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こんにちは。気まぐれレジン便り、運営者の「TOMO」です。
レジンを始めたばかりの頃、楽しい作品作りの後に待っている「筆のお手入れ」で悩んだことはありませんか。水彩絵の具と同じ感覚でうっかり水洗いをして筆を真っ白に濁らせてしまったり、数日後に使おうと思ったら筆先がカチカチに固まっていたりと、筆に関するトラブルは尽きないものですよね。
実は、レジン筆のメンテナンスは、単なる「後片付け」ではなく、次の作品のクオリティを左右するとても重要な工程なんです。正しい洗い方を知らないと、高価な筆をすぐにダメにしてしまうだけでなく、筆に残った汚れが原因で作品がベタついたり曇ったりすることさえあります。専用のクリーナーは本当に必要なのか、家にある除光液や100均のアイテムで代用できるのか、といった疑問をお持ちの方も多いでしょう。
今回は、そんなレジン筆に関する疑問や不安を解消するために、私が長年の失敗から学んだ、実践的かつ経済的なメンテナンス方法を詳しくご紹介します。
- レジン筆の洗浄に水を使ってはいけない化学的なメカニズムと失敗例
- 専用クリーナーと100均アイテムや代用品(アセトン・アルコール)のコスパ・性能比較
- 日々のメンテナンスから固まった筆の復活方法までの具体的ステップ
- 環境と健康を守るための安全な廃棄方法と作業環境の整え方
基本となるレジン筆の洗い方と水洗いが厳禁な理由
レジンの作品作りにおいて、筆のコンディションは仕上がりを美しく保つための生命線です。筆の毛先が整っていないと細かな気泡を取り除くこともできませんし、汚れが残っていれば透明感も損なわれます。ここではまず、なぜ特定の洗い方が必要なのか、そして私たちが初心者の頃にやりがちな失敗について、その仕組みからしっかりと理解していきましょう。
家にあるもので代用可能?除光液やアルコールの効果

「作業中に専用のクリーナーを切らしてしまった!」という緊急事態、ありますよね。そんな時、わざわざ買いに行かなくても家にあるもので代用できないかと考えたことはありませんか? 結論から言うと、条件付きで代用は可能ですが、選び方と使い方には少し注意が必要です。
除光液(アセトン入り)の功罪
まず、よく候補に挙がるのが「除光液」です。特に成分に「アセトン」が含まれているものは、レジンを溶かす力が非常に強力です。そのため、うっかり放置してガチガチに固まりかけた筆を救出する際には、非常に頼もしい味方になります。しかし、その強力な溶解力は諸刃の剣でもあります。頻繁に使用すると、筆の毛(特に天然毛や繊細なナイロン)に必要な油分まで奪ってしまい、毛先がパサパサに広がってしまう原因になります。また、安価な筆の場合、プラスチック製の柄(ハンドル)部分がアセトンに触れると溶けてベタベタになることがあるため、取り扱いには細心の注意が必要です。
アルコールは「純度」が命
次に「アルコール」ですが、ここで絶対に確認してほしいのが水分含有量です。薬局で消毒用として売られているエタノールには、殺菌効果を高めるために20%〜30%程度の水分が含まれています。後述しますが、水分はレジンの天敵です。代用する場合は、必ず水分を含まない「無水エタノール(純度99.5%以上)」や、工業用としても使われる高純度の「IPA(イソプロピルアルコール)」を選ぶようにしましょう。
注意点
除光液を使用する際は、液に浸すのは「筆の毛先のみ」に留めてください。長時間、柄の部分まで漬け込んでしまうと、プラスチックが溶け出したり、塗装が剥げたりする恐れがあります。
ダイソーやセリアなど100均クリーナーの活用法

最近はダイソーやセリアなどの100円ショップでも、レジン用品が驚くほど充実してきましたよね。もちろん、専用のレジンクリーナーも手に入ります。これらは私たちレジン作家にとって非常にありがたい存在ですが、メーカー品との違いや特性を理解して使い分けるのが、賢い節約術かなと思います。
例えば、セリアで販売されている「レジンクリーナー」は、筆の洗浄を想定して作られており、ボトルの先端が丸くなっているのが特徴です。そのまま筆を突っ込んで洗えるような形状になっていますが、ここで一つ注意が必要です。似たようなパッケージで「ベースクリーナー」という商品もありますが、こちらはミール皿の油分除去(脱脂)などが主目的で、先端が細く尖っています。成分や濃度が異なる可能性があるため、購入時はパッケージの用途欄をよく確認しましょう。
100均のクリーナーは、ワークショップなどの外出先での作業や、こぼれたレジンを拭き取る掃除用として使うには最適です。ただ、容量が15ml程度と少ないため、毎日作品を作る方だとあっという間になくなってしまいます。「お試し用」や「サブ機」として持っておくと便利ですよ。
ちなみに、100均で揃えられる便利な道具については、>>レジンを削る道具の選び方!100均から電動工具まで解説や>>レジンuvライト100均のものは使える?ダイソー・セリア比較でも詳しく紹介していますので、あわせてチェックしてみてください。
専用クリーナーと代用品のコスパや性能の違い
「結局、専用クリーナーと代用品、どっちがいいの?」という疑問に対する私なりの答えは、「長く続けるなら専用クリーナーが結果的にお得で安心」というものです。
パジコなどの大手メーカーが開発した専用クリーナーは、単にレジンを溶かすだけでなく、筆へのダメージを最小限に抑えるよう成分が調整されています。また、揮発する速度も作業しやすいように設計されており、部屋に充満する臭いもアセトンなどに比べれば幾分マイルドです。何より、筆のまとまりを維持するリンス効果が含まれているものもあり、大切な筆の寿命を延ばすことにつながります。
| 種類 | 容量目安 | 価格目安 | 1mlあたりのコスト | 特徴・メリット |
|---|---|---|---|---|
| 100均クリーナー | 約15ml | 110円 | 約7.3円 | 手軽に入手可能。持ち運びに便利。 |
| メーカー製(パジコ等) | 約100ml | 500円前後 | 約5.0円 | 筆に優しく洗浄力が高い。大容量で割安。 |
上記の表を見ていただくとわかる通り、実は単価で見ると大容量のメーカー製の方が安くなることが多いんです。100均の商品は手軽ですが、ml単価で計算すると割高になるケースがあります。頻繁にレジンを楽しむなら、思い切って100ml以上の大きなボトルを買ってしまった方が、長い目で見ればコスパも筆の寿命も良くなる傾向にあります。
キッチンペーパーはNG?繊維が残らない道具選び

筆を洗う時、洗浄液を含ませた筆を何で拭き取っていますか? ついつい手近にあるキッチンペーパーやティッシュを使いたくなりますが、実はこれ、プロ級の美しい仕上がりを目指すなら避けたほうが無難なんです。
一般的なティッシュやキッチンペーパーは、濡れた状態で擦ると微細な紙の繊維(リント)が発生します。肉眼では見えにくいこの繊維が筆に残ったまま次のレジン作業に入ると、作品の中に小さなゴミとして混入してしまいます。特に透明度の高いクリア作品を作る場合、この小さな繊維が光を遮り、完成度を大きく下げる原因になってしまうのです。
おすすめなのは、ネイル用品売り場などで手に入る「リントフリーワイプ」や「ネイルワイプ」と呼ばれる、繊維が出ない不織布です。スポンジのような素材のものや、硬めの不織布などがありますが、これを使うだけで作品のクリア感がぐっと上がりますよ。もしどうしてもキッチンペーパーを使う場合は、エンボス加工された厚手のものを選び、繊維が筆に残っていないか、使用前に光にかざしてよく確認する癖をつけましょう。
筆が白く濁る原因となる水洗いの危険性

これだけは覚えて帰っていただきたいのが、「レジン筆に水は絶対NG」という鉄則です。絵の具の筆と同じ感覚で水洗いをしてしまうと、取り返しのつかないことになります。
レジン液は油のような性質(疎水性)を持っており、水とは決して混ざり合いません。もし筆に水分が残っている状態でレジン液をつけると、レジンの中に微細な水滴が混ざり込み、「乳化(エマルション)」という現象が起きます。水と油が混ざったドレッシングが白くなるのと同じ原理です。この状態で硬化させると、分散した水滴が光を乱反射させ、透明なはずのレジンが白っぽく濁って見えてしまいます。
白濁(はくだく)と硬化不良のメカニズム
水分の混入は、単に白くなるだけでなく、レジンの化学反応(重合)を阻害します。水滴の周りだけ硬化が進まず、いつまでもベタベタしたり、強度が落ちて脆くなったりする原因になります。
ですので、筆を洗う時はもちろん、使用するパレットや拭き取り用具にも水分が含まれていないことを徹底してください。湿気の多い日の作業も、実は少し注意が必要なんですよ。
状況別で実践するレジン筆の洗い方とトラブル対処法
道具や知識が揃ったところで、ここからは実践編です。日々の軽いお手入れから、うっかり固めてしまった時の緊急リカバリーまで、私が実際に行っている具体的な手順を解説していきます。
日常ケアに最適なパレットを使った洗浄の手順

普段の作業終わりに行う、最も基本的で筆に優しい洗い方をご紹介します。私はこれを「パレット洗浄法」と呼んでいます。容器にためた液で洗うのではなく、常に新しい液を使うのがポイントです。
- 洗浄液の準備: ガラスパレットやシリコンマットの上に、少量のレジンクリーナーを垂らします。
- 馴染ませる(Swish): 筆先をそのクリーナーに浸し、優しく撫でるように前後に動かします。この時、筆を垂直に押し付けてゴシゴシするのは禁物です。筆の根元に汚れを押し込んでしまったり、毛先が曲がる原因になります。筆の腹を使って優しく泳がせるイメージです。
- 拭き取り: 筆から溶け出したレジンを、ワイプで優しく吸い取ります。
- 繰り返し: パレット上の汚れた液を拭き取り、再度新しいクリーナーを出して、液が透明になるまでこの工程を2〜3回繰り返します。
この方法の良いところは、常にフレッシュな洗浄液で洗えるため、汚れが再付着(逆汚染)しにくい点です。また、少量のクリーナーで済むので経済的でもあります。
ワンポイント
最後に筆の形を整えながら余分な液を拭き上げ、必ずキャップをして遮光できる場所で保管しましょう。これで次使う時もスムーズに作業に入れます。
筆が固まった時にアセトンで復活させる裏技
「しまった! 窓際に置いていたら日光で筆がカチカチに!」なんて経験、誰にでも一度はあるはずです。そんな時、すぐに捨ててしまう前に試してほしいのが、アセトンを使った強力洗浄です。
ステップ・バイ・ステップ手順
手順としては、まずシリコンカップや小さなガラス容器にアセトン(またはアセトン入りの強力除光液)を入れます。そこに筆先が十分に浸かるようにセットし、約20分間放置します。アセトンは揮発性が非常に高いため、アルミホイルで容器に蓋をして蒸発を防ぐとより効果的です。
時間が経つと、硬化していたレジンがふやけてポロポロとした状態になります。筆を取り出し、キッチンペーパーの上で優しく指(必ずニトリル手袋を着用してください!)で揉みほぐして、ふやけたレジンのカスを取り除きます。完全に元通りとはいかない場合もありますが、捨てるはずだった筆が復活する可能性は十分にあります。
また、完全に固まってはいなくても、なんとなく筆先が硬いなと感じる時は、ネイル用の「OPI Nas99」のようなクレンザーを使うと、新品のようなしなやかさが戻ることがあります。諦める前に一度トライしてみてください。
洗浄してもベタベタする時の原因と解決策

「ちゃんと洗ったはずなのに、乾燥させた後もなんだか筆がベタつく…」という悩みもよく聞きます。この原因の多くは、洗浄液の汚れ(飽和)にあります。
同じ容器に入れたクリーナーやアルコールで何度も何度も筆を洗っていると、液の中に溶け出したレジン成分がどんどん濃くなっていきます。一見サラサラした液体に見えても、実はレジンがたっぷり溶け込んでいる状態です。その「レジン入りの液」が揮発すると、溶剤成分だけが飛んでいき、当然レジン成分だけが筆に残ってベタベタするわけです。
解決策はシンプルで、仕上げに必ず「新しい洗浄液」でリンス(すすぎ)を行うことです。汚れた液で大まかに洗った後、最後はピカピカの液で仕上げ洗いをする。この「2段階洗浄」を行うだけで、ベタつきトラブルは劇的に改善されますよ。
汚れた洗浄液の捨て方と安全なゴミ処理方法

レジンは化学物質ですので、後片付けにも責任を持つ必要があります。特に注意したいのが廃液や、拭き取ったゴミの処理です。
レジンが溶け込んだ洗浄液や、拭き取ったティッシュをそのまま水道やトイレに流すのは絶対にやめましょう。排水管の中で紫外線に反応して硬化し、詰まりの原因になるだけでなく、マイクロプラスチックとして海へ流れ出し、環境汚染につながるリスクがあります。
正しい捨て方:二次硬化(にじこうか)
拭き取ったペーパーや廃液を含ませた布は、捨てる前に必ずUVライトや太陽光に当てて「完全に硬化」させましょう。ベタベタした液体の状態ではなく、カチカチのプラスチック状態にしてからであれば、多くの自治体で「可燃ゴミ」や「不燃ゴミ」として安全に処理することができます。
※ゴミの分別区分はお住まいの自治体によって異なりますので、必ず地域のルールを確認してください。
長持ちさせるレジン筆の洗い方の要点まとめ

最後に、お気に入りの筆を長く愛用し、いつでも最高のパフォーマンスを発揮させるためのポイントをおさらいしておきましょう。
- 水は絶対に使わない:白濁と硬化不良を防ぐため、水分厳禁を徹底し、湿気にも注意する。
- 用途に合った溶剤を選ぶ:日常ケアは筆に優しい専用クリーナー、カチカチ筆の復活にはアセトンと使い分ける。
- 優しく洗う:筆の根元(フェルール)までレジンが入り込まないよう、こまめに拭き取り、ゴシゴシ洗いを避けて「撫で洗い」をする。
- 仕上げは常に新しい液で:ベタつき防止のために、最後のすすぎを大切にし、常に清潔な状態で保管する。
筆の状態が良いと、作品のクオリティも自然と上がりますし、何より作業中の「筆が思うように動かない!」というストレスが減ります。ぜひ今回ご紹介した「レジン 筆 洗い方」を実践して、快適で楽しいレジンライフを送ってくださいね。


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