ソフトレジンとは?違いや使い方、ベタつき対策まで徹底解説

透き通る水滴のようなレジンのイメージ画像と「ソフトレジン完全ガイド」の文字 How to
ソフトレジン完全ガイド

こんにちは。気まぐれレジン便り、運営者の「TOMO」です。

ハンドメイドのアクセサリーや小物を楽しく作っていると、ソフトレジンとはどのような素材なのか、一度は気になったことがある方も多いのではないでしょうか。実は、私のもとにも「ソフトレジンとハードレジンとの違いがいまいちピンとこない」「ソフトレジンの使い方がわからなくて作品づくりに悩んでしまう」といったご相談をよくいただきます。

せっかく時間と愛情をかけて作品を作るなら、パジコから発売されている人気のソフトレジンや、不思議な触感が楽しい星の雫のグミータイプなど、自分の目的にぴったり合ったおすすめのソフトレジンを上手に選びたいですよね。また、いざ張り切って使ってみても、特有のベタつきがいつまでも残ってしまったり、時間が経つと色が黄色くかわってしまうことへのレジンの黄変対策が気になったりと、不安に感じる部分もあるかなと思います。

この記事では、そんな皆さんの疑問やモヤモヤに寄り添い、ソフトレジンを思い通りに扱うための基本知識から、失敗しないためのトラブルシューティングまで幅広く解説していきますね。最後まで読み終わる頃には、きっと自信を持ってソフトレジンでの作品づくりを楽しめるようになりますよ。

この記事のポイント!
  • ソフトレジンとハードレジンの明確な違いや素材が持つ独特の特性
  • 布や紙のコーティングなどソフトレジンならではの画期的な使い方
  • パジコなどの人気メーカーが展開する目的別おすすめのソフトレジン
  • 気になるベタつきの具体的な解消法や作品を長持ちさせる黄変対策

基本から解説!ソフトレジンとは

まずは、ソフトレジンがそもそもどんな役割を持つアイテムなのか、基本の「き」からじっくりお話ししていきますね。普段よく使っているハードレジンとの違いや、一体どんな作品作りに向いているのかを知ることで、これからのレジン選びやアイデア出しがグッと楽しくなるはずですよ。

ソフトレジンとハードレジンの違い

四角く硬いハードレジンと、しなやかに波打つソフトレジンを比較した画像
ソフトレジンとハードレジンの比較

私たちが普段のアクセサリー作りで一番よく使う「ハードレジン」は、固まるとガラスやアクリルのようにカチカチになるのが特徴ですよね。型(モールド)に流し込んで硬いパーツを作ったり、表面をぷっくりコーティングしたりするのにはぴったりなんですが、少しでも曲げようとするとパキッと割れてしまうのが最大の難点です。

一方、ソフトレジンは名前の通り、UVライトなどでしっかり固めた後も、ゴムのような柔らかさを保つ特殊なレジン液のことなんです。軟質ビニールのようにとてもしなやかで、手でグッと曲げてもヒビが入ったり割れたりしないのが一番の違いですね。

ハサミで切れるほどの柔軟性

ソフトレジンは、硬化させた後でもハサミやカッターでサクサクと簡単にカットすることができます。また、物理的な衝撃を吸収してくれる性質があるので、うっかり床に落としてしまっても割れにくいという大きなメリットもあります。作りたい作品の用途や、表現したい質感に合わせてこの2つを使い分けるのが、レジン上級者への第一歩かなと思います。

初心者向けソフトレジンの使い方

レジンでコーティングされた折り紙の鶴や、レザーの端処理、ケーブル保護などの具体的な活用例を示す画像
ソフトレジンの活用アイデア

ソフトレジン特有の「しなやかさ」は、これまでのハードレジンでは絶対に難しかった画期的な加工を可能にしてくれます。初心者さんにこそぜひ試してほしいのが、布や紙、リボンなどの異素材をコーティングする使い方ですね。

例えば、綺麗な折り紙やデリケートな布製の造花にハードレジンを塗ると、素材が少し動いたり曲がったりした瞬間に、表面のレジンがパリパリに剥がれたり割れたりしてしまいます。でも、ソフトレジンなら素材の動きに合わせてピタッと追従して伸縮してくれるんです。布の自然な質感や、紙のしなやかさをしっかり残したまま、美しいツヤを出したり、水に強い防水加工を施すことができるんですよ。

ソフトレジンの楽しい活用アイデア

  • レザー(革)の端っこ処理革が曲がってもレジンが割れないので、レザークラフトとの相性も抜群です。
  • 可動部のあるアクセサリーチョーカーやブレスレットなど、体にフィットして動くアイテムのパーツ制作に最適ですね。
  • 生活の知恵として:結束バンドの鋭い切り口を丸く保護したり、滑り止め代わりに使ったりするのにも活躍します。

ほんの少しの工夫で「えっ、これもレジンで作れるの?」と驚かれるような素敵な作品ができあがるので、身の回りのいろいろな素材に塗って実験してみるのも楽しいかもですね。

人気なパジコのソフトレジンの魅力

いざソフトレジンを選ぶなら、やっぱりハンドメイド業界でプロから初心者まで圧倒的な支持を集めている「パジコ(PADICO)」の製品は絶対に外せません。私自身も普段から愛用していますが、100円ショップなどの安価なレジン液と比べると、使った瞬間に品質の差がハッキリとわかるんですよね。

パジコのソフトレジンの最大の魅力は、なんといっても硬化スピードの圧倒的な速さ」と「黄変のしにくさ」にあります。ソフトレジンは成分の構造上、どうしても表面がいつまでもベタベタしやすかったり、数ヶ月で黄色く変色(黄変)してしまったりする製品も少なくありません。しかし、パジコの「星の雫」シリーズは、そういったソフトレジンならではの弱点を、メーカーの高度な技術でしっかり克服しているんです。(出典:株式会社パジコ公式『UV-LEDレジン 星の雫[ソフト]製品情報』)

時間が経ってもクリスタルのような透明感が長続きするので、自分用としてはもちろん、フリマアプリなどで販売するための本格的な作品作りにも安心して使えるのが、一番嬉しいポイントですね。

星の雫のグミータイプの特徴と魅力

曲げられるソフトタイプと、指で押すと沈み込むゼリーのようなグミータイプの質感の違いを比較した画像
ソフトタイプとグミータイプの質感の違い

パジコの「星の雫」シリーズには、一般的なソフトタイプとは別に「グミータイプ」という、ちょっと変わった面白い製品があるのをご存知ですか?これは、通常のソフトタイプよりもさらに架橋密度(分子の結びつき)を調整して弾力を持たせた、まさに本物のグミやゼリーのようにプヨプヨとした触感に仕上がるレジン液なんです。

グミータイプならではの弾力性

指でギュッと強く押すとグニッと深く沈み込んで、指を離すとポンッと勢いよく元の形に戻る、非常に高い弾力性が特徴です。硬化後もずっとこの不思議な触感が続きます。

この独特な質感を活かして、本物そっくりなフェイクスイーツ(フルーツグミや、ぷるぷるの水信玄餅など)を作ったり、発泡ウレタンで作ったスクイーズ(握って癒やされるおもちゃ)の表面のひび割れ補修に使ったりと、「目で見る」だけでなく「触って楽しむ」作品作りに大活躍してくれます。見た目の可愛さだけでなく、触った時のリアリティまでとことん追求できるので、一度この感触を味わうとすっかりクセになっちゃうかもですね。

目的別ソフトレジンのおすすめ商品

いざ手芸店やネットでソフトレジンを買おうと思っても、種類がたくさんあってどれを選べばいいか迷ってしまいますよね。ここでは、信頼できるパジコ製品を中心に、目的や作りたいもの別のおすすめをわかりやすく一覧にまとめてみました。ご自身の制作スタイルに合わせて選んでみてくださいね。

製品名・タイプ特徴・仕上がりの硬さこんな人にぴったりおすすめ!
星の雫[ソフト]曲げても折れない軟質。黄変への耐性が非常に高い。紙や布のコーティングを綺麗に仕上げたい人、販売用の高品質な作品を作りたい人
星の雫[グミー]ゼリーやグミのような弾力。プニプニして触って楽しむゲル状。リアルなフェイクスイーツを作りたい人、スクイーズの補修や自作をしたい人
太陽の雫(参考)コスパが良く、シリコーン型との相性が良い。やや硬め。まずはソフト系レジンの練習から始めたい人、たくさん作品を作りたい初心者さん

※レジン液の価格や詳しい成分、アレルギー等の仕様については、メーカー側の改良により変更される場合があります。購入前や、肌が敏感で不安がある場合などは、正確な最新情報として必ず各メーカーの公式サイトをご確認くださいね。

ソフトレジンとは?よくある失敗と対策

ソフトレジンは表現の幅を広げてくれるとても便利な素材ですが、ハードレジンとは少し違う化学的な性質を持っているため、使い始めのうちはどうしても失敗してしまうこともあります。ここでは、皆さんが作業中に直面しやすい「あるある」なトラブルと、その具体的な解決策をたっぷりとお伝えしていきますね。

ソフトレジンのベタつきを解消する方法

ベタつきの原因である未硬化分を拭き取る、光を当てる、重ね塗りするという3つの対策ステップを図解した画像
レジンのベタつき解消法

ソフトレジンを使い始めた方が一番最初にぶつかる悩みが、「ライトをしっかり当てたつもりなのに、いつまでも表面がベタベタして指紋がつく(未硬化になる)」というトラブルです。実はこれ、レジン液が不良品だからというわけではなく、レジンが固まる際に空気中の酸素と反応して固まるのを邪魔されてしまう「酸素阻害」という現象が原因なんですよ。

この厄介なベタつきをスッキリ解消して、お店で売っているようなツルツル・サラサラの表面にするには、いくつか効果的な裏技があります。

ベタつき解消の3つのアプローチ

  • 無水エタノールで拭き取る:一番手っ取り早くて確実なのがこれですね。毛羽立たないワイプやキッチンペーパーに薬局で買える「無水エタノール」をたっぷり含ませて、表面をサッと優しく拭き取ると、表面の未硬化部分だけが綺麗に溶けて取れ、下からサラサラの面が出てきます。
  • とにかく長めにUVライトを当てる:単純に光のエネルギー(照射時間)が足りていないことも多いです。ハードレジンなら1分で固まる設定でも、ソフトレジンの場合はその2〜3倍の時間をじっくり目安に当ててみてください。お天気の良い日に、太陽の光(紫外線)に直接当てて完全に反応を進めきるのもすごく効果的ですよ。
  • ハードレジンで薄くコーティングする:どうしてもベタつく場合の最終手段として、上から「星の雫 ハード」や専用のグロスコーティング液をサッと薄く塗って仕上げる方法があります。ベタつきを完全に封じ込めることができますが、表面だけは硬くなってしまうので、強く曲げた際のクラック(ひび割れ)には十分注意してくださいね。

UVライトは出力が重要です。ライトの仕様をしっかりと確認して購入しましょう。こちらの記事に詳しく解説しています!

作品を守るレジンの黄変対策とコツ

高品質レジンの選択やエンボスヒーターの適切な使用など、黄変と気泡を防ぐための対策をまとめた図解
黄変と気泡の対策

作ったばかりの頃は透き通るような美しい透明だったのに、窓際に飾っておいたら数ヶ月で黄色っぽく変色してしまった…これがレジンの大敵「黄変(おうへん)」です。ソフトレジンは、その柔らかさを出すために特別な成分が含まれているため、どうしてもハードレジンに比べると少し酸化しやすく、黄変しやすい傾向があります。

心を込めて作った大切な作品を長く綺麗に保つためには、実は制作している最中の段階から、ちょっとした気配りが必要になってくるんです。

プロも実践!黄変を防ぐための3つの鉄則

  1. 高品質なレジン液を厳選する黄変対策は「材料選び」で8割決まると言っても過言ではありません。少しお値段は張りますが、初めから「星の雫」などの黄変耐性をしっかり謳っている高品質レジンを選ぶのが、結局は一番の近道かなと思います。
  2. 制作中に熱を加えすぎない気泡を消そうとしてエンボスヒーターやライターの火を執拗に当てすぎると、その強烈な熱で樹脂の成分が劣化してしまい、一気に黄色くなってしまいます。ヒーターを当てる際は、必ず数秒程度でサッと済ませるように心がけましょう。
  3. 保管場所と仕上げに気をつける完成した作品は、紫外線による劣化を防ぐため、直射日光がガンガン当たる窓辺や車のダッシュボードなどに放置しないようにしてください。仕上げに市販のUVカットスプレーを全体にサッと吹いてコーティングしておくのも、長持ちさせるおすすめのコツです。

エンボスヒーターのおすすめに関しての記事はこちらです。

ソフトレジン特有の気泡を消す裏技

ソフトレジンは、製品によってはハードレジンよりも少し粘度が高い(ドロッと重たい)場合が多く、調色パレットで色を混ぜた時などに巻き込んだ気泡が上に抜けにくいんですよね。そのまま無理やり固めてしまうと、せっかくの透明感が落ちて、ホコリが入ったように見えてしまいます。ライトに入れる前に、しっかり気泡を処理する癖をつけましょう。

熱とアルコールを使った気泡除去テクニック

私がいつもやっているおすすめの裏技は、エンボスヒーターで一瞬だけレジン液を加温することです。温められてレジン液の温度が上がると、ドロッとしていた液が一時的にサラサラになり、奥底に沈んでいた気泡がスッと表面に浮上してきやすくなります。浮いてきた気泡は、先が尖った竹串や専用の極細ニードルを使って、優しく突いて一つずつ潰していきましょう。

また、表面にポツポツと浮いた細かい微細な気泡に対しては、100均のスプレーボトルに入れた無水エタノールを上からシュッと一吹きするのも、プロっぽくてすごく便利な方法ですよ。エタノールが表面張力を壊してくれるので、手で潰さなくても一瞬で魔法のように気泡が弾けて消えてくれます。

レジンの気泡に関しての情報はこちらにも記載してあります!

ソフトレジンの経年劣化に関する注意点

レジンの粒が入った砂時計のイラストとともに、数年での硬化やベタつきといった経年劣化のメカニズムと症状を解説した画像
ソフトレジンの経年劣化リスク

最後に、レジンを扱う上で少しだけシビアな、でも知っておかなければならないお話をしますね。ソフトレジンは、数年単位で長期間置いておくとどうしても「経年劣化」を起こすリスクがあります。これは、輪ゴムが古くなるとブチッと切れやすくなったり、プラスチックの消しゴムがベタベタに溶けたりするのと同じような化学的な現象です。

ソフトレジンの中に含まれる「柔らかさを保つための成分(可塑剤など)」が、空気中に少しずつ揮発して抜けていってしまうため、何年も経つと徐々にカチカチに固まってヒビが入ったり、逆に表面のベタつきが再発してホコリを吸着してしまったりすることがあるんです。

※劣化の進むスピードや黄変の具合は、使用するレジンの種類や、保管されている部屋の温度・湿度などの環境によって大きく異なります。「ソフトレジンは永久的に劣化しないものではなく、少しずつ形や色を変えていく消耗品である」ということを頭の片隅に置いておくと良いかなと思います。特に、ご自身の作品をお客様に販売等を行う際は、後々のクレームを防ぐためにも、この特性について一言添えておくのが誠実ですね。最終的な販売判断や、安全な保管方法に関する疑問は、専門家にご相談いただくか、各メーカーの公式サイトを必ず確認してくださいね。

まとめ:表現を広げるソフトレジンとは

「硬さ」の枠にとらわれない新しい表現の幅を楽しむというメッセージと、透明な鶴や球体のレジン作品のイメージ画像
自由な発想でソフトレジンを楽しむ

かなりの長文になってしまいましたが、最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます!ソフトレジンとは一体どういう性質の素材で、どう扱えばいいのか、頭の中で少しでも具体的なイメージが湧きましたでしょうか?

カチカチのガラスのように固まるこれまでのハードレジンとは違い、曲げても全く割れない驚きの柔軟性や、本物のグミのような不思議で可愛い触感を作り出せるソフトレジン。布や紙のコーティング、フェイクスイーツ作り、さらにはレザー小物の加工まで、「硬さ」という枠にとらわれない自由で幅広い作品作りを思い切り楽しむことができる、本当に画期的な素材だなと私も日々感じています。

特有のベタつきや、時間経過による黄変といった少し扱いが難しいデリケートな部分もありますが、今回たっぷりとご紹介した対処法や裏技、そしてパジコさんの「星の雫」のような信頼できる高品質なアイテムを使えば、レジン初心者さんでも必ず上手に使いこなせるようになりますよ。ぜひこの記事を参考に、皆さんのハンドメイドの表現の幅を、ソフトレジンでどんどん楽しく広げていってくださいね。気まぐれレジン便りの「TOMO」でした!また次の記事でお会いしましょう。

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