ドライフラワーをレジンで固める方法は?変色を防ぐコツと作り方

透明なレジンキューブの中に赤い薔薇が封入されているメインビジュアル。ドライフラワー作成からレジン硬化までの工程をアイコンで表現している。 How to
ドライフラワーとレジンの科学的保存法

※本記事はプロモーションが含まれています。

こんにちは。気まぐれレジン便り、運営者の「TOMO」です。

お気に入りの花束や道端で見つけた可愛い草花を見ていると、この美しい色のまま手元に残しておけたら素敵だなと感じることはありませんか。ドライフラワーをレジンで固めることで、そんな願いを形にするハンドメイド作品が今とても人気を集めています。でも、いざ自分でやってみようとやり方や寿命について調べてみると、すぐに茶色く変色してしまったり、気泡が入ってしまったりと、意外と難しそうで不安になってしまう方も多いかもしれません。

私自身、最初はせっかくの綺麗な花を茶色い塊にしてしまって落ち込んだ経験があります。でも、実は100均で手に入る道具やちょっとした「科学的なコツ」を押さえるだけで、初心者の方でもスマホケースやアクセサリーといった本格的な作品作りを楽しむことができるんです。この記事では、私が数々の失敗から学んだノウハウを余すことなくお伝えします。

この記事のポイント!
  • ドライフラワーを美しく封入するための乾燥処理と下準備
  • 100均アイテムを活用したコスパの良い道具選びのポイント
  • 気泡や変色を防ぎプロのような仕上がりにするテクニック
  • スマホケースやアクセサリーへの応用アイデアと加工方法

ドライフラワーをレジンで固める基本の手順

まずは、実際に作品を作るための基本的な流れを見ていきましょう。いきなりレジンを塗るのではなく、しっかりとした準備と環境づくりが成功の鍵になりますよ。

100均やダイソーで揃う必要な道具

レジンを始めるにあたって「道具を揃えるのが大変そう…」と感じる方もいるかもしれませんが、最近はダイソーやセリア、キャンドゥ(Watts)などの100円ショップでもかなり優秀なアイテムが手に入ります。まずはスモールスタートで始めてみましょう。

必須アイテム3選

まず絶対に用意してほしいのが、以下の3点です。

  • UV-LEDライト:レジン液を硬化させるためのライトです。以前は紫外線(UV)のみの機種が多かったですが、最近は硬化が早いLED対応のハイブリッドタイプが主流です。300円〜500円程度の簡易的なものでも硬化しますが、本格的に作品作りを続けるなら、出力(ワット数)が高いもの(6W以上、できれば48Wなどの据え置き型)の方が硬化不良のトラブルが少なくて安心かなと思います。
  • シリコンマット:作業用の下敷きです。レジンがこぼれてもペロッと剥がせるので便利です。クリアファイルなどでも代用できますが、シリコン製の方が作品が滑りにくく作業しやすいですよ。
  • ニトリル手袋:ここが一番重要です。安全対策をおろそかにしてはいけません。
6W以上のUV-LEDハイブリッドライトと、気泡除去に使用するエンボスヒーターのイラスト解説。
レジン制作に推奨されるライトとヒーター

化学物質の取り扱いについて
レジン液はアレルギーを引き起こす可能性がある化学物質です。素手での作業は避け、レジン成分を通しにくいニトリル手袋を必ず着用してください。ラテックス(ゴム)手袋は成分を通してしまうことがあるので注意が必要です。(参考:情報源: 厚生労働省 – 2023年度 家庭用品に係る健康被害の年次とりまとめ報告 (PDF)P8~9)

素手での作業にバツ印、ニトリル手袋着用にチェック印がついた比較図。一般的なゴム手袋ではなくニトリル製を推奨している。
レジンアレルギー対策とニトリル手袋の重要性

初心者に最適なレジン液の選び方

売り場に行くとたくさんの種類のレジン液が並んでいて、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。実はレジン液には「粘度(サラサラかドロドロか)」に違いがあって、用途によって使い分けるのが正解なんです。

ドライフラワーのコーティングには、低粘度(サラサラタイプ)高粘度(プックリタイプ)の両方があると便利です。サラサラした液は花の複雑な隙間に入り込みやすいので下塗り(アンカー層)に向いていますし、粘度の高い液は表面張力が強く、最後にぷっくりと厚みを出すのに最適です。

種類粘度の特徴ドライフラワーでの役割
低粘度水のようにサラサラ花びらの隙間への浸透、最初の下塗り、気泡抜けが良い
高粘度水飴のように硬め最終的な盛り上げ(ドーム状にする)、強度の確保
中粘度スタンダードオールマイティに使えるが、特化した作業には不向きな場合も
低粘度(サラサラタイプ)が平らに広がる様子と、高粘度(プックリタイプ)がドーム状に盛り上がる様子の比較図。
レジン液の粘度による形状の違い

最初は100均の少量ボトルで練習するのもアリですが、透明感や変色のしにくさ(黄変耐性)を重視するなら、「星の雫(パジコ製)」などのプロ仕様のレジン液を使うと、仕上がりの輝きと硬化スピードが全然違いますよ。特に販売を考えている方は、材料への投資は惜しまない方がいいかもしれません。

生花はNG?乾燥処理のやり方

ここが一番重要なポイントなのですが、生花をそのままレジンに入れるのは絶対にNGです!水分を含んだままだと、レジンの中で花が腐敗して変色したり、水分がレジンの硬化を阻害していつまでもベタベタしたりします。

「じゃあ吊るして乾かせばいいの?」と思うかもしれませんが、自然乾燥(ハンギング法)だと乾燥するまでに時間がかかって色がくすんでしまいがちなんですよね(いわゆるアンティークカラーになります)。レジンの中に閉じ込めるなら、色が鮮やかなまま急速に乾燥できるシリカゲル法が断然おすすめです。

花を自然乾燥させると退色してアンティーク化するのに対し、シリカゲル法では鮮やかな色と形が維持されることを示した比較イラスト。
自然乾燥とシリカゲル法の仕上がり比較

シリカゲル乾燥の具体的ステップ

  1. 容器の準備:密閉できるタッパーなどに、ドライフラワー用シリカゲルを2cmほど敷き詰めます。
  2. 花の配置:花同士が重ならないように配置します。バラのような立体的な花は上向きに置きます。
  3. 埋設:上から優しくシリカゲルを振りかけ、花が見えなくなるまで完全に埋めます。花びらの隙間にも砂が入るようにするのがコツです。
  4. 放置:蓋をして密閉し、1週間ほど放置します。これにより、細胞内の水分が急速に抜かれ、鮮やかな色と形が固定されます。

シリカゲルで乾燥させた花は立体感も残るので、レジンに入れてもペチャンコになりにくいのが嬉しいですね。取り出すときは壊れやすいので、ピンセットで慎重に掘り出しましょう。

失敗しないコーティングの手順

ドライフラワーが準備できたら、いよいよコーティングです。ここで焦ると花が壊れてしまうので、慎重に進めましょう。ポイントは「一度で仕上げようとしないこと」です。

Step 1:アンカー層を作る

まず、シリコンマットの上に直接花を置くと動いて塗りづらいので、マットに薄くレジン液を塗って、その上に花を乗せます。これを硬化させることで花が固定され(アンカー効果)、さらに裏側の気泡残りを防ぐこともできます。

Step 2:放射状に塗り広げる

次に筆を使ってレジンを塗っていくのですが、ゴシゴシ塗るのは花びらを傷めるので避けてくださいね。中心にレジンを垂らして、筆先で優しく外側に広げていくイメージ(放射状塗布)で作業すると綺麗に仕上がります。筆で塗るというより、レジンの表面張力を誘導する感覚です。

シリコンマット上で花の下にレジンを敷く「アンカー層」と、中心から外側へ表面張力を利用して塗る「放射状塗布」のテクニック図。
レジンのアンカー層形成と放射状の塗り方

補足:バリ取りの裏技
硬化した後、花の周りにはみ出したレジン(バリ)をカットするなら、「硬化直後の温かいうち」がチャンスです。レジンは熱を持つと少し柔らかくなる性質(熱可塑性)があるので、このタイミングならハサミでサクサク切れます。完全に冷えてカチカチになってから切ろうとすると、衝撃で中の花ごと割れてしまうことがあるので注意してください。

レジン硬化直後の温かいうちにハサミを入れる様子。冷えてから切ると割れるリスクがあることを説明している。
硬化直後の温かいレジンをカットする方法

人気のスマホケースを作るコツ

ドライフラワーを使ったスマホケース、可愛いですよね。基本は押し花(プレスしたドライフラワー)を使うと凹凸が少なくて作りやすいです。

配置を決めたら、少量のレジンで花を仮固定します。その上から全体を覆うようにレジンを流していくのですが、この時も一気に流さず、何度か分けて硬化させましょう。

ケースの縁ギリギリまでレジンを塗ると、硬化する時に収縮して剥がれたり、液垂れしてケースの内側に流れ込んだりしやすいです。ほんの少し(1mm程度)内側で留めるように意識すると、プロっぽい仕上がりになります。

おしゃれなアクセサリーへの加工法

ピアスやヘアゴムにする場合は、モールド(型)を使うか、金属の空枠を使うのが一般的です。最近のトレンドだと、あえて型を使わずにドライフラワーの形をそのまま活かす「鉱石風」や「ナチュラルなコーティング」も人気ですね。

アクセサリー加工の難関「裏面処理」

アクセサリーにする場合、金具を付ける裏面が平らであることが重要です。しかし、立体的な花をコーティングした場合、裏返して置くとグラグラしてしまいますよね。

そんな時は、「ミニシリコンモチーフ」などの窪みがある台を治具(ジグ)として使いましょう。表面のパールや立体的な部分を窪みに逃がすことで、作品を水平に保ったまま裏面のコーティング作業ができます。

ドライフラワーをレジンで固める際の注意点

とっても楽しいレジンですが、長く綺麗な状態を楽しむためには、いくつか知っておきたい化学的な注意点があります。ここを知っていると作品のクオリティがぐっと上がります。

よくある失敗と気泡の抜き方

一番の悩みといえば「気泡」ですよね。特にドライフラワーは複雑な形をしているので、繊維の中に空気を抱き込みやすいんです。細かい気泡が残っていると、せっかくの透明感が台無しになってしまいます。

気泡を消すのに一番効果的なのは熱」を与えるこです。エンボスヒーターという道具を使って温風を当てると、以下の2つの現象が起きて気泡が消えます。

  • レジンの粘度が下がり、サラサラになって気泡が浮き上がりやすくなる。
  • 気泡内の空気が熱膨張して大きくなり、浮力が増して表面で弾ける。
レジンに熱を加えることで粘度が下がり、気泡が膨張して表面に浮き上がる仕組みを図解したイラスト。
加熱による気泡除去のメカニズム

ドライヤーでも代用できなくはないですが、風が強すぎてレジンが飛び散ることがあるので注意してくださいね。

加熱の注意点
加熱しすぎると花が熱で変色(サーマルショック)したり、レジンの硬化反応が急激に進んだりすることがあります。温めるのは数秒〜十数秒程度の短時間に留めましょう。

硬化後のベタつきを解消する方法

ライトから出したのに表面がいつまでもベタベタする…これ、実は「酸素阻害」という現象かもしれません。UVレジンは空気に触れている表面部分の硬化反応が酸素によって邪魔される性質があるんです。

空気中の酸素がレジン表面の硬化を妨げる図と、ノンワイプトップコートでコーティングして解決する方法の図。
酸素阻害による硬化不良とトップコートの効果

これを解消する最も簡単な方法は、仕上げに「ノンワイプトップコート」を塗ることです。ジェルネイル用のものでも代用できますし、最近はレジン専用のコーティング剤も売られています。これらは酸素の影響を受けにくい設計になっているので、塗って硬化すれば、ガラスのようにツルツルの手触りになりますよ。

変色を防ぎ作品の寿命を延ばす

悲しいことに、ドライフラワーもレジンも、経年劣化で少しずつ色が変化していきます。これを完全に止めることはできませんが、遅らせることは可能です。

主な敵は「紫外線」と「酸化」です。完成した作品にはUVカットスプレーを吹きかけておくと、黄変や退色をある程度防げます。また、保管する時は直射日光の当たらない暗い場所に置くのがベストですね。

オイル浸透現象(透け感)のコントロール

レジン液がドライフラワーに染み込むと、花びらが透けてしまうことがあります。これを防ぎたい場合は、レジンを塗る前に「目止め剤(シーラー)」を塗ってバリアを作ってあげると、元の色味をキープしやすくなります。逆にあえて染み込ませて、氷のような透け感を楽しむのも一つのテクニックです。

研磨で透明感を出す仕上げの工程

モールドから出したばかりの作品は、バリがあったり少し曇っていたりすることがあります。ここでひと手間、「研磨(磨き)」を加えるとクオリティが劇的にアップします。

耐水ペーパーで水をつけながら「#400(粗)→#800→#1200→#2000(細)」と順番に磨いていき、最後にコンパウンド(液体研磨剤)で磨き上げると、曇っていた表面が嘘のようにピカピカになります。

研磨の重要ポイント:冷却期間(アニーリング)
硬化直後のレジンはまだ熱を持っていて柔らかい状態です。この時に磨くと、摩擦熱で表面が溶けてしまい、逆に白く曇ってしまいます。磨くのは完全に冷えてから(最低でも硬化後1時間以上放置してから)にしましょう。この「待つ時間」が美しい輝きを生みます。

ドライフラワーをレジンで固める魅力

完全に冷えてから研磨を行う「冷却」、耐水ペーパーでの「研磨」、黄変を防ぐ「UVカットスプレー保護」の3ステップ解説図。
美しさを長持ちさせる研磨と保護の手順

ドライフラワーをレジンで固める作業は、植物という「自然のもの」と樹脂という「科学素材」を融合させる、本当に奥深いクラフトです。

同じ花を使っても、配置や色の組み合わせ、そして偶然できる気泡さえも、その作品だけの個性になります。最初は失敗することもあるかもしれませんが、その試行錯誤も含めてハンドメイドの楽しさだと思います。科学の実験のようなワクワク感と、芸術的な創造性を同時に味わえるのはレジンならではですね。

ぜひ、あなただけの一輪をレジンの中に閉じ込めて、長く愛せる作品を作ってみてくださいね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました