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こんにちは。気まぐれレジン便り、運営者の「TOMO」です。
一生懸命作った紙粘土の作品。仕上げにレジンを塗って「陶器のようなツヤツヤ作品にするぞ!」と意気込んで塗ってみたら、なんだか色が暗く沈んでしまったり、水に濡れたように変色してガッカリした経験はありませんか?実はこれ、紙粘土とレジンの「相性」の問題で、多くの人が一度は通る道なんです。
紙粘土はそのままレジンを塗ってしまうと、ほぼ確実に失敗します。でも、諦めないでください。100均で手に入る身近なアイテムを使った「正しい下地処理」と、染み込みをブロックするちょっとしたコツさえ分かれば、誰でもガラスのようにクリアで、カチカチに硬いプロ級の仕上がりにすることができるんです。
- 紙粘土にレジンが染み込んで「濡れ色」に変色してしまう科学的な原因
- 家にある「木工用ボンド」で作れる、コスパ抜群の魔法の下地剤レシピ
- 100均材料だけで筆跡を残さずツルツルに仕上げる、具体的なプロセスの全貌
- 失敗を未然に防ぐための、乾燥の見極めや気泡除去のプロテクニック

紙粘土のレジンコーティングで失敗しないための下地
紙粘土の作品をレジンでコーティングする際、仕上がりの9割を決めるのが、実はレジンを塗る前の「下準備(シーリング)」です。いきなりレジンを塗ってしまうと、せっかくの作品が台無しになってしまうリスクが非常に高いです。ここでは、なぜ失敗してしまうのかという根本的な理由と、それを完璧に防ぐための下地作りの方法について、深掘りして解説します。
なぜレジンが染み込むのか
「乾いた紙粘土にレジンを塗ったら、色が濃くなってしまった…」 この現象は「濡れ色(ぬれいろ)」と呼ばれますが、なぜ起こるのでしょうか。理由は紙粘土のミクロな構造にあります。
見えない「穴」と毛細管現象

紙粘土は、パルプ繊維や石粉が絡み合ってできています。乾燥すると水分が抜けた場所に、目に見えないほどの無数の「微細な空洞(ポーラス)」が残ります。つまり、乾いた紙粘土はミクロな視点で見ると「スカスカのスポンジ」のような状態なのです。
ここに液体のレジンを塗ると、ストローでジュースを吸い上げるのと同じ原理である「毛細管現象」が強力に働き、レジン液が瞬時に繊維の奥深くまで吸い込まれてしまいます。
光のイタズラ「屈折率の変化」
乾燥した紙粘土が白っぽくマットに見えるのは、繊維の隙間にある「空気」が光を乱反射しているからです。しかし、その隙間がレジンで満たされるとどうなるでしょうか。
色が暗くなる理由
空気の屈折率(約1.0)とレジンの屈折率(約1.5)は異なります。隙間がレジンで埋まると、光が乱反射せずに内部まで透過してしまうようになります。その結果、素材が半透明化し、人間の目には「水に濡れて色が濃くなった」ように、あるいは「暗く沈んだ」ように見えてしまうのです。
この現象を防ぐ唯一の方法は、レジンを塗る前に紙粘土の表面に物理的な壁(被膜)を作り、「レジンの侵入経路を完全に塞ぐ」ことです。

濡れ色を防ぐニスの活用法

下地処理として最も確実性が高いのが「ニス」を使う方法です。ニスを塗って乾燥させることで、紙粘土の表面に薄くて硬いプラスチックの膜ができ、レジンの浸透をシャットアウトしてくれます。
ニスなら何でも良いわけではありません。大きく分けて「水性アクリルニス」と「水性ウレタンニス」がありますが、レジンコーティングの下地として使うなら、断然「水性ウレタンニス」を選んでください。
水性ウレタンニスをおすすめする理由
- 塗膜の強さ: アクリル系よりも乾燥後の塗膜が硬く、レジン液に含まれる成分で溶け出しにくい性質があります。
- 高い耐水性: 紙粘土の大敵である「湿気」を強力にブロックし、作品の劣化を防ぎます。
- 入手性: 最近ではダイソーやセリアなどの100円ショップでも、小瓶に入った高品質なウレタンニスが手に入ります。
ニス塗りのコツは「薄く、重ねて」です。一度塗りだと、繊維の毛羽立ちで微細な塗り残し(ピンホール)ができやすいので、完全に乾いてからもう一度塗る「二度塗り」を徹底してください。光にかざして、全体が均一にツヤッとしていれば合格サインです。
コスパ最強のボンド水を作る

「練習用だし、わざわざニスを買うのはもったいない…」という方におすすめなのが、どのご家庭にもある白い「木工用ボンド」を使ったテクニックです。これを水で適切に薄めた「ボンド水」は、プロの作家さんも下地として使うことがある優秀なアイテムです。
ただし、原液のまま塗るのは絶対にNGです。粘度が高すぎて筆跡がデコボコに残ってしまいますし、表面に分厚い膜を作るだけで剥がれやすくなってしまいます。私が長年の経験でたどり着いた「黄金比率」をご紹介します。
失敗しないボンド水の作り方
木工用ボンド 1 : 水 2〜3
この割合で容器に入れ、筆でよーく混ぜ合わせます。ポイントは、泡立てないように静かに混ぜること。気泡が入ると、塗った時にその泡がそのまま残ってしまいます。
牛乳のようなシャバシャバの状態になったら、筆にたっぷりと含ませて紙粘土に塗っていきます。この濃度だと、スーッと紙粘土に染み込みつつ(アンカー効果)、表面の繊維をしっかり固めてくれます。コストは数円レベルなので、大量の作品を一気にコーティングしたい時には最強の方法ですね。
失敗しない下地乾燥のコツ

下地処理で一番やってはいけない失敗、それは「生乾きの状態でレジンを塗ること」です。これだけは絶対に避けてください。
もし水分が残っている状態でレジンで閉じ込めてしまうと、以下のようなトラブルが起きます。
- 硬化不良: レジンがいつまでもベタベタして固まらない。
- 剥離(はくり): 後から内部の水分が蒸発しようとして、レジンの膜を内側から押し上げて剥がしてしまう。
- カビ・変色: 内部に閉じ込められた水分で、白い斑点やカビが発生する。
「指触乾燥」に騙されないで!
ボンド水やニスは、表面を触ってサラサラしていても、内部のスポンジ層にはまだ水分がたっぷり残っていることが多いです。ドライヤーで表面だけ急激に乾かすとひび割れの原因になります。風通しの良い場所で、できれば半日から丸一日はしっかりと自然乾燥させて、「完全乾燥」の状態まで待ってください。
脆い紙粘土を補強する効果
紙粘土、特に「軽量粘土」と呼ばれるタイプは、フワフワして扱いやすい反面、乾燥後も爪で押すと凹んだり、落とすと簡単に割れてしまったりと強度が低いのが難点ですよね。
しかし、しっかり下地を作ってからレジンでコーティングすることで、驚くほど強度がアップします。これは、希釈したボンドやニスが紙粘土の表層部に浸透して固まることで、脆い繊維同士をガッチリと結びつけるからです。
さらにその上から硬質のレジン層で覆うことで、いわば「強化プラスチック」のような複合素材(コンポジット)に進化します。キーホルダーやストラップなど、普段持ち歩いて衝撃が加わりやすいアイテムを作る場合は、この「含浸(がんしん)による強化」を意識して、下地を丁寧に染み込ませるように塗ってあげてください。
100均で完結する紙粘土のレジンコーティング手順
最近の100円ショップのハンドメイドコーナーは、専門店顔負けの品揃えです。高価な材料を揃えなくても、ダイソーやセリアなどのアイテムだけで、十分に売り物のようなハイクオリティなコーティングが可能です。ここでは、100均アイテムをフル活用した実践的な手順をご紹介します。
ダイソーのレジン液の選び方
100均のレジン液コーナーに行くと、たくさんの種類が並んでいて迷ってしまいますよね。紙粘土のコーティング用として選ぶなら、以下のポイントを押さえてください。
「ハードタイプ」一択
ソフトタイプやグミタイプではなく、カチカチに固まる「ハードタイプ」を選びましょう。表面を傷から守るコーティングの役割を果たしてくれます。
「速乾」タイプを使う時の注意点
「速乾」と書かれているレジンは硬化が早くて便利ですが、固まる瞬間に「ギュッ」と縮む力(硬化収縮)が強い傾向があります。薄い紙粘土作品の片面だけに塗ると、その収縮力に負けて作品全体が反り返ってしまうことがあります。
反りを防ぐテクニック
もし作品が反ってしまいそうな場合は、裏面にも同じようにレジンを塗って硬化させることで、両側から引っ張り合わせて真っ直ぐにする(カウンターライニング)という技も覚えておくと便利ですよ。
筆跡を残さないレジンの塗り方

レジンを筆で塗ると、どうしても筆の毛の跡(ブラシマーク)が筋のように残ってしまい、表面がデコボコになりがちです。これを解消して鏡のような表面にするには、レジンの「セルフベリング(自己平滑化)」という物理的な性質を利用します。
レジンなどの粘度のある液体は、重力と表面張力によって、時間を置くと自然に平らになろうとする力を持っています。この力を最大限に引き出す手順は以下の通りです。
- 液量は「多め」に: ケチって薄く塗ると、レジンが広がりきらずに弾いてしまいます。表面張力でぷっくりと盛り上がるくらい、少し多めに垂らします。
- 優しく誘導する: 筆やシリコンブラシで、レジンを「塗る」のではなく「端の方へ誘導する」イメージで広げます。筆を作品に押し付けないようにしましょう。
- 「待ち時間」を作る: 全体に広げたら、すぐにライトに入れず、そのまま1〜3分ほど静置します。この間に、筆跡がススーッと消えていき、表面がツルンと平滑になります。
- 硬化: 表面が鏡のようになったのを確認してから、ライトに入れて硬化させます。
気泡を消すヒーターの使い方

紙粘土の表面は細かい凹凸があるため、レジンを塗るとどうしても気泡(空気の粒)を巻き込んでしまいがちです。つまようじで一つ一つ突いて潰すのは大変ですし、逆に底を傷つけて新たな気泡を生む原因にもなります。
そこでおすすめなのが「エンボスヒーター」です。これは手芸用のドライヤーのような道具で、250度近い高温の温風が出ます(※ヘアドライヤーとは別物です)。
熱で気泡を消すメカニズム
レジン液に温風を当てて温めると、液体の粘度が下がって水のようにサラサラになります。すると、中に閉じ込められていた気泡が浮き上がりやすくなり、さらに熱膨張によってプチン!と弾けて消えてくれるのです。
100均には売っていませんが、ネットショップなどで2,000円〜3,000円程度で購入でき、レジン制作のクオリティを一気に引き上げてくれる「買ってよかったNo.1」の道具です。
使用時の注意
非常に高温になるので、作品から5cm〜10cmほど離して当ててください。同じ場所に当て続けるとレジンが沸騰したり、煙が出たりすることがあります。「数秒当てては様子を見る」を繰り返しましょう。
100均で揃う道具と材料
紙粘土のレジンコーティングに必要な道具は、ほとんど100均で揃います。これから始める方は、まず以下のリストを参考にコーナーを回ってみてください。
| アイテム名 | 用途・選び方 |
|---|---|
| UV-LEDライト | レジンを固めるのに必須です。最近は300円〜500円商品として高性能なものが売られています。スタンドが折りたためるタイプが便利です。 |
| シリコンブラシ | ネイルコーナーによくあります。筆の毛が抜けて作品に混入する心配がなく、使用後に固まったレジンをペリッと剥がせるので、繰り返し使えて経済的です。 |
| クッキングシート | 作業マットとして敷いておきます。レジンがこぼれても、硬化させればツルッと剥がせるので、机を汚しません。マスキングテープで固定して使いましょう。 |
| 竹串・つまようじ | 細かい気泡を取り除いたり、レジンを細かい隙間に誘導したりするのに使います。 |
| ニトリル手袋 | レジンアレルギーを防ぐために必須です。お掃除コーナーや衛生用品コーナーにあります。手にフィットするSサイズがおすすめです。 |
特にシリコンブラシは、筆跡が残りにくくお手入れも楽なので、私の一押しアイテムです。筆を洗うための専用溶剤も不要なので、初心者さんには特におすすめですよ。
まとめ:紙粘土のレジンコーティングを楽しむ
紙粘土とレジン、性質の違う二つの素材を組み合わせることで、陶器のような艶やかさと、プラスチックのような丈夫さを兼ね備えた、ワンランク上の作品を作ることができます。「染み込み」という最大の敵も、ボンド水やニスでの下地処理を丁寧に行えば、もう怖くありません。
最初は少し手間に感じるかもしれませんが、このひと手間が作品の寿命を何倍にも伸ばしてくれます。100均の材料なら気軽にチャレンジできるので、ぜひお気に入りの紙粘土作品をレジンでキラキラにコーティングして、自分だけの宝物を作ってみてくださいね。
安全のために
レジン液は化学物質です。使用する際は、必ずお部屋の換気を良くし、手袋を着用して直接皮膚に触れないように十分注意して作業してください。 (出典:株式会社パジコ『UV-LEDレジンについて』)
無駄な買い物はしたくない人へ。初心者が最低限揃えるべきレジン道具まとめ!


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