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こんにちは。気まぐれレジン便り、運営者の「TOMO」です。
レジン作品の仕上がりを、もっとプロっぽく、ツヤツヤにしたい。そう思って練習しているのに、なぜか表面がボコボコしたり、曇ってしまったりすることはありませんか?実はその悩み、「腕」の問題ではなく、使っている「筆」が原因かもしれません。
「気泡が入って綺麗にできない」「ハケ跡が残ってしまう」といったトラブルは、レジンクラフトあるあるですが、実は用途に合った適切な筆を選ぶだけで、劇的に改善されることが多いんです。私自身、最初は適当な絵の具筆を使っていて、何度も失敗を繰り返しました。でも、道具を変えた瞬間に「えっ、こんなに簡単だったの?」と感動したのを覚えています。
この記事では、そんな私の失敗談も踏まえつつ、初心者が選ぶべきレジンの筆でおすすめの基準や、ダイソーなどの100均アイテムの賢い使い方、そして大切な筆を長持ちさせるためのメンテナンス術まで、包み隠さずシェアしていきます。
- 気泡を物理的に防ぐためのシリコン筆と繊維ブラシの明確な使い分け
- ダイソーやセリアなど100均で買える優秀な道具の活用法と限界
- 作品の透明感を左右するコーティング用ブラシの選び方
- 固まってしまった筆を復活させる裏技と日々のメンテナンス手順
初心者にレジンの筆でおすすめな選び方と基準
レジンクラフトを始めたばかりの頃は、画材用、ネイル用、模型用など、選択肢が多すぎて何を選べば良いのか迷ってしまいますよね。「とりあえず安いやつでいいや」と選んでしまいがちですが、実はそれが失敗の入り口だったりします。ここでは、用途に合わせた素材の選び方や、コストパフォーマンスに優れた100均アイテムの活用法など、絶対に失敗しないための基準について、私の経験則たっぷりにお話しします。
気泡対策にシリコンのレジン筆がおすすめ

レジン液を着色剤と混ぜたり、モールド(型)に流し込んだりする際、私たちの一番の敵となるのが「気泡」です。私も以前は爪楊枝や普通のナイロン筆を使って混ぜていたのですが、どうしても筆の毛の間に空気が入り込み、それが無数の細かい泡となって液中に放出されてしまうんです。
そこで救世主となったのが、シリコン製のレジン筆です。これは筆というよりも、先端が柔軟な「ゴムベラ」のようなツールです。毛束がないため、空気を巻き込む隙間が物理的に存在しません。そのため、気泡の発生を最小限に抑えることができるんです。
形状による使い分けがポイント
シリコン筆には様々な形状がありますが、私は以下のように使い分けています。
| 形状 | おすすめの用途 | メリット |
|---|---|---|
| フラット(平型) | 攪拌(かくはん)・広範囲の塗布 | 調色パレットの底に残ったレジンを、スクレーパーのように綺麗に集め取ることができます。 |
| テーパー(円錐) | 気泡抜き・細部への充填 | 先端が尖っているため、モールドの鋭角な部分にレジンを押し込み、閉じ込められた空気を追い出すのに最適です。 |
| スプーン型 | パウダー計量・すくい取り | ラメや着色パウダーをこぼさずにすくい、そのままレジン液の中で混ぜ合わせることができます。 |
そして何より感動するのが、後片付けの楽さです。使用後にベタベタしたレジンを一生懸命拭き取る必要はありません。そのままUVライトに当てて硬化させ、ペリッとシールのように剥がすだけで、新品同様に元通りになります。溶剤を使わずに掃除ができるので、部屋の空気も汚れず、作業ストレスが激減しました。
ダイソーなど100均のレジン筆の活用法

「最初から高い道具を揃えるのはハードルが高い…」と考える方も多いと思います。その感覚、すごく大切です!実際のところ、最近のダイソーやセリア、キャンドゥといった100均のクラフトコーナーは本当に優秀で、プロも驚くようなクオリティの筆が並んでいます。
特に私が愛用していて、皆さんにもおすすめしたいのが、セリアのジェルネイル用ブラシです。100円(税抜)という安さながら、コシがしっかりしており、細かい部分への色付けや、ラメを乗せる作業には十分すぎる性能を持っています。
「使い捨て感覚」で精神的余裕を
高い筆を使っていると、「汚したらどうしよう」「固めたら最悪だ」というプレッシャーで作業が慎重になりすぎることがあります。でも100均の筆なら、万が一手入れに失敗してカチカチに固めてしまっても、「まあ、100円だし勉強代か」と割り切れますよね。この精神的な余裕こそが、初心者が思い切って練習するために必要な要素なんです。
私は、ラメ専用、黒色レジン専用、といった具合に、「汚れてもいいサブ機」として100均の筆を大量にストックしています。
100均のレジン用品は他にも便利なものがたくさんあります。>>レジンuvライト100均のものは使える?ダイソー・セリア比較や>>uvレジンをパテ代わりにする方法【100均自作】の記事もおすすめです!
レジンの筆がない時の代用と使い捨てチップ

「筆を洗うのがどうしても面倒くさい!」「今日は疲れているから片付けを楽にしたい」という日、ありますよね。そんな時や、一度に大量のパーツを作りたい時には、あえて「洗わない」という選択肢、つまり使い捨てツールを使うのも賢い戦略です。
私がよく代用として使うのは、パジコなどのメーカーから出ている「フロッキーチップ」や、100均の化粧品コーナーにある「リップブラシ(使い捨てタイプ)」です。
- メリット: 作業が終わったらそのままゴミ箱へ捨てられるので、片付け時間がゼロになります。大量生産時には最強の時短ツールです。
- デメリット: 先端がスポンジや繊維の植毛であるため、強く擦ると細かい繊維が抜け落ちてレジンに入り込むリスクがあります。
そのため、下塗りや裏側のコーティングなど、多少のホコリが許容される工程では大活躍しますが、作品の「顔」となる最終仕上げのトップコートにはあまり向きません。適材適所で使い分けるのがコツですね。
用途で使い分けるレジンの筆の選び方

ここまで紹介してきましたが、結局のところ「これ一本あれば全てOK」という万能な筆は存在しないと私は感じています。料理でも、包丁とフライ返しを使い分けるように、レジンでも「混ぜる」と「塗る」では必要な道具のスペックが全く異なるからです。
私の作業デスクでは、常に以下の2種類を明確に区別して置いています。
| ツールの種類 | 主な役割 | 物理的な動きの違い |
|---|---|---|
| シリコン筆 | 準備・攪拌・移動 | レジン液を「動かす」「押し込む」作業。ヘラのように使うことで気泡を巻き込みません。 |
| 繊維ブラシ(ナイロン等) | 仕上げ・コーティング | レジン液を「広げる」「整える」作業。毛細管現象を利用して、薄く均一な膜を作ります。 |
「混ぜる時はシリコン、塗る時は筆」。このルールを守るだけで、作品のクオリティは間違いなく安定します。
ネイル用の筆をレジンに使うメリット

画材屋さんで売っている水彩画用の筆ではなく、ネイル用品売り場にある筆を選ぶのも、レジンクラフトにおいては非常に有効な手段です。なぜなら、UVレジン液とジェルネイルは、どちらも「紫外線で硬化する樹脂」という点で化学的な性質が非常に似ているからです。
粘度のある液体を扱うために設計されたジェルネイル用の筆は、レジン液の重さにも負けない適度なコシがあり、非常に塗りやすいのが特徴です。
「キャップ付き」が寿命を決める
そして、ネイル用筆を選ぶ最大の理由が「キャップ」の存在です。 レジン用の筆は非常にデリケートで、窓から入る自然光や、部屋の蛍光灯に含まれる微弱な紫外線に晒されるだけでも、時間をかけて徐々に硬化が進んでしまいます。「なんとなく筆先が硬くなったな?」と思ったら、それは光による硬化が始まっている証拠です。
irogel(イロジェル)などのネイル専業ブランドの筆は、遮光性のあるアルミ製キャップが標準装備されていることが多く、保管時の安心感が段違いです。筆を長く大切に使いたいなら、最初からキャップ付きのモデルを選ぶことを強くおすすめします。
綺麗に塗れるレジンの筆でおすすめの道具
ここからは、作品の最終的なクオリティを決める「仕上げ」の段階、つまりトップコートやコーティングの工程で、私が実際に使って「これは手放せない!」と感じたおすすめの道具たちを紹介していきます。プロ作家さんが作るような、ガラスのように滑らかで歪みのないツヤを目指すなら、ここの道具選びには少しだけ投資をしてみる価値があります。
コーティングに最適なタミヤの平筆
数え切れないほどの筆を試してきましたが、最終的なトップコート(コーティング)において、今のところ私のベストワンはタミヤの「モデリングブラシ HF 平筆 No.2」です。
「えっ、プラモデル用?」と驚かれるかもしれませんが、模型の世界で求められる「塗料をムラなく均一に塗る技術」は、レジンのコーティングと完全に一致します。この「HF(ハイフィニッシュ)」シリーズは、毛先が非常に精密に整えられており、柔らかすぎず硬すぎない絶妙なコシを持っています。
レジン液をたっぷりと含ませて、表面を撫でるようにスッと引くだけで、驚くほど均一な塗膜が作れます。パジコなどのレジン専用メーカーのものももちろん素晴らしいですが、表面の「平滑性(フラット感)」を極限まで追求するなら、このタミヤの筆は一度試してみる価値がありますよ。価格も数百円程度と、性能の割に非常にリーズナブルです。
エンボスヒーターでレジンの筆跡を消す

「良い筆を使っているのに、どうしても筆跡(ハケ跡)が残って凸凹してしまう…」という悩みを持つ方は非常に多いです。レジンのコーティングで失敗する原因としてもよく挙げられますが、実はこれ、筆の性能のせいではなく、レジン液の粘度が高すぎることが原因かもしれません。
そこで、筆とセットで必ず用意してほしいのがエンボスヒーター(熱風機)です。
筆跡を消す魔法の手順
- 筆でレジンを全体に塗布する(この時点では筆跡があってOK)。
- 硬化させる前に、エンボスヒーターで温風を数秒間当てる。
- 熱でレジンの粘度が下がり、水のようにサラサラになる。
- 表面張力の働きで、筆跡が勝手に消えて平らになる(セルフ・レベリング)。
- 表面がツルツルになったのを確認してから、UVライトに入れる。
この「温める」というひと手間を加えるだけで、微細な気泡も熱膨張で弾けて消え、仕上がりがプロ級に変わります。筆のテクニックを磨くよりも、ヒーターを使うかどうかが勝負を分けると言っても過言ではありません。
ここで紹介したエンボスヒーターのおすすめの記事や使い方等の記事もあるので詳しく知りたい方は覗いてください。
固まったレジンの筆の洗い方と復活術
どんなに気をつけていても、作業に夢中になってうっかり筆を固めてしまったり、洗ったはずなのに次回使う時に筆先がゴワゴワになっていた…なんて経験、ありますよね。通常、レジン筆の洗浄には専用の「ブラシクリーナー」や「無水エタノール」を使いますが、これらは洗浄力が強い反面、筆の毛に含まれる油分まで奪ってしまい、毛先をパサつかせる原因にもなります。
そこで私が実践している、とっておきの裏技があります。それは、OPI社のネイルクレンザー「nas99」を使って洗う方法です。
本来は爪の油分除去に使うものですが、これに含まれる溶剤と保湿成分のバランスが絶妙で、合成樹脂毛(ナイロン/PBT)に固着したベタベタ汚れを強力に落としつつ、筆のしなやかさを保ってくれるんです。完全にカチカチに硬化してプラスチックになった筆はさすがに無理ですが、「なんとなく根元が固いな」「毛先が広がってきたな」という初期症状なら、nas99で丁寧に洗うことで、驚くほど柔らかく復活することがあります。高価な筆を捨てる前の「最終手段」として覚えておいて損はありません。
拭き取ったゴミの扱いに注意
筆を拭き取ったティッシュや、キッチンペーパーをそのままゴミ箱にポイッと捨てていませんか?それはNGです! 未硬化のレジン液が付着したゴミは、アレルギーの原因になったり、環境を汚染する可能性があります。パジコなどの主要メーカーも推奨している通り、必ずUVライトを当てて完全に硬化させ、無害なプラスチックの状態にしてから廃棄しましょう。これはレジンを楽しむ私たちが守るべき大切なマナーです。 (出典:株式会社パジコ「樹脂製品を安全にお使いいただくために」)
筆を長持ちさせる遮光と保管のコツ

レジン用の筆は消耗品ですが、管理次第でその寿命を2倍にも3倍にも延ばすことができます。最大のポイントは、やはり徹底的な「遮光」です。
使用後はクリーナーで綺麗に拭き取るのは基本中の基本ですが、その後「またすぐ使うから」と机の上に放置するのは厳禁です。私は以下のルーティンを徹底しています。
- クリーナーを含ませたキッチンペーパーで、筆の根元から優しく拭き取る。
- すぐにキャップをする(キャップがない場合は、アルミホイルで筆先を完全に包む)。
- 筆立てに立てるのではなく、引き出しの中に横にして収納する。
特に「引き出しの中」というのがポイントです。筆立てだと、万が一キャップが外れたり、隙間から光が入ったりするリスクがありますが、暗所である引き出しならその心配がありません。また、横に寝かせることで、軸の中に残った微量のレジン液が根元に逆流して固まるのを防ぐ効果も期待できます。
結論としてレジンの筆でおすすめなセット

長々と語ってきましたが、これから本格的にレジンの道具を揃えたいと考えている方へ。私が自信を持っておすすめする「最強の布陣」は以下の組み合わせです。
- 混ぜる・モールド充填用: シリコンブラシ(Amazonなどで売っているセット品でOK)
- サブ・ラメ・練習用: ダイソーやセリアのジェルネイルブラシ
- 仕上げコーティング用: タミヤ モデリングブラシ HF 平筆 No.2
- 必須サポートアイテム: エンボスヒーター
まずは100均の筆で「筆の管理(拭き取りや遮光)」に慣れてから、仕上げ用にタミヤの筆とエンボスヒーターを導入する。このステップアップが、無駄な出費を抑えつつ、着実に技術を向上させる近道だと思います。
良い道具は、私たちの技術不足を補ってくれる心強いパートナーです。ぜひ自分に合った筆を見つけて、ストレスフリーで楽しいレジンライフを送ってくださいね!


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