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こんにちは。気まぐれレジン便り、運営者の「TOMO」です。
木製パーツと透明な樹脂を組み合わせた作品、おしゃれですよね。「木にレジンを塗る」というシンプルな工程に見えて、実は奥が深いこの作業。いざやってみると、木から気泡が止まらなかったり、白く濁ったりと失敗してしまうことも多いんです。100均の材料で手軽に試したい方から、本格的なコーティングや仕上げ方法を知りたい方まで、それぞれの目的に合ったやり方があります。この記事では、私が実際に試行錯誤してたどり着いた、失敗しないためのコツや手順を詳しくご紹介していきます。
- 100均材料を使って手軽に木材をコーティングする方法
- 木から発生する気泡や白濁を防ぐための下処理テクニック
- エポキシレジンとUVレジンの適切な使い分けと特徴
- プロ並みの鏡面仕上げを実現する研磨と磨きの手順
木にレジンを塗る前の準備と100均材料
まずは、作業を始める前に知っておきたい基礎知識と、手軽に揃えられる道具についてお話しします。特に「木にレジンを塗る」という作業においては、使うレジンの種類や事前の準備が仕上がりを大きく左右します。ここでは、初心者の方でも始めやすい100均アイテムの活用法や、失敗しないための土台作りについて詳しく見ていきましょう。
100均グッズを活用した安価な方法

「とりあえず一度試してみたい」「高価なレジンを買って失敗するのは怖い」という場合、最初から数千円もする材料を揃えるのはハードルが高いですよね。実は、ダイソーやセリアなどの100円ショップで手に入るアイテムだけでも、小規模な作品なら十分に「木にレジンを塗る」体験が可能です。
100均材料で成功させるための鍵は、ズバリ「代用品を上手く使うこと」です。例えば、本格的なサンディングシーラーはホームセンターで千円以上しますが、代わりに100均の「水性ニス」や「トップコート(マニキュア)」を目止めとして使うことができます。
なぜ代用品が必要なのか?
木材はそのままレジンを塗ると、スポンジのようにレジンを吸い込んでしまいます。すると、レジンが足りなくなったり、木の色が不自然に沈んでしまったりします。100均のニスを先に塗って「膜」を作っておくことで、この吸い込みを防ぎ、少ないレジン液でも綺麗に表面を覆うことができるのです。特にキャンドゥなどで売っている「リキュールネイル」などの透明感のあるマニキュアは、木目を活かした着色層としても使えるので一石二鳥です。
知っておくと便利
マニキュア(トップコート)は速乾性があるため、小さなアクセサリーパーツの目止めには最適です。塗って10〜20分ほどで乾くので、すぐに次のレジン塗布の工程に進めるのがメリットです。
ダイソーやセリアで買える道具一覧
私が実際に100均パトロールをして、「これは使える!」と思った道具を詳しくリストアップしてみました。これらは木材へのレジンコーティングにおいて、非常に役立つアイテムたちです。
| アイテム名 | おすすめの用途・特徴 | 入手可能店舗例 |
|---|---|---|
| 速乾UVレジン液 | 薄いコーティングやアクセサリーの表面保護に。ハードタイプがおすすめ。 | ダイソー、セリア |
| 水性ニス(メープル等) | 木材の着色と簡易的な目止め。乾燥すると耐水性になるタイプを選ぶこと。 | セリア、キャンドゥ |
| ネイル用バッファー | スポンジ状のやすり。曲面の多い木製パーツや、仕上げ前の磨きに最適。 | 各社 |
| シリコン調色パレット | レジンの混合皿として。固まるとペリッと剥がせるので繰り返し使える。 | ダイソー |
| 使い捨てビニール手袋 | レジンアレルギー対策(必須!)。手にフィットするS/Mサイズが良い。 | 各社 |
特に注目なのが「ネイル用バッファー」です。木工用の紙やすりは硬くて曲面に馴染みにくいことがありますが、ネイル用は爪のカーブに合わせて作られているため、木製リングや丸みのあるペンダントトップを磨くのに驚くほど適しています。
エポキシとUVレジンの使い分け

木にレジンを塗る際、大きく分けて「UVレジン(紫外線硬化樹脂)」と「エポキシレジン(2液性熱硬化樹脂)」の2つの選択肢があります。これらは性質が全く異なるため、作りたい作品の規模や目的に合わせて正しく選ぶ必要があります。
UVレジンの特徴:スピード重視
UVレジンは、紫外線ライトを当てると数分で固まります。手軽で早いのが最大のメリットですが、「木材は光を通さない」という点に注意が必要です。木材の深部まではUVライトの光が届かないため、木材に染み込ませてガッチリ固める用途には向きません。あくまで「表面の薄いコーティング」に適しています。また、硬化する際にギュッと縮む力(収縮率)が強いため、広い面積に塗ると木材ごと反ってしまうリスクがあります。
エポキシレジンの特徴:クオリティ重視
一方、エポキシレジンは主剤と硬化剤を混ぜて、化学反応で24時間以上かけてゆっくり固めます。こちらは反応熱で深部まで硬化するため、厚塗りが可能で、強度も高く、木材との接着力も非常に強力です。リバーテーブルの製作や、分厚いコーティングをしたい場合、あるいは木材の割れ目を埋めたい場合は、迷わずエポキシレジンを選びましょう。
選び方の基準まとめ
- アクセサリー・薄い保護膜・お試し:UVレジン(手軽さ・スピード重視)
- テーブル・厚みのある作品・隙間充填:エポキシレジン(強度・透明度重視)
失敗を防ぐための下地処理と目止め
木にレジンを塗る工程で、最も多くの人が直面し、そして挫折する原因となる失敗。それが「気泡」と「吸い込み」です。これを防ぐ唯一にして最強の方法が「目止め(めどめ)」と呼ばれる下地処理です。
なぜ木から気泡が出るのか?

木材は顕微鏡で見ると、無数のストロー(導管)が束になったような構造をしていて、その中には空気がたくさん含まれています。レジン(特にエポキシ)は硬化する際に化学反応で熱を発します。この熱によって木の中の空気が温められて膨張し、逃げ場を求めてプクプクと気泡となってレジンの中に放出されてしまうのです。これが「いつまでたっても気泡が消えない」現象の正体です。
導管を物理的に塞ぐ

これを防ぐために、本番のレジンを流す前に「導管の穴を物理的に塞ぐ」作業を行います。専用のサンディングシーラーや、筆で薄くレジンを塗り硬化させておくことで、木の表面に薄いプラスチックのバリアを作ります。このひと手間があるかないかで、仕上がりの透明度は天と地ほど変わります。「急がば回れ」の精神で、この工程だけは省略しないでください。
基本的なコーティングの手順を解説

それでは、実際に木にレジンを塗る基本的な流れを整理してみましょう。ここでは汎用性が高く、失敗が少ない手順をステップバイステップでご紹介します。
- 素地調整(やすりがけ) 木材の表面を#240〜#400程度のサンドペーパーで整えます。表面が荒すぎると傷の間に空気が残って気泡の原因になり、逆に#1000などで磨いてツルツルにしすぎると、レジンが食いつかずに剥がれやすくなります。適度なザラつきを残すのがポイントです。
- 清掃・脱脂 削りカスをきれいに拭き取ります。もし木材に手垢や油分がついているとレジンが弾いてしまうので、必要ならアセトンやアルコールで脱脂します。エアダスターで粉を飛ばすのも有効です。
- 目止め(下塗り) ニスや少量のレジンを筆で薄く塗り、一度完全に硬化・乾燥させます。これで木の呼吸を止め、空気の放出をシャットアウトします。
- 本塗り(コーティング) いよいよ本番のレジンを塗布または流し込みます。気泡を巻き込まないよう、ゆっくりと注ぐのがコツです。
- 気泡除去・硬化 表面に浮いてきた気泡は、エンボスヒーターやチャッカマンの火をサッとあてて消します。その後、埃が入らないように箱などを被せて硬化させます。
注意点
目止めに使ったニスや水分が乾ききらないうちにレジンを塗ると、中で化学反応がおきて白く濁る原因になります。下塗りは「これでもか」というくらいしっかり乾燥させてください。水性ニスの場合は丸一日置くのが理想です。
木にレジンを塗る際の気泡対策と仕上げ
後半では、よりクオリティを上げるためのテクニックに焦点を当てます。「木にレジンを塗る」作業の最大の敵である気泡をどうコントロールするか、そして硬化した後にどうやってガラスのようにピカピカに仕上げるか。ここからは少し専門的な内容も交えて、プロのような仕上がりを目指すための具体的な方法を解説していきます。
サンディングシーラーで気泡を抑制
先ほど少し触れましたが、気泡対策の決定版としておすすめしたいのが「サンディングシーラー」です。これは本来、塗装の下地として木の表面を平滑にするためのものですが、レジンクラフトにおいても非常に優秀な役割を果たします。
サンディングシーラーには「研磨剤(粉)」が含まれています。塗って乾かした後に軽くやすりをかけると、この粉が木のデコボコに入り込み、表面が驚くほどスベスベになります。これにより、木の導管(空気の通り道)が物理的に埋まるため、その上からレジンを流しても木から空気が漏れ出してくることが完全になくなります。
特に、オークやウォールナットといった「導管が太くて空気をたくさん含んでいる木材」を使う場合は、このシーラー処理を塗っては削り、塗っては削りと2回以上繰り返すと安心です。ホームセンターの塗料コーナーに置いてあるので、本格的にやりたい方は一本持っておくことを強くおすすめします。
硬化後に白くなる現象への対処法
「朝起きて見てみたら、透明だったはずのレジンがすりガラスのように白く曇っていた…」という経験はありませんか?これは「アミンブラッシング」や水分の影響による硬化不良の可能性が高いです。
原因の多くは「水分」です。木材自体に含まれている水分や、作業中の空気中の湿気が、エポキシレジンの硬化剤(アミン)と反応してしまい、表面に白い膜(カルバメート)を作ってしまう現象です。これを防ぐためには、以下の対策が必須です。
- 木材を乾燥させる:生乾きの木材はNGです。しっかり乾燥した木材を使いましょう。
- 湿度管理:雨の日や梅雨時は作業を避けるか、除湿機を使って部屋の湿度を下げます。
- 水性塗料の乾燥:下地に水性ニスを使った場合、水分が完全に飛ぶまで待ちます。
もし白くなってしまったら?
絶望する必要はありません。表面だけの白濁であれば、リカバリー可能です。白くなっている層をサンドペーパーで削り落とし、その上からもう一度クリアなレジンを薄く塗る(トップコートする)ことで、透明感が嘘のように復活することがあります。
レジンが弾く原因と油分の除去
レジンを塗った瞬間に、水滴のように弾いてしまって均一に広がらないことがあります。いわゆる「ハジキ」という現象です。これは、木材の表面に油分、ワックス成分、あるいはシリコンなどが付着していることが原因です。
特に、チーク、ローズウッド、黒檀(コクタン)のような油分を多く含む銘木を使用する場合は注意が必要です。これらの木材は、内部から油分が染み出してくるため、レジンを弾きやすい性質があります。
対策としては、塗布直前にアセトンや無水エタノールを含ませた布で表面をしっかりと拭き取る(脱脂する)こと。また、一度全体を軽くサンディングして表面を物理的に荒らしてあげる(足付け)ことで、レジンの食いつきが良くなり、ハジキを防ぐことができます。
硬化不良などのよくある失敗例

気泡や白濁以外にも、レジンには「いつまで経っても固まらない」「表面がベタベタする」というトラブルがつきものです。これらのほとんどは、基本的な計量や攪拌のミスに起因します。
- 計量ミス:エポキシレジンは化学反応で固まるため、0.1g単位のズレが命取りになります。「大体これくらい」は通用しません。必ずデジタルスケールを使いましょう。
- 攪拌不足:主剤と硬化剤が分子レベルで混ざっていない部分は永遠に固まりません。カップの底や側面に未混合の液が残らないよう、しっかりこそげ取るように混ぜるのがコツです。
- 温度管理:気温が低すぎると化学反応が進まず、硬化不良になります。冬場は部屋を暖かくするか、レジンを湯煎で少し温めて(40度程度)から使うと、反応がスムーズになり気泡も抜けやすくなります。

安全のために
硬化していないレジンや硬化剤に触れる際は、必ず手袋を着用してください。皮膚についたまま放置するとアレルギー(接触性皮膚炎)の原因になります。 (出典:厚生労働省『職場のあんぜんサイト:化学物質による健康障害防止指針』)
研磨作業で鏡面仕上げにするコツ

カッティングボードやリバーテーブルのように、表面をガラスのようにピカピカにしたい場合、研磨(サンディング)と磨き(ポリッシング)の工程が不可欠です。ここは根気が必要な作業ですが、仕上がりの感動はひとしおです。
手順としては、紙やすりの番手を少しずつ上げていくのが鉄則です。 #120(形を整える) → #240 → #400 → #800 → #1500 → #2000(仕上げ前) といった具合に、前の番手でついた傷を、次の細かい番手で消していくイメージで進めます。番手を飛ばすと、深い傷が残ったままになり、最後に輝きが出ません。また、この時、水をつけて磨く「水研ぎ」を行うと、摩擦熱でレジンが溶けるのを防ぎ、粉も飛ばないので健康的です。
最後は、自動車のボディ磨き用のコンパウンド(研磨剤)を使って仕上げます。「細目」から「極細」、そして「超微粒子」へと変えて磨き上げると、天井の照明がくっきり映り込む鏡面仕上げが完成します。電動のポリッシャーやドリルに取り付けるバフがあると、手作業の何倍も早く、美しく仕上がります。
木にレジンを塗るコツを掴み作品を作る

ここまで、「木にレジンを塗る」ための様々な技術や知識をご紹介してきました。木材という「生きている自然素材」と、レジンという「化学素材」を組み合わせるウッドレジンは、最初は少し難しく感じるかもしれません。気泡が入ったり、思ったように固まらなかったりすることもあるでしょう。
ですが、今回ご紹介した「目止め」の重要性や、適切な材料選び、そして丁寧な研磨工程を実践すれば、必ず透明感のある美しい作品が作れるようになります。失敗も一つのデータとして蓄積していけば、それはあなただけの貴重なノウハウになります。まずは小さな木片や100均の材料からスタートして、徐々に大きな作品にもチャレンジしてみてくださいね。この記事が、あなたの創作活動のヒントになれば嬉しいです。
免責事項
本記事で紹介している方法は一般的な目安であり、使用する木材やレジンの種類、作業環境によって結果は異なります。化学物質を取り扱う際は、換気を十分に行い、適切な保護具を着用してください。最終的な判断は専門家の指示に従うか、ご自身の責任において行ってください。


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