と使い分け

ダイソーだけでなく、セリア(Seria)やキャンドゥ(Can★Do)といった他の100円ショップも気になりますよね。私のリサーチに基づく使い分けのポイントをご紹介します。
- セリア(Seria):「ハンドメイドのセリア」と言われるだけあって、シリコンモールド(型)の種類や、封入パーツのデザイン性が非常に高いです。特にミニチュア用の小さな型枠や、おしゃれなドライフラワーを探すならセリアが一歩リードしています。
- キャンドゥ(Can★Do):店舗にもよりますが、ディスプレイ用の「背景ボード」や撮影小物が充実していることがあります。完成したミニチュア作品を撮影するための環境作りにはキャンドゥが役立ちます。
ただし、肝心の「大容量のエポキシレジン液」に関しては、どこの100円ショップにも置いていません。これは取り扱いの安全性やコストの問題だと思われます。結論として、「木材、型枠、装飾パーツ」などの消耗品は100均各社を使い分け、「レジン液本体」だけは専門店で買うというハイブリッドなスタイルが、最も賢く、失敗の少ない方法だと言えます。
ダイソーでレジンテーブル風を作る技
ここまで「実用的な家具を作るのは難しい」というシビアな現実をお伝えしましたが、決して諦める必要はありません!発想を少し転換して、ダイソー素材の特性を活かせる「ミニチュア」や「小物」にターゲットを絞れば、驚くほどクオリティの高い作品を作ることができるんです。ここからは、私が実際に試行錯誤してたどり着いた、100均DIYの裏技テクニックを伝授します。
ミニチュアを自作する手順とコツ

大きなダイニングテーブルを作るのは予算的に厳しくても、1/12スケールのドールハウス用テーブルや、フィギュアを飾る台座なら、ダイソーの材料だけで完璧に作れます。使用するレジンの量も少ないので、高価な注型用レジンを買う必要もありません。
【TOMO流ミニチュア・リバーテーブルの作り方】
- 素材選び:工作コーナーにある「直方体の木材」や、アイスキャンディーの棒(木製マドラー)を使います。
- ライブエッジ作り:木材をカッターやニッパーで割り、断面をあえてギザギザにします。これが天然木の「耳(ライブエッジ)」の代わりになります。さらに金ブラシでこすって傷をつけると、リアルな木目が表現できます。
- 着色:割った断面に、少し濃いめの茶色い水性ペンや塗料を塗ります。これで安っぽい白木が、一気に高級なウォールナット風に見えます。
- レジン注入:ここでは「速乾性UVレジン」を使います。サイズが小さいので、UVライト(ダイソーで330円で売っています)を使えば数分で硬化完了。サクサク作業が進みます。
ミニチュアの場合、気泡が多少入っても肉眼では目立ちにくいのがメリットです。むしろ、細かい気泡が「川の泡」のように見えてリアルになることもありますよ。
おしゃれなコースターの作り方

「飾るだけじゃなくて、実際に使えるものが作りたい!」という実用派の方には、リバーテーブルの製法を応用した「コースター」や「トレイ」作りがおすすめです。
ベースには、ダイソーの「木製コースター(丸型や正方形)」や「バンブートレイ」を使います。これらの既製品を使うことで、大変な「枠作り」の工程をスキップできるのが最大のメリットです。
作り方はシンプル。トレイの中に、青く着色したレジンを流し込みます。この時、100均のネイルコーナーにある「砕いた貝殻(シェルパウダー)」や「白い砂」を一緒に封入すると、一気にリゾート感あふれる「海塗り」トレイに変身します。
もしエポキシ接着剤を使う場合は、どうしても黄ばみが出やすいので、あえて「濃いブルー」や「エメラルドグリーン」に着色してしまいましょう。アクリル絵の具をごく少量(爪楊枝の先につく程度)混ぜるだけで、接着剤の黄色っぽさをカバーしつつ、深海のような美しい色を出せます。
重要な木材加工と型枠の準備

もし、少し大きめの作品(例えば鍋敷きサイズなど)に挑戦する場合、木材の下処理が成功の鍵を握ります。ダイソーの「桐まな板」は軽くて加工しやすいのですが、そのままレジンを流すと失敗します。
桐は非常に空気を多く含む木材です。そのままレジンを注ぐと、木がストローのようにレジンを吸い込んでしまい、内部の空気が押し出されて、いつまでも気泡がプクプクと出てきます。これを防ぐために、必ず「目止め(めどめ)」という工程を行ってください。
【目止めの手順】 レジンと接する木材の断面に、ダイソーの「水性ニス(透明)」または「木工用ボンド(水で少し薄めたもの)」を筆でたっぷりと塗り、完全に乾かします。これで木の導管(ストロー状の穴)が塞がり、レジンの吸い込みと気泡の発生を物理的にシャットアウトできます。
また、型枠を作る際は、ダイソーの「PP(ポリプロピレン)シート」を底と側面に使いましょう。レジンはPP素材には接着しない性質があるため、硬化した後にパカッと気持ちよく型から外せます。牛乳パックの内側も同じPE/PPコーティングなので代用可能ですよ。
仕上げの研磨で透明にする裏技

レジンが固まったら、いよいよ仕上げです。型から外した直後のレジンは、表面が曇っていたり、縁にバリが出ていたりして、まだ透明ではありません。ここから透明な輝きを取り戻す研磨作業が必要ですが、この道具もダイソーで揃います。
工具コーナーにある「耐水ペーパーセット」を購入しましょう。水をつけながら、#240(粗い)→#400→#800→#1000→#2000(細かい)と、順番に番手を上げて磨いていきます。#2000まで磨いてもまだ少し白く曇っているはずです。
ここからが裏技です! 完全に透明にするための「コンパウンド(研磨剤)」の代わりに、以下のダイソーアイテムが使えます。
- ネイル用爪磨き(バッファー):3ステップで艶を出すタイプのもの。最後の「艶出し面」で磨くとピカピカになります。
- 金属磨きクロス:微細な研磨剤が含まれており、レジンの最終仕上げにも使えます。
最後に、どうしても磨き傷が消えない場合は、薄くUVレジンを塗って硬化させるか、透明なラッカースプレーを吹き付けることで、一瞬で透明度を復活させる「コーティング仕上げ」という逃げ道もあります。
ダイソー素材でレジンテーブル体験
結論として、レジンテーブルをダイソーの材料だけで作るのは、ダイニングテーブルのような大型実用家具としてはコスト的・強度的に不向きです。しかし、「リバーテーブル作りってどんなもの?」というプロセスを学ぶための「体験キット」として考えれば、ダイソーは最高の教材になります。
いきなり数万円の材料を買って失敗するのは誰でも怖いものです。まずは数百円で買えるダイソーのまな板と接着剤を使って、「木を割る」「枠を作る」「流し込む」「気泡と戦う」「ひたすら磨く」という一連の流れを体験してみてください。「なるほど、ここで液が漏れるのか」「研磨ってこんなに根気がいるんだ」と身をもって知ることができるはずです。
その貴重な失敗体験をしてから、本番用の「高品質なレジン」と「銘木」を購入すれば、大きな失敗をするリスクは格段に下がります。まずは100均DIYで、レジンテーブル作りの楽しさと奥深さを気軽に味わってみてはいかがでしょうか。あなたのDIYライフの第一歩を応援しています!
【安全に関する重要なお願い】 レジン液や硬化剤は化学物質です。体質によってはアレルギー反応(皮膚のかぶれ等)を引き起こす可能性があります。作業の際は必ず部屋の換気を良くし、ダイソーの掃除用品売り場などで売っている「ビニール手袋」や「ニトリルゴム手袋」を着用して、直接皮膚に液がつかないように十分注意してくださいね。
(参考:情報源: 厚生労働省 – 2023年度 家庭用品に係る健康被害の年次とりまとめ報告 (PDF)P8~9))

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