※本記事はプロモーションが含まれています。
こんにちは。気まぐれレジン便り、運営者の「TOMO」です。
レジンの作品作りをしていて、文字入れに悩んだことはありませんか。特に名前を入れたいけれど手書きだと自信がないし、シールだと剥がれる心配があるという方も多いはずです。実はテプラを使えば、お店で売っているような金文字の透明ラベルが簡単に作れます。この記事では、私が実際に試してよかった方法やおすすめのテープについて詳しくお話しします。
- レジン作品にプロ並みの文字を入れる具体的な方法
- 「透明・金文字」を実現するテプラの品番と選び方
- 文字シールが剥がれたり枠が見えたりする失敗の原因
- 作品のクオリティを上げるための洗浄とコーティング技術

レジンの文字入れはテプラで決まり!選ぶべきテープ
レジン作品に文字を入れる方法はいくつかありますが、私がいろいろ試した中で「最も手軽」かつ「仕上がりが美しい」と確信したのがキングジムのテプラPROを使う方法です。しかし、テプラなら何でも良いわけではありません。カートリッジの種類を間違えると、レジンの中で文字が浮いてしまったり、シール感が丸出しになってしまったりすることもあります。ここでは、レジン作家として絶対に外せないテープの選び方について、少しマニアックな視点も交えながらご紹介します。
透明に金文字が映えるおすすめテープ

レジンの中に文字を閉じ込めるなら、私が一番おすすめしたいのが「透明ラベル・金文字」の組み合わせです。黒い文字もシックで素敵ですが、レジンの世界では金文字が圧倒的に使いやすいんですよね。
なぜかというと、金文字は光を反射する「スペキュラー反射」という性質を持っているため、背景がどんな色でも文字が沈んでしまわずにキラリと輝くからです。例えば、濃いブルーの宇宙塗りや、ドライフラワーをたっぷり入れた複雑な背景の上でも、金色の文字ならしっかりと視認性を確保できます。
特に「推し活」で推しの名前を入れたり、特別なギフトとして日付を入れたりする場合、金文字の高級感は段違いです。実際に私が愛用しているのは、以下のテープです。
これを選べば間違いなし!
キングジム テプラPRO テープカートリッジ 透明ラベル 金文字 ST12Z(12mm幅)
この「ST12Z」という品番は、ぜひメモしておいてください。透明なレジンの中に入れても、不透明なカラーレジンの上に乗せても、プロが作ったような「売り物レベル」の仕上がりになりますよ。
作品に合うテプラテープの幅と品番

「テプラといえば12mm幅」と思っている方も多いかもしれませんが、アクセサリー作りにおいては、サイズ選びがとても重要です。大きめのキーホルダーなら12mmで問題ありませんが、指輪や小さなピアスに文字を入れたい場合、12mmでは大きすぎてはみ出してしまいます。
自分の作りたい作品サイズに合わせて、適切なテープ幅を選ぶことが成功への第一歩です。以下に、私が実際に使い分けているサイズと用途をまとめました。
| テープ幅 | おすすめの用途 | 品番(透明/金文字) |
|---|---|---|
| 12mm | 大きめのチャーム、キーホルダー、シェイカーの中身など、文字をメインにしたい作品。 | ST12Z |
| 9mm | 細めのフレーム、小さめのペンダントトップ。12mmだと余白が邪魔になる場合に重宝します。 | ST9Z |
| 4mm〜6mm | 指輪、ピアス、極小のモールド作品。このサイズ感はレジン作家ならではの必須アイテムです。 | ST4K / ST6K ※4mm等の極細サイズは金文字のラインナップがない場合が多いため、黒文字(ST4K)で代用することが一般的です。 |
特に4mm幅(ST4K)や6mm幅(ST6K)は、持っておくと作品の幅がぐっと広がります。繊細なアクセサリーに小さな文字が入っていると、「これ、どうやって文字を入れたの?」と驚かれること間違いなしです。細かい作業にはなりますが、その分仕上がった時の感動も大きいですよ。
手書きやシールよりテプラが良い理由

私も最初は、100円ショップのネイルシールを使ったり、OHPシートに自宅のプリンターで印刷したものを封入したりしていました。でも、家庭用インクジェットプリンターで印刷したものは、レジン液に浸した瞬間にインクが滲んでしまったり、OHPシートの切り口が白く目立ったりして、なかなか満足いく仕上がりにならなかったんです。
熱転写方式が生む「耐溶剤性」

その点、テプラは「熱転写方式」という印刷方法を採用しています。これは、サーマルヘッドの熱でインクリボン上の固形インクをテープに焼き付ける仕組みです。このインクは一般的に「顔料系」であり、レジン液(溶剤)に触れてもインクが溶け出したり滲んだりすることが物理的にほとんどありません。
なぜ滲まないの?
一般的なプリンターの「染料インク」は水や溶剤に溶けやすい性質がありますが、テプラの「顔料インク」は粒子が大きく溶剤に強いため、レジン液の中に長時間浸していても文字が崩れることがないのです。これが、初心者でも失敗しにくい最大の理由ですね。
キングジムの透明ラベルを選ぶメリット
数あるラベルライターの中で、なぜ私が「キングジムのテプラ」を推すのか。ブラザーのピータッチやカシオのネームランドも素晴らしい製品ですが、レジン封入においてはキングジムのテープ構造に大きなメリットがあります。
光の屈折率が生む「透明化」のマジック

テプラの透明テープに使われているベースフィルムは、PET(ポリエチレンテレフタレート)という素材です。このPET素材は、硬化したUVレジンと「屈折率」が非常に近いという特性を持っています。
少し難しい話になりますが、物質の屈折率が近いと、光が境界線で反射せずに直進するため、人間の目にはその境界が見えなくなります。つまり、「光の通り方がレジンとそっくり」なので、レジンの中にテプラを埋め込むと、透明なテープ部分がレジンと同化して消えてしまうのです。
この光学的な相性の良さこそが、まるで文字だけが宙に浮いているかのような「フローティング効果」を生み出す鍵となります。
それから他メーカーに比べてテープの厚みが薄くレジンに封入したときに目立ちにくい点も理由のひとつです。
(出典:キングジム公式『テプラPRO テープカートリッジ』製品情報)
失敗しないテープ選びのコツとは
テープを買う時に一つだけ注意してほしいのが、「背景が透明なものを選ぶ」ということです。当たり前に聞こえるかもしれませんが、テプラの売り場に行くと、「パステルカラー」や「マット」、「マスキングテープ素材」など、可愛い色のテープがたくさん並んでいて目移りしてしまいますよね。
注意点:背景色付きは避けよう
背景に色がついているテープ(例:白地のSS12Kなど)をレジンに入れると、テープの断面(紙の厚み)がくっきりと白く目立ち、どうしても「シールを埋め込みました」という安っぽい仕上がりになってしまいます。
レジンならではのクリスタルな透明感や、文字が浮いて見える不思議な演出をしたいなら、迷わず品番が「ST」から始まる透明ラベルを選んでください。他の可愛いテープは、レジンの外側に貼るラッピング用として楽しみましょう。
テプラでレジンに文字入れする手順と失敗しないコツ
道具が揃ったところで、いよいよ実践編です。「ただ貼って固めるだけでしょ?」と思われがちですが、実はちょっとしたひと手間で、剥がれにくさや見た目の美しさが劇的に変わります。私が数々の失敗を重ねてたどり着いたテクニックを包み隠さずお伝えします。
綺麗に埋め込むための基本的なやり方

テプラをレジンに埋め込む際は、テープを単なるシールとして扱うのではなく、作品の一部として「層」にするイメージを持つことが大切です。基本のサンドイッチ構造をマスターしましょう。
- 土台作り:まずはベースとなるレジンパーツを作り、完全に硬化させます。
- 貼り付け:テプラを貼り付け、しっかりと圧着します。
- 埋め込み:その上から透明なレジン液で覆い(コーティング)、再度硬化させます。
最も重要なのは、「表面に貼って終わりにしない」ことです。テプラはあくまで事務用品のシールなので、むき出しの状態では摩擦や水濡れで簡単に剥がれてしまいます。必ず上からレジンを盛って、テープ全体をレジンの中に「埋没」させてあげましょう。こうすることで、テープの段差も消えてツルツルのプロ仕様な仕上がりになります。
テプラが剥がれる原因と対策を解説
「しっかり貼ったはずなのに、時間が経つと端っこから浮いてくる…」という悩み、実はレジンあるあるなんです。これには明確な物理的な原因があります。
レジンの「硬化収縮」との戦い
UVレジンは液体から固体に変わる時に、体積が数パーセント縮む性質(硬化収縮)があります。土台のレジンや、上から塗ったコーティングレジンが縮もうとする力に対し、プラスチックであるテプラテープは縮まないため、その歪みで接着面がパリッと剥がれてしまうのです。
また、硬化する時に発生する熱(硬化熱)で一時的にテープが膨張し、冷める時に縮むという温度変化のサイクルも、剥がれの大きな原因になります。
対策としては、次項で解説する「角を丸くするカット」で応力を逃がすことや、接着面積を確保するための「丁寧な圧着」が非常に有効です。
テープの枠や気泡を目立たせない方法

テプラを貼った時に、テープの周りが白く光ったり、銀色の枠が見えたりすることはありませんか?これは「シルバリング」とも呼ばれる現象で、テープのフチや粘着面に微細な空気が残っているサインです。
これを防ぐために私が必ずやっているのが、「コーナーラウンディング(角丸処理)」です。印刷したテープを四角いまま貼るのではなく、四隅をハサミで小さくカットして丸くします。
角丸カットの2つの効果
- 剥がれ防止:角(かど)は力が集中しやすく剥がれの起点になりますが、丸くすることで力が分散し、剥がれにくくなります。
- 視覚的な一体感:レジンの柔らかい雰囲気と馴染み、テープの四角い「いかにもシール」な存在感を消すことができます。
また、貼る時は指で押すだけでなく、調色スティックの裏側やヘラを使って、中心から外側に向かって空気を押し出すように強く圧着してください。これで「フチのギラつき」はほとんど解消できます。
貼る前の洗浄にはアルコールが必須
実はこれが一番のポイントかもしれません。土台のレジンが固まった後、そのままテプラを貼っていませんか?それが剥がれの原因かもしれません。
硬化したレジンの表面には、目に見えない未硬化の成分や、型から外す際についた離型剤、あるいは指で触った時の油分(皮脂)が付着しています。油分が少しでも残っていると、テプラの粘着剤が弾かれてしまい、本来の接着力を発揮できません。
貼る前には、必ず消毒用アルコール(または無水エタノール)を含ませた布やティッシュで、表面をサッと拭き取ってください。これだけで、食いつきが劇的に良くなります。
アセトンは絶対NG!
ネイルの除光液(アセトン入り)は洗浄力が強すぎて、レジンの表面を溶かし、白く曇らせてしまう「ソルベントクラック」の原因になります。せっかくの透明感が台無しになるので、必ず「アルコール」を使用しましょう。
仕上げのコーティングで一体感を出す

最後に、テプラの上からレジン液を流してコーティング(ドーム加工)を行います。この時、テープの厚みによる段差を埋めるように、少し多めにレジンを「ぷっくり」と盛るのがコツです。
レジンを流した直後は、テープの文字の周りや段差部分に細かい気泡が噛み込みやすい状態です。すぐにライトで硬化させず、一呼吸置いて気泡が浮いてくるのを待ちましょう。もし気泡が入ってしまったら、爪楊枝で優しくつつくか、エンボスヒーターで温めて消してください。
上からレジンを盛ることで、先ほどお話しした「屈折率のマッチング」が完成し、テプラのPETフィルムとレジンが光学的に一体化します。これにより、文字だけがくっきりと浮かび上がる、奥行きのある美しい作品が完成します。
レジンの文字入れはテプラで作品を格上げしよう
今回は、レジン作品への文字入れに最適な「テプラ」の活用術をご紹介しました。
テプラを使えば、手書きのようなブレもなく、市販のシールのような安っぽさもない、洗練された作品作りが可能になります。特に「透明テープ×金文字」の組み合わせは、一度やるとその美しさにハマること間違いなしです。
最初はテープ本体やカートリッジの初期投資がかかりますが、一度買えば長く使えますし、何より作品のクオリティがグッと上がります。「自分の作品をもっと良くしたい」「プレゼントして喜ばれるものを作りたい」と思っているなら、ぜひテプラを取り入れてみてください。きっと、新しい創作の扉が開くはずですよ。


コメント