レジンのトップコート代用!セリアなど100均やニスの注意点

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こんにちは。気まぐれレジン便り、運営者の「TOMO」です。

レジン作品を作っていて、いざ最後の仕上げという段階で「あ、コーティング剤が切れてる!」と焦ったり、練習用の作品に高価な専用液を使うのはもったいないなと躊躇したりすることはありませんか。そんな時、ふと頭をよぎるのが「もっと身近で手頃なもので代用できないか」という疑問です。実際に、「レジン トップコート 代用」と検索してみると、100均のセリアやダイソーにあるジェルネイルや、ホームセンターのニスなど、様々なアイデアが出てきます。

でも、いざ試してみると「いつまで経ってもベタベタする」「乾いたら白く曇ってしまった」という失敗談も少なくありません。マニキュアのように綺麗に塗れて、かつカチッと固まるおすすめの方法があるなら、ぜひ知っておきたいですよね。この記事では、数々の失敗を乗り越えてきた私が実際に比較検証してわかったことや、化学的な視点からのリサーチ情報をもとに、それぞれの代用アイテムの相性や注意点を徹底的に解説していきます。

この記事のポイント!
  • 100均のジェルネイル製品の中でどれが代用品として最も優秀かがわかります
  • ダイソーやセリアなどメーカーごとの仕上がりや耐水性の決定的な違いを学べます
  • マニキュアやニスを使う際のリスクと、それを回避するためのおすすめアイテムを知れます
  • 仕上げのベタつきや白濁を科学的に防ぎ、プロ並みにコーティングするコツを掴めます

レジンのトップコート代用におすすめの100均製品

レジン専用のコーティング剤は、やはり「専用」だけあって高品質ですが、コストパフォーマンスを考えると、すべてを専用品で賄うのは大変です。特にたくさん作りたい時や、自分用の試作品には、代用品を賢く取り入れたいですよね。ここでは、誰でも入手しやすい100円ショップのアイテムを中心に、どれがレジンの代用として実用レベルなのか、私の検証結果を交えて詳しく解説します。

ジェルネイルを代用に使うメリットと注意点

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現在、多くのレジン作家さんの間で「最強の代用品」として定着しているのが、ジェルネイルのトップコートです。中でも「ノンワイプ(未硬化ジェルの拭き取りが不要なタイプ)」は、レジン製作のマストアイテムになりつつあります。

なぜこれほど相性が良いのでしょうか。それは、UVレジンもジェルネイルも、基本的には同じ光硬化性アクリル樹脂という化学成分からできているからです。同じ仲間なので、硬化したレジンの上に塗っても弾かれにくく、強力に密着して一体化します。

最大のメリットは「ガラスのような透明感」

ジェルネイルを代用する最大のメリットは、「硬化後の透明感と濡れたようなツヤ」がレジン専用品に極めて近いことです。100円ショップの製品であっても、適切に硬化させれば、まるでガラスでコーティングしたかのような美しい仕上がりが得られます。

注意点:用途の違いを理解する
ただし、ジェルネイルはあくまで「爪(人体)」に塗るために設計されています。そのため、爪の動きに合わせて柔軟性を持たせている製品が多く、カチカチの硬度を求めるレジン作品には柔らかすぎて傷がつきやすい場合があります。また、経年劣化による黄変(黄色く変色すること)のリスクも専用品より高めです。

セリアの代用品は耐水性とコスパが優秀

セリアの代用品は耐水性とコスパが優秀 イメージ

100均ジェルネイルをいくつも比較検証した中で、私が「これはレジン用として頭一つ抜けている」と確信したのが、セリアの「ノンワイプトップコート」です。黒い遮光ボトルに入った、おなじみの商品ですね。

この製品が代用品として優秀な理由は、日常生活レベルの水濡れに耐える「耐水性」にあります。アクセサリーとして身につける場合、汗をかいたり、手洗いで水がかかったりすることは避けられません。セリアのトップコートは、水分による加水分解(ポリマーの劣化)に強く、濡れた後でもツヤが失われにくいという特性があります。

また、硬化後の仕上がりが比較的「硬め」で、爪で押しても跡がつきにくいのもレジン作品向きです。100円(税抜)でこの性能は、コストパフォーマンスの面で最強と言えるでしょう。

オーロラコートでニュアンスチェンジ
セリアには通常のトップコート以外に、「ノンワイプオーロラコート」という製品もあります。これには微細な偏光パールが含まれており、クリアなレジンに塗るとシャボン玉のような幻想的な輝きをプラスできます。作品の雰囲気をガラッと変えたい時におすすめですよ。

ダイソー製品は水濡れで劣化するため注意

では、同じく大手のダイソーで販売されているジェルネイルトップコートはどうでしょうか。実は、この製品には「驚くべき長所」と「致命的な短所」が同居しています。

初期の美しさはNo.1だが…

まず長所ですが、ライトで硬化した直後の仕上がりは、ガラスのような肉厚なツヤがあり、セリア製品以上に美しく見えることがあります。トロッとした粘度があり、ぷっくりとしたフォルムを作りやすいため、「これはすごい!」と感動する方も多いはずです。

水に弱いという意外な弱点

しかし、私が24時間の水没実験などを行った結果、ダイソー製品には「水に弱い」という弱点があることが判明しました。水仕事や入浴などで長時間水分に触れると、表面が白っぽく曇ったり、自慢の光沢が消えてゴムのようにマットな質感になってしまうことがあります。

使い分けのポイント
セリア 肌に触れるアクセサリー、キーホルダーなど実用品向け。
ダイソー 濡れる心配のない置物、ディスプレイ用作品、撮影用の作品向け。 このように、用途に合わせて賢く使い分けるのが正解です。

マニキュアでの代用が非推奨とされる理由

マニキュアでの代用が非推奨とされる理由 イメージ

「ジェルネイルはライトが必要だから面倒。普通の透明マニキュアじゃダメなの?」という質問もよくいただきます。結論から言うと、レジンのコーティングとしてマニキュア(溶剤系ラッカー)を使うのはおすすめできません。

その理由は、マニキュアに含まれる「有機溶剤(シンナー、酢酸エチルなど)」による溶剤アタック」です。レジン樹脂は完全に硬化したように見えても、強い溶剤に触れると表面がわずかに溶解する性質があります。マニキュアを塗ると、その溶剤が下地のレジンを侵し、時間が経ってから表面がベタベタ溶け出したり、白く濁ったりするトラブルが非常に起きやすいのです。

また、塗膜が非常に薄いため、レジン特有の「奥行きのあるツヤ」が出にくいのもデメリットです。「どうしても今すぐ何か塗って保護したい」という緊急避難的な場合を除き、避けたほうが無難です。

ニスでの代用は水性パジコ製品がおすすめ

ニスでの代用は水性パジコ製品がおすすめ イメージ

UVライトなどの設備を使わず、自然乾燥で仕上げたい場合は「ニス」が有力な選択肢になります。しかし、ホームセンターにある「日曜大工用の油性ニス」は避けてください。強烈なシンナー臭があり、室内作業に向かない上、紫外線で茶色っぽく変色しやすいからです。

私がレジン用として自信を持っておすすめできるのは、レジンメーカーの最大手である株式会社パジコ(PADICO)の「スーパーエクステリアバーニッシュ」です。

水性なのに完全防水になる魔法のニス

この製品は「水性アクリルニス」なので、作業中は嫌な臭いがなく、筆も水洗いできます。それなのに、一度完全に乾燥すると「完全防水」の強靭な皮膜を作るように設計されているのです。これは粘土作品用として開発されましたが、レジンのコーティングとしても極めて優秀です。

(出典:株式会社パジコ 公式サイト

マット仕上げにはこれ!
レジンのピカピカ感をあえて消して、すりガラス風や陶器風にしたい場合、このニスの「マットタイプ(ツヤ消し)」を塗るのが最も手軽で失敗のない方法です。刷毛でサッと塗るだけで、上品な落ち着いた質感に変わりますよ。

製品・種類初期の光沢耐水性特徴・おすすめ用途
セリア (ノンワイプ)高い優秀万能型】アクセサリー全般、実用品に最適
ダイソー (ジェル)非常に高い弱い観賞用濡れない置物、肉厚なツヤが欲しい時
キャンドゥ (グロス)中程度不明特殊ビニールのような軟質仕上げになる
水性ニス (パジコ)選べる非常に優秀防水・マット自然乾燥派、ツヤ消し加工に

レジンのトップコート代用で失敗しない手順と対策

どんなに良い代用品を選んでも、塗り方や環境次第で「失敗」してしまうのがレジンの奥深いところです。ここでは、初心者が必ずぶつかる「ベタつき」や「白濁」といったトラブルを防ぐための、プロトコル(手順)と対策をご紹介します。

仕上げがベタベタする硬化不良の解決策

仕上げがベタベタする硬化不良の解決策 イメージ

「規定時間ライトを当てたのに、表面がいつまでもペタペタして指紋がつく…」これは酸素阻害(さんそそがい)」と呼ばれる現象です。レジンやジェルは硬化する際、空気中の酸素と触れている表面部分だけ化学反応が止まってしまい、固まりきらない「未硬化層」が残ってしまうのです。

これを防ぐための対策は以下の通りです。

1. 照射時間を長めにとる

代用品(特に100均製品)は、専用品に比べて光への反応感度が低い場合があります。パッケージに「1分」と書いてあっても、念のため2倍の時間(表裏しっかり)照射してみてください。

2. アルコールで拭き取る

ノンワイプタイプを使ってもベタつきが残る場合は、無水エタノール」や市販の「レジンクリーナー」を含ませたキッチンペーパーで、表面をサッと拭き取ってください。未硬化のヌルヌルした層だけが取れて、下の硬化したツルツルした層が出てきます。

※除光液(アセトン入り)で拭くと、プラスチックを溶かして曇る原因になるので、必ず「エタノール」か「ノンアセトン」のものを使用しましょう。

表面が白くなる白濁現象の本当の原因

表面が白くなる白濁現象の本当の原因 イメージ

クリアな作品を作ったはずが、コーティングしたら牛乳のように白く濁ってしまった…。この悲しい「白濁(ブラッシング)」の真犯人は、ズバリ水分(湿気)」です。

レジンやコーティング剤が硬化する前に空気中の湿気を吸い込んでしまうと、固まる瞬間に水分が行き場を失って微細な水滴として分離し、光を乱反射させて白く見せてしまうのです。

「粗熱」放置がカギ!
硬化直後のレジンは化学反応熱でかなり熱くなっています。熱いうちにすぐに冷たいコーティング剤を塗ると、温度差で表面に結露(微細な水滴)が発生し、そのまま塗り込むことで白濁します。
対策 ライトから出したら、レジンが完全に冷める(粗熱が取れる)まで数分間放置してから、次の工程に進んでください。

代用品を綺麗に塗るための下準備と研磨

代用品を綺麗に塗るための下準備と研磨 イメージ

代用品、特に水性ニスなどは、レジンのツルツルした疎水性(水を弾く性質)の表面にそのまま塗ると、「ハジキ」が起きてまだら模様になってしまうことがあります。これを防ぐために、塗装前の下準備が重要です。

まず、目の細かいサンドペーパー(#1000〜#2000くらい)またはスポンジやすりで表面を軽く磨いて、あえて細かい傷をつけます(足付け) こうすることで表面積が増え、物理的なアンカー効果で塗料がガッチリ食いつくようになります。

その後、エタノールで油分や削りカスを徹底的に拭き取ってください。手の油分が少しでも残っているとハジキの原因になります。この「脱脂(だっし)」をするだけで、仕上がりの密着度と美しさが劇的に向上します。

レジンの磨きに関しての記事は>>レジン研磨の教科書|曇りや傷を消すコツに詳しく書いています。

刷毛跡を残さないプロ級の塗布テクニック

刷毛跡を残さないプロ級の塗布テクニック イメージ

粘度の高いトップコートや、パール入りのオーロラコートを塗ると、刷毛の通った跡がスジのように残ってしまうことがあります。これを防いで鏡面のように仕上げるテクニックがあります。

一筆書きと「待ち」の時間

まず、塗る時は刷毛を往復させないのが鉄則です。一筆書きのように、スーッと一方向に優しく流すように塗ってください。ゴシゴシ塗ると気泡も入りやすくなります。

そして、塗り終わったらすぐにライトに入れないでください。そのまま10秒〜20秒ほど待ちます。 すると、液体の持つ「セルフレベリング(自然に平らになろうとする力)」が働き、刷毛跡がジワジワと消えて滑らかになっていきます。

反転テクニック

さらに、作品をくるっと逆さまにして数秒待つと、重力で液が中央に集まり、表面張力で綺麗なドーム状の形を作ることができます。この状態でライトを当てれば(ハンディライトなどを下から当てて仮硬化させるとベスト)、プロ級の仕上がりになりますよ。

レジンのトップコート代用で賢く仕上げるコツ

レジンのトップコート代用で賢く仕上げるコツ イメージ

今回は、レジンのトップコート代用について、100均製品の実力比較や、失敗しないための具体的なテクニックをお伝えしました。

結論として、コストと性能のバランスが最も良く、私が自信を持っておすすめできるのは「セリアのノンワイプトップコート」です。特に肌に触れるアクセサリーなど、耐久性が求められる作品にはこれがベストな代用品と言えるでしょう。一方で、絶対に失敗したくない大切な贈り物や、販売を考えている作品には、やはりパジコなどの信頼できるメーカーの「専用コーティング剤」や高機能なニスを使用するのが安心です。

代用品にはそれぞれの特性(クセ)があります。「練習や自分用には100均」「本番用には専用品」というように、目的と予算に合わせて賢く使い分けることが、レジンクラフトを長く楽しむコツですね。ぜひ、今回の記事を参考に、あなたの作品作りに役立ててみてください。

※本記事の情報は個人の検証およびリサーチに基づくものです。メーカーの仕様変更なども考えられますので、初めて使う製品は必ず不要なパーツなどでテストを行ってくださいね。

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