レジンでサッカーボールの作り方!100均モールドや模様のコツも

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こんにちは。気まぐれレジン便り、運営者の「TOMO」です。

部活の引退記念やスポーツ好きなあの人へのプレゼント、あるいは推し活グッズとして、レジンでサッカーボールの作り方や関連するテクニックを検索している方は多いのではないでしょうか。でも、いざ作ろうとすると、あの独特な五角形と六角形の模様をどうやって描けばいいのか、球体を綺麗に仕上げるにはどうすればいいのか、悩みますよね。私自身も最初は模様がずれてしまったり、気泡が入ってしまったりと試行錯誤の連続でした。今回は、そんな経験を活かして、初心者さんでも挑戦しやすい100均アイテムを使った方法から、本格的な塗装テクニックまで、分かりやすくご紹介します。

この記事のポイント!
  • 100均材料で始める手軽なサッカーボール作りの準備
  • 失敗しないためのモールド選びとサイズ感のポイント
  • 五角形と六角形の模様を綺麗に描くためのコツ
  • 気泡をなくしてプロ級に仕上げるためのテクニック

基本的なレジンでのサッカーボールの作り方

まずは、レジン初心者さんでも安心して取り組める基本的な作り方から見ていきましょう。いきなり高価な道具を揃えなくても、身近なお店にあるもので十分に可愛い作品が作れますよ。ここでは、誰でも手に入れやすい材料を中心に解説していきます。

100均で揃う材料と道具の一覧

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最近の100円ショップのハンドメイドコーナーは本当に充実していますよね。まずは手軽に挑戦したいという方は、セリアやダイソーなどの大型店舗で以下のアイテムを探してみてください。これさえあれば、とりあえず製作をスタートさせることができます。

カテゴリー必要なアイテム選び方のポイント
モールド球体シリコンモールド「プレーン(溝なし)」の真球タイプが最も一般的で使いやすいです。
レジン液UV-LEDレジン液硬化が速い「ハードタイプ」を選びましょう。透明度が高いものがおすすめ。
着色剤レジン用顔料「白」と「黒」は必須。透けない「不透明」タイプを選んでください。
道具筆・爪楊枝細かい模様を描いたり、気泡を取ったりするために極細の筆があると便利です。

まず必須なのが球体のシリコンモールドです。サッカーボール専用の溝がついたモールドは100均では珍しいかもしれませんが、つるんとした「プレーンな球体モールド」なら簡単に見つかります。これをベースに模様を描いていくのが基本のスタイルになります。サイズは直径15mm〜20mm程度のものが、UVレジンでの硬化もしやすく、失敗が少ないのでおすすめです。

次にレジン液ですが、100均のものでも十分作れますが、もし予算に余裕があれば手芸店で販売されているメーカー製のものを使うと、仕上がりの透明感や硬化スピードが段違いです。

TOMOのメモ
100均のレジン液は手軽ですが、作品を長く大切にしたい場合は、黄変(黄色く変色すること)しにくいメーカー製のもの(パジコの「星の雫」など)を使うのがおすすめです。特に白い部分は黄変が目立ちやすいので、ここだけ良いレジンを使うのもアリですよ。

失敗しないサッカーボールモールド選び

失敗しないサッカーボールモールド選び イメージ

モールド選びは作品のクオリティを左右する大事なポイントです。「レジン サッカーボール モールド」で探すと、主に2つのタイプに出会うと思います。それぞれの特徴を理解して、自分のスキルに合ったものを選びましょう。

タイプA:ディテール彫刻済みモールド

表面にあらかじめ五角形と六角形の溝が彫られているタイプです。これは溝に色を流し込むだけで模様ができるので、幾何学的な配置を考えなくて済むのが最大のメリットです。「絵を描くのは苦手…」という方には最適ですが、溝の先端に気泡が残りやすく、細部までレジンを行き渡らせるのに少しコツがいります。

タイプB:プレーン球体モールド

先ほども紹介した、表面がつるつるの真球タイプです。こちらは模様を自分で描く必要がありますが、気泡抜けが良く、表面を鏡面のようにピカピカに仕上げやすいのが特徴です。また、半分ずつ作って貼り合わせる「半球モールド」もありますが、継ぎ目を消す作業(サンディングとコーティング)が必要になるため、最初は一体型の球体モールドが扱いやすいかなと思います。

手作りの部活お守りに合うデザイン

手作りの部活お守りに合うデザイン イメージ

部活のお守りとして作るなら、ただの白黒ボールじゃもったいないですよね。ユニフォームのカラーに合わせたり、チームのロゴを入れたりできるのがハンドメイドの醍醐味です。世界に一つだけの特別なチャームにするためのアイデアをいくつかご紹介します。

例えば、黒い五角形の部分をチームカラー(青や赤など)に変えるだけで、一気にオリジナル感が出ます。レジンに着色剤を混ぜて、自分たちだけの「チームカラー」を作ってみましょう。

また、レジンの透明感を活かして、ボールの中心に背番号のシールや、チーム名を書いた小さなプラバン、あるいはミサンガの切れ端などを封入するのも素敵です。ラメやホログラムを少し混ぜて、勝利を願ってキラキラさせるのも良いですね。「必勝」の文字を小さく入れた紙を封入するのも、お守りらしくて喜ばれますよ。

キーホルダーにする金具の選び方

キーホルダーにする金具の選び方 イメージ

作ったサッカーボールをバッグに付けるなら、金具の取り付けも重要です。球体のレジンに金具を付ける場合、一般的には「ヒートン」というネジ式の金具を使います。

レジンが完全に硬化する前にヒートンを差し込む方法もありますが、位置がずれたり、硬化収縮でヒートンが浮き上がってきたりすることがあります。おすすめなのは、完全に硬化してからピンバイス(ハンドドリル)で小さな穴を開け、そこに接着剤をつけたヒートンをねじ込む方法です。

強固に取り付けるコツ

  • ピンバイスのドリル径は、ヒートンの軸よりも「ほんの少し細い」ものを選びます。
  • 穴を開ける位置は、五角形の中心ではなく、六角形との境目あたりにすると目立ちにくいです。
  • ヒートンをねじ込む前に、少量のレジン液を穴に垂らし、硬化させてからねじ込むと、抜けにくくなります。

チャームとしての最適なサイズ感

アクセサリーやチャームとして使う場合、サイズ感はとても大切です。サッカーボールは球体なので、想像以上にレジン液を使いますし、重くなりなりがちです。

私の経験上、直径20mm(2cm)くらいまでがベストサイズです。これならUVレジンでも比較的綺麗に硬化しますし、重さも気になりません。イヤリングやピアスにするなら、さらに小さい10mm〜12mm程度が良いでしょう。

しかし、それ以上の大きさ(例えば30mm以上)になると、UVライトの光が中心まで届かず「未硬化」になったり、硬化時の反応熱が高くなりすぎて表面にシワができたりするリスクが高まります。

注意点
大きな置物サイズを作りたい場合は、UVレジンではなく「2液性エポキシレジン」を使うのがベターです。硬化に24時間以上かかりますが、収縮が少なく、大きな球体も真球に近い形で綺麗に作れますよ。

本格的なレジンでのサッカーボールの作り方

ここからは、もう少しステップアップして、よりリアルで完成度の高いサッカーボールを作るためのテクニックをご紹介します。「売り物みたい!」と言われるような作品を目指しましょう。細部へのこだわりが、クオリティを劇的に変えます。

シールを使った簡単な製作法

「模様を描くのがどうしても苦手…」という方には、シールを使った封入テクニックが救世主になります。市販のサッカーボール柄のシールや、ネイル用のシールを活用しましょう。

ポイントは、透明な球体レジンの中にシールを浮かせるように封入することです。一度に全てのレジンを入れて底にシールを沈めてしまうと、立体感が損なわれます。以下の手順を試してみてください。

  1. モールドの半分くらいまで透明レジンを入れ、硬化させる。
  2. その硬化したレジンの上にシールを配置する(ここで小さな気泡が入らないように注意!)。
  3. 残りのレジンを流し込み、完全に硬化させる。

このように「層分け」をすることで、シールがボールの中心に位置し、どの角度から見ても綺麗に見えるようになります。

プラバンを封入するアイデア

プラバンを封入するアイデア イメージ

シールでは物足りない、もっと立体感が欲しいという場合は、インクジェットプリンター対応のプラバン(熱収縮シート)を使う方法もあります。

パソコンでサッカーボールの展開図やイラストを作成してプラバンに印刷し、トースターで焼きます。ここからが最大のコツなのですが、プラバンが熱くて柔らかいうちに、球体のモールドやビー玉などに押し当ててカーブをつけるんです。

平面のプラバンをそのまま封入すると、球体の中で違和感が出てしまいますが、こうして湾曲させたパーツを使えば、球面に沿った自然な仕上がりになります。ただし、熱いプラバンを扱う際は、綿手袋をするなどして火傷には十分注意してくださいね。

正確な模様の描き方とコツ

プレーンな球体に手描きで模様を入れる場合、ここが最大の難関ですよね。サッカーボールは「切頂二十面体(せっちょうにじゅうめんたい)」という幾何学的な形をしていて、黒い正五角形12個と、白い正六角形20個で構成されています。

名前は難しいですが、覚えるべきルールはたった一つです。 黒い五角形の周りは、必ず白い六角形が囲んでいる」 これだけです!黒い五角形同士が隣り合うことは絶対にありませんし、六角形は五角形と六角形が交互に接しています。

TOMO流・描画手順のコツ

  1. 北極を決めるまずボールの「てっぺん」に黒い五角形を描きます。
  2. 花びらを描くその五角形の5つの辺それぞれに接するように、白い六角形を描きます(お花のような形になります)。
  3. 谷間を埋めるその六角形同士の間の「V字」の谷間に、次の黒い五角形を描いていきます。

下書きには、1mm〜2mm幅の細いマスキングテープ(ラインテープ)を使ってガイドラインを引くと、バランスが取りやすくなりますよ。フリーハンドでいきなり描くよりも、格段に成功率が上がります。

塗装で仕上げるクオリティアップ術

塗装で仕上げるクオリティアップ術 イメージ

レジンの上から直接絵の具を塗ると、弾いてしまって上手く塗れないことがあります。これはレジンの表面がツルツルすぎることが原因です。本格的に塗装をするなら、下地処理が欠かせません。

まずは目の細かいスポンジやすり(#1000〜#1500程度)で球体全体を軽く研磨して、あえて曇らせます(これを「足付け」と言います)。その上からプライマーやマットバーニッシュを塗ると、絵の具の食いつきが劇的に良くなります。

使用する塗料選びも重要です。それぞれの特徴を比較してみましょう。

塗料の種類扱いやすさ耐久性特徴
アクリル絵具乾燥が速く、耐水性あり。重ね塗りができるので修正もしやすい。
POSCA(ポスカ)発色が良く手軽。ただし擦れに弱いので、上からコーティングが必須。
油性ペン手軽だが、上からレジンを塗るとインクが溶け出して滲む(ブリード)ため非推奨。
ジェルネイルUVライトで硬化できるので作業が早い。厚みも出せて高級感がある。

気泡を抜くための重要テクニック

気泡を抜くための重要テクニック イメージ

サッカーボールのような厚みのある作品や、溝のあるモールドを使う時、一番の大敵は「気泡」です。せっかく綺麗にできても、表面にプツプツと穴が開いていたらがっかりしてしまいますよね。

気泡を防ぐためのプロっぽいテクニックとしておすすめなのが、事前塗布」「エンボスヒーターの活用です。

モールドにいきなりドバッとレジンを入れるのではなく、まずは筆や爪楊枝を使って、モールドの溝や内側に薄くレジンを塗りつけておきます。こうすることで、空気の逃げ場を確保できます。そして、レジンを流し込んだ後にエンボスヒーター(クラフト用の温風機)で温めると、レジンの粘度が下がってサラサラになり、奥に潜んでいた気泡がプクプクと浮いてきます。これを丁寧に取り除いてから硬化させるだけで、仕上がりの透明度が格段に上がります。

安全対策と換気について
エンボスヒーターでレジンを温めると、気化した成分が発生しやすくなります。作業中は必ず部屋の換気を行い、レジン用手袋やマスクを着用して、直接手や肌に触れないように注意してください。アレルギー等の安全情報については、メーカーの公式サイトも必ず確認しましょう。 (出典:株式会社パジコ『UV-LEDレジンについて』

自分に合うレジンサッカーボールの作り方まとめ

ここまで、レジンでサッカーボールの作り方や様々なテクニックをご紹介してきましたが、いかがでしたか?

「手軽に100均モールドで作りたい!」という方もいれば、「塗装までこだわってリアルな作品を作りたい!」という方もいると思います。正解は一つではありません。部活のお守りとして数をたくさん作るならシール封入が効率的ですし、大切な人へのプレゼントなら時間をかけて手描きに挑戦するのも素敵です。

まずは自分のレベルや目的に合った方法で、楽しみながら世界に一つだけのサッカーボールを作ってみてくださいね。

プラ板など少し難しいなと思う方はこのようなモールドもあるのでチェックしてみてください。

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