レジン液の前にコピー用紙にコーティング!滲ませないコツ!

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レジン作品でコピー用紙や印刷物を使う際のコーティングは、多くの方が悩むポイントです。せっかくのデザインも、レジン液によって印刷用紙が滲むと台無しになってしまいます。

この記事では、レジンでコピー用紙をコーティングする際の滲まない方法を徹底解説します。専用のデコパージュ液を使ったレジンコーティングから、コーティング剤を100均で探す方法、さらにはコーティングの代用として木工用ボンドや紙コーティングにトップコートを使うテクニックまで、様々な紙の封入のコツを紹介します。写真のコーティングや、時間経過による紙の黄ばみを防ぐ方法も網羅し、あなたの作品を美しく長持ちさせる秘訣をお伝えします。

この記事のポイント!
  • レジン液が紙に滲む根本的な理由
  • 専用コーティング剤と100均で買える代用品の比較
  • 木工用ボンドやトップコートを代用する際の注意点
  • 絶対に失敗しないための具体的な作業手順とコツ

レジンでコピー用紙のコーティングが必須な理由

  • 印刷用紙が滲むのはなぜ?
  • コーティングで紙の黄ばみを防ぐ

印刷用紙が滲むのはなぜ?

印刷用紙が滲むのはなぜ? イメージ

レジン作品でコピー用紙や印刷物が滲んでしまう最大の理由は、紙の繊維にレジン液が染み込んでしまうからです。紙は、植物繊維などが絡み合ってできており、その構造上、無数のミクロな隙間が存在します。液体を吸収しやすい「毛細管現象」が起こりやすい素材なのです。

コーティングをせずにレジン液(特に粘度の低いUVレジン液)を直接塗布すると、液がその繊維の隙間に瞬時に浸透します。これにより、紙が濡れたように透けて見えたり、インクと反応して色が濃く変色したりします。

特に家庭用のインクジェットプリンターで印刷した場合、インク自体がレジン液の成分に溶け出し、デザインが滲んで台無しになるケースが非常に多いです。これはプリンターのインク特性に起因します。

インクの種類に要注意:「染料」と「顔料」

家庭用プリンターのインクには、大きく分けて「染料インク」と「顔料インク」の2種類があり、レジンへの耐性が全く異なります。(参考:キヤノン株式会社「初心者から上級者まで あなたの写真が変わるプリント講座」

  • 染料インク:
    インクが紙の繊維に「染み込んで」発色します。透明感があり写真印刷に強いですが、粒子が水や溶剤に溶けやすいため、水濡れやレジン液で非常に滲みやすい性質があります。
  • 顔料インク:
    インクの粒子が紙の「表面に付着して」発色します。粒子が溶剤に溶けにくく、耐水性や耐光性が高いのが特徴です。文字印刷に強いとされますが、これ単体でもレジン液の浸透を完全に防げるわけではありません。

ご自身のプリンターがどちらのインク(または両方)を使用しているか確認し、特に染料インクで印刷した紙は、入念なコーティングが求められます。

これを防ぐためには、あらかじめコーティング剤で紙の表面と断面(フチ)にレジン液を通さない「膜」を作り、繊維に到達するのを物理的に防ぐ作業が不可欠となります。

コーティングで紙の黄ばみを防ぐ

コーティングで紙の黄ばみを防ぐ イメージ

コーティングの目的は、レジン液による滲み防止だけではありません。もう一つの非常に重要な役割が、作品の長期的な「黄ばみ(経年劣化)」を防ぐことです。

紙は、パルプに含まれる「リグニン」という成分や、空気中の酸素、そして特に紫外線に触れ続けることで化学変化を起こし、時間とともに徐々に黄ばんでしまいます。レジン作品は長期間飾られたり、アクセサリーとして日光に当たる機会も多いため、この経年劣化は避けたい問題です。

さらに、レジン(特にUVレジン)自体も紫外線によって黄変する性質を持っています。コーティングを怠ると、「レジンの黄ばみ」と「紙自体の黄ばみ」という二重の劣化にさらされることになります。

コーティング剤で紙をしっかりと密閉(パッキング)することで、紙が直接空気や紫外線に触れるのを遮断し、この黄ばみの進行を大幅に遅らせる効果が期待できます。作品の耐久性を高め、美しい状態を長く保つためにも、コーティングは重要な工程なのです。

コーティングの2大メリット(再確認)

  1. 滲み・変色の防止(短期的メリット)
    レジン液の染み込みとインク溶けを防ぎ、デザインを鮮明に保つ。
  2. 黄ばみの防止(長期的メリット):
    紙を空気や紫外線から遮断し、経年劣化を遅らせる。

成功するレジン コピー用紙 コーティング術

  • デコパージュ液レジンコーティングの方法
  • 優秀なコーティング剤は100均にも
  • コーティング代用品のメリット・デメリット
  • コーティングはボンドでも可能か
  • 紙コーティングのトップコート活用術
  • レジンで滲まない方法の基本
  • 写真コーティングで失敗しない注意点
  • 綺麗な紙の封入のコツは断面処理
  • レジン液でコピー用紙のコーティングの総括

デコパージュ液レジンコーティングの方法

デコパージュ液レジンコーティングの方法 イメージ

レジン封入用の紙コーティングにおいて、非常に優秀で確実な方法の一つがデコパージュ液を使用することです。デコパージュ液は、本来デコパージュ(紙を石鹸や木材などに貼り付ける手芸)用の接着剤兼コーティング剤ですが、その主成分である水性アクリル樹脂が、乾燥すると強固な耐水性の膜を形成します。

この特性がレジン液の染み込み防止に最適であり、多くのレジン作家に愛用されています。代表的な商品には「デコポッジ」や「ケマージュ」などがあります。

デコパージュ液での作業手順

作業の鍵は「薄く、均一に、完全に乾かす」ことです。

  1. 準備 柔らかい平筆(刷毛跡が残りにくいもの)と、デコパージュ液を少量出すためのパレットを用意します。
  2. 下塗り(1回目): 使用する紙(コピー用紙など)の表面に、デコパージュ液を筆で薄く塗布します。この時、後述する断面(フチ)」にも液を擦り込むように、意識して塗ってください。
  3. 乾燥(1回目) 塗布後、ホコリがつかない場所でしっかり乾燥させます。指で触れてベタつきがなくなるまで待ちます。(目安:30分~1時間程度)
  4. 上塗り(2回目・裏面): 1回目で塗り残しがないか確認しながら、裏面も同様に薄く塗布します。両面をコーティングすることで、反りを防ぎ、より確実に封入できます。
  5. 完全乾燥 再び、指で触っても全くベタつかない状態になるまで、丸一日置くくらいのつもりで完全に乾燥させます。生乾きはレジンと反応して白濁する最大の原因です。

デコパージュ液は、紙にハリと強度を与えつつ、強力な耐水性の膜を形成します。手芸メーカーから販売されているレジン専用のコーティング剤(例:株式会社パジコ「コート剤 デコラージュコート」)と並び、最も信頼性が高く、初心者にもおすすめできる方法の一つです。

優秀なコーティング剤は100均にも

優秀なコーティング剤は100均にも イメージ

「専用品やデコパージュ液は価格が高い」「まずは手軽に試したい」と感じる方には、100円ショップ(特にセリアやダイソー、キャンドゥなど)で入手可能なレジン用コーティング剤が強い味方になります。

近年、100均のレジンコーナーは非常に充実しており、紙の滲み防止に特化した製品も登場しています。コストを抑えたい初心者の方でも手軽に試せるのが最大のメリットです。

私も100均のコーティング剤は頻繁にチェックします。特にセリアの製品は「滲み防止」を明確に謳ったものが多く、実際に高い性能を発揮してくれます。ただし、専用品に比べて内容量が少ない(3g~10ml程度)ため、大きな作品をたくさん作る場合は、結果的に専用品の方がコストパフォーマンスが良い場合もあります。

100均コーティング剤の比較

店舗によって取り扱いが異なりますが、代表的な製品には以下のような特徴があります。

ショップ例商品例主な特徴注意点
セリアUVレジン用コーティング剤 (10ml)写真や印刷物の滲み・変色防止用。乳白色だが乾くと透明になる。ハケ付きで塗りやすい。内容量が10mlと多めだが、人気で品薄な場合がある。
ダイソーUVレジンコーティング液 (3g・速乾)本来は仕上げのツヤ出し(うる艶)用だが、紙のコーティングにも転用可能。速乾性が高い。粘度が高め(トロっとしている)で刷毛跡が残りやすい。内容量が3gと少ない。
各社マットコーティング剤ツヤを出したくない(磨りガラス風)仕上げ用だが、コーティング膜として使用可能。仕上がりがマット(つや消し)になるため、デザインの好みが分かれる。

特にダイソーの製品のように粘度が高く刷毛跡が残りやすいタイプは、塗布後に1〜2分放置して「セルフレベリング」(液が自然に平らになる力)を待つか、エンボスヒーターやドライヤーの温風を軽く遠くから当てて温めると、刷毛跡が消えて滑らかに仕上がりやすくなります。

コーティング代用品のメリット・デメリット

コーティング代用品のメリット・デメリット イメージ

専用品や100均アイテムが手元にない場合、ご家庭にある身近なものでコーティングを代用する方法もあります。ただし、これらはあくまで「代用」であり、それぞれのリスクを十分に理解した上で使用する必要があります。

代用品メリットデメリット・注意点
木工用ボンド安価で圧倒的に入手しやすい。乾けば透明になる。耐水性はな(メーカー公表)。
・水で薄めると耐水性がさらに落ちる。
・厚塗りすると乾燥ムラやひび割れの原因になる。
・原液を薄く塗る技術が必要。
マニキュア (透明)手軽で速乾性が高い。ハケ付きで塗りやすい。溶剤がインクを溶かす危険性(溶剤アタック)が非常に高い。
・マニキュア自体が時間経過で黄ばみやすい。
・レジンとの相性によっては剥離する可能性も。
水性ニス(工作用など)
扱いやすく乾燥が比較的早い。安価なものが多い。
・耐水性が専用品やデコパージュ液に劣る。
・塗り残しがあると、そこから確実に滲む。
・種類によっては黄ばみやすいものもある。

これらの代用品は、手軽な反面、専用品に比べて失敗のリスクや、長期的な変色(黄ばみ)の可能性が格段に高くなります。大切な作品や、染料インクで印刷した滲みやすい紙には、できるだけ専用品(またはデコパージュ液)の使用を強く推奨します。

コーティングはボンドでも可能か

コーティングはボンドでも可能か イメージ

前述の通り、コーティングは木工用ボンド(乾くと透明になるタイプ)でも可能です。これは最もポピュラーな代用品であり、コストを最小限に抑えられる点が最大の魅力です。

主成分は酢酸ビニル樹脂で、水性(エマルジョン形)ですが、乾燥して水分が蒸発すると樹脂同士がくっつき、耐水性の「膜」を形成します。この膜がレジン液の染み込みを防ぎます。

ただし、ここで非常に重要な注意点があります。

ボンド使用時の最大の注意点

1. 絶対に水で薄めないでください。
木工用ボンドは水性のため、水で薄めると塗りやすくはなりますが、耐水性が著しく低下します。レジン液を塗布した際に、結局水分が反応して滲んだり白濁したりする原因になります。

2. 本来、耐水性はありません
大手メーカー(コニシ株式会社)の公式サイトでも、「ボンド 木工用速乾」の製品情報には耐水性を必要とする用途には不可と明記されています。(出典:コニシ株式会社「ボンド 木工用速乾」製品情報
これは、一度乾燥しても、再び水に長時間浸かるとふやけてしまうためです。あくまでレジン液の「一時的な染み込み」を防ぐ膜として自己責任で使用するものであり、作品自体の耐水性を保証するものではありません。

ボンドコーティングの手順

  1. 木工用ボンドの原液を少量パレットなどに出します。
  2. 筆を使い、できるだけ薄く、均一に紙に塗布します。厚塗りになると乾燥不良の原因になるため、不要なカードなどで薄く擦り付けるように伸ばすのも有効です。
  3. 表面だけでなく、必ず断面にもボンドを擦り込むように塗ってください。
  4. ボンドの白い色が消え、完全に透明になるまで、丸一日置くなどして「完全乾燥」させます。少しでも白く濁っている部分は水分が残っています。
  5. 塗り残しが不安な場合は、乾燥後にもう一度薄く重ね塗り(2度塗り)をします。

この「薄く・原液のまま・完全に乾かす」という3点を守れば、木工用ボンドでもレジン液の染み込み防止に対応が可能です。

紙コーティングのトップコート活用術

紙コーティングのトップコート活用術 イメージ

マニキュアの透明トップコートも、手軽さでは一番の代用品です。特に速乾タイプのトップコートは作業性が良いとされています。

しかし、トップコートは代用品の中でも最もリスクが高く、取り扱いに注意が必要なアイテムです。

トップコート使用の2大リスク

1. インク溶け(溶剤アタック)
トップコートに含まれる「溶剤」(アセトンや酢酸ブチルなど)が、インクジェットプリンターのインクを化学的に溶かしてしまう可能性があります。特に染料インクで印刷した紙に使用すると、塗った瞬間にインクが「ジュワッ」と滲んでしまう危険性が極めて高いです。

2. 黄ばみ(経年劣化
マニキュア自体が紫外線に弱く、レジンよりも早く黄ばみやすい性質を持っています。レジンの黄ばみと合わさって、作品が早期にアンティーク調(悪く言えば黄ばんだ状態)になる原因にもなり得ます。

もしトップコートを使用する場合は、以下のようなリスクが低いケースに限定するのが賢明です。

  • レーザープリンターで印刷した紙(インクではなく樹脂の粉(トナー)を熱で定着させているため、溶剤に強い)
  • 市販の印刷物やデザインペーパー

使用前には必ずテストを

どのような紙であっても、いきなり本番の紙に塗るのは危険です。必ず、同じ紙・同じ印刷設定で出力した不要な部分(端切れなど)にトップコートを塗り、インクが溶けないか、滲まないかをテストしてから使用してください。

レジンで滲まない方法の基本

レジンで滲まない方法の基本 イメージ

どのコーティング剤(専用品・代用品)を使う場合であっても、滲ませないためには共通する「守るべき基本」があります。高価な専用品を使っても、この基本を怠れば失敗します。

基本のコツ1:薄く、2度塗り

一度にコーティング剤を厚塗りしようとすると、ムラの原因になるだけでなく、コーティング剤に含まれる水分や溶剤が紙に長時間とどまることになり、インクを溶かしてしまうリスクが高まります。

基本は、薄く・2度塗りです。

  1. 1度目(下地作り) ごく薄く全体に塗布し、インクを固定しつつ紙に膜を作るイメージで塗ります。
  2. 完全乾燥: 1度目がしっかり乾くまで待ちます。
  3. 2度目(仕上げ): 1度目でできた膜の上に、塗り残しがないように確認しながら2度目を塗布します(または裏面を塗ります)。

この手順を踏むことで、インクへのダメージを最小限に抑えつつ、強固なコーティング膜を作ることができます。

基本のコツ2:完全な乾燥

これが失敗する最も多い原因の一つです。コーティング剤が生乾きのままレジン液に触れると、残った水分や溶剤がレジン液と反応し、その部分が白く濁ったり(白化現象)、結局はそこから滲みが発生したりします。

塗布後は、指の腹で軽く触れてもベタつきや冷たさを感じない状態になるまで、しっかり時間を置いてください。天候や湿度にもよりますが、最低でも数時間、安全を期すなら丸一日置くくらいの余裕を持つことが、失敗を減らす最大の秘訣です。

急ぎたい場合はドライヤーの温風を遠くから当てるのも手ですが、近づけすぎると紙が反ったり、インクが変質したりする可能性があるので注意が必要です。

「薄く、2度塗り」「完全な乾燥」。この2点を徹底するだけで、作品の仕上がりは劇的に向上します。

写真コーティングで失敗しない注意点

写真コーティングで失敗しない注意点 イメージ

コピー用紙(普通紙)と、お店や家庭でプリントした「写真用紙」では、コーティングの考え方が少し異なります。

コピー用紙は繊維が荒く、液体を非常に吸い込みやすいため、入念なコーティングが必須です。一方、「印画紙ベース(RCペーパー)」と呼ばれる表面がツルツルしたタイプの写真用紙は、紙の表面が樹脂(レジンコート)で元々コーティングされているため、液体が染み込みにくい構造になっています。

そのため、染料インクで印刷した印画紙ベースの写真用紙であっても、印刷後にインクをしっかり乾燥させれば、表面はコーティングなしでレジンに封入できるケースもあります。

ただし、ここにも落とし穴があります。表面は強くても、カットした「断面(フチ)」は紙の繊維がむき出しです。私のおすすめは、表面はコーティングなし(または軽く1度塗り)だとしても、カットした「断面」だけはコーティング剤やボンドを塗っておくことです。このひと手間で、断面からのレジン液の侵入を確実に防げます。

写真用紙・特殊紙の注意点

写真用紙には「印画紙ベース(光沢紙など)」の他に、「マット紙(つや消し)」や「インクジェット用和紙」など、様々な種類があります。

マット紙や和紙、画用紙などは、コピー用紙と同様に液体を非常に吸いやすい性質を持っています。これらを使用する場合は、印画紙とは異なり、必ず表面・裏面・断面のすべてに入念なコーティングが必要です。紙の種類をしっかり見極めましょう。

綺麗な紙の封入のコツは断面処理

綺麗な紙の封入のコツは断面処理 イメージ

ここまで様々なコーティング剤や方法を紹介してきましたが、レジンで紙の封入を失敗する最大の原因は、カットした「断面(フチ)」からの染み込みです。

多くの方が表面を塗ることに集中し、この断面処理を見落としがちです。表面は完璧にコーティングできていても、紙をハサミやカッターでカットした「断面」は、紙の繊維がむき出しの状態です。例えるなら、ストローの束が横を向いているようなものです。

レジン液はこの無防備な断面から毛細管現象によって容赦なく染み込み、デザインを内側から破壊してしまいます。この「最後の砦」である断面をどう守るかが、成功の鍵を握ります。

断面を死守する2つの方法

1. コーティング剤を断面に擦り込む(王道)
最も基本的で重要なテクニックです。筆を使って、表面だけでなく断面にもコーティング剤をしっかりと塗布します。紙をピンセットで持ち、フチに膜を作るイメージで丁寧に塗り込んでください。2度塗りする際は、特に断面を重点的にチェックします。粘度の低いコーティング剤の場合は、液を断面に「吸わせる」ようにして固めるのも有効です。

2. 物理的に封鎖する(合わせ技)
コーティング剤だけに頼らず、物理的なバリアを作る方法です。OPPテープ(透明な梱包用テープ)やラミネートフィルム(手貼りタイプ)で、印刷した紙を両面から挟み込み、空気を抜きながら圧着します。
その後、デザインのフチを1〜2mm残してカットします。この残したフチ(テープ同士が貼り合わさった部分)が、レジン液の侵入を防ぐ物理的な「防波堤」となります。
さらに念のため、そのフチの断面(テープの断面)にだけ、ボンドやトップコート、あるいはレジン液を薄く塗って硬化させておくと、ほぼ完璧に封入できます。

レジン作品において、紙の封入は「断面を制する者が作品を制する」と言っても過言ではありません。このひと手間を絶対に惜しまないでください。

レジン液でコピー用紙のコーティングの総括

レジン液でコピー用紙のコーティングの総括 イメージ

レジン作品でコピー用紙や印刷物を美しく仕上げるためのコーティング方法について、最後に重要なポイントのチェックリストと紙のコーティングについてわかりやすく説明されている動画を見つけたので載せておきます。
<レジン>紙にレジンコーティングをしたい!どうすれば出来る?!

動画元:RKあーるけい
チェックリスト
  • コーティングは滲み防止と黄ばみ防止に不可欠
  • 紙の繊維にレジン液が染み込むことが滲みの原因
  • 家庭用プリンターの染料インクは特に滲みやすい
  • 最も確実なのは専用コーティング剤やデコパージュ液
  • デコポッジは耐水性が高くレジンコーティングに最適
  • 100均(セリア・ダイソー)でも滲み防止剤が入手可能
  • セリアの製品は滲み防止特化で初心者にもおすすめ
  • 代用品として木工用ボンドが使える
  • ボンドは水で薄めず原液のまま薄く塗る
  • トップコートはインクを溶かすリスクがあり非推奨
  • 写真用紙(印画紙)は表面コート済みの場合がある
  • 失敗の最大の原因はカットした「断面」からの染み込み
  • コーティング剤は断面にもしっかり塗り込む
  • 基本は「薄く・2度塗り」
  • 生乾きはNG、必ず「完全乾燥」させる
  • OPPテープで物理的に封鎖する方法も有効

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