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こんにちは。気まぐれレジン便り、運営者の「TOMO」です。
ハンドメイドを楽しんでいると、どうしても出てしまうのがレジンのゴミですよね。失敗してしまった作品や、拭き取りに使ったティッシュ、使い終わったボトルなど、これっていったい何ゴミになるんだろうと手が止まってしまうことはありませんか?
特にレジン液は、独特のニオイがする化学物質でもあるので、「そのままポイっと捨てていいの?」「燃えるゴミで出して大丈夫?」と、不安に思う方も多いはずです。実は、レジンは捨て方を間違えると、ゴミ収集車でのトラブルや環境汚染につながることもある、ちょっとデリケートな素材なんです。
自治体によって分別のルールが違うこともあり、悩みは尽きませんよね。この記事では、私自身が色々と調べて実践してきた経験をもとに、初心者の方でも迷わない、安全で正しいレジンの捨て方について詳しくお話しします。
- 液体のレジンを安全にゴミとして出すための基本的な処理手順
- 拭き取りに使用したティッシュや使い終わった容器の適切な廃棄方法
- 水洗いレジンの洗浄水やエポキシレジンなど種類別の注意点
- 自治体の分別ルールを確認する際のポイントとリサイクルの可否
レジンは何ゴミになる?基本の分別と捨て方

レジンを扱う上で、最も基本となるのが「ゴミとしての出し方」ですよね。実は、レジンは「液体の状態」と「固まった状態」では、ゴミとしての扱いが180度違います。
ここを混同してしまうと非常に危険ですので、まずは絶対に知っておくべき処分の基本原則について、深掘りして解説していきます。
液体のレジンは必ず固めてから捨てるのが鉄則
まず結論から言うと、液体の状態のレジンは、絶対にそのまま捨ててはいけません。
レジン液(硬化前のモノマーやオリゴマー)は、化学反応を起こして固まる前の「反応性化学物質」です。この状態では、皮膚に触れるとかぶれを起こす刺激性や、水に溶け出しやすい環境への有害性を持っています。
なぜ液体のまま捨ててはいけないのか?

もし液体のままゴミ袋に入れて捨ててしまうと、以下のようなリスクがあります。
- ゴミ収集車(パッカー車)の圧縮プレスで袋が破裂し、作業員の方にレジン液がかかってしまう事故。
- 袋から漏れ出したレジンが道路を汚したり、雨水と一緒に側溝へ流れたりする環境汚染。
- ゴミ集積所で揮発成分が充満し、近隣の方へ悪臭の迷惑をかける。
ではどうすれば良いかというと、答えはシンプルで「固めてプラスチックにする」ことです。UVレジンやLEDレジンは、光を当てて完全に硬化させてしまえば、化学的に安定した「ただのプラスチック(高分子化合物)」に変化します。プラスチックになってしまえば、もう液体のように漏れる心配も、化学的な毒性を心配する必要もほとんどなくなります。
処分のポイント
レジンは「液体」なら危険物扱い、「固体」なら一般のプラスチックゴミ、と覚えておきましょう。捨てる前に必ずUVライトや太陽光を当てて、カチカチに固めることが全ての基本であり、マナーです。
拭き取ったティッシュも完全に硬化させて処分

製作中にこぼれたレジンを拭き取ったティッシュやキムワイプ、あるいは筆を拭ったキッチンペーパーなど、皆さんはどうされていますか?「少量だし、紙に染み込んでいるから大丈夫かな」と、そのままゴミ箱に捨ててしまいがちですが、これも実はNGです。
ティッシュに染み込んだ状態でも、レジンは繊維の中で「液体のまま」留まっています。そのまま捨てると、ゴミ箱の中で揮発性有機化合物(VOC)を放出し続けたり、他のゴミと化学反応を起こして熱を持ったりする可能性があります。
安全に処分するためには、少し手間ですが以下の手順を踏むのがおすすめです。
- レジンが付着したティッシュは丸めず、できるだけ広げた状態にする。
- その状態でUVライトを当てるか、晴れた日の屋外(直射日光)にしばらく放置する。
- ベタつきがなくなり、紙全体がパリパリに硬化していることを確認する。
- 通常の「汚れた紙」または「プラスチック付着ゴミ」として廃棄する。
丸めて捨てるのは硬化不良の原因
特に注意したいのが、「丸めてポイ」です。丸めたティッシュの内側には光が届かないため、外側だけ固まって中身はドロドロの液体…という状態になりやすいんです。広げて干物を作るようなイメージで、しっかり光を当ててあげるのがコツです。
もし、硬化作業の効率を上げたい場合は、強力なライトを使うのも一つの手です。私が普段使っているライトについては、別の記事でも詳しく紹介していますので参考にしてみてください。
(参考記事:>>レジンUVライト強力おすすめ!硬化不良を防ぐ選び方と決定版)
余った未使用レジンの正しい処理手順と注意
「福袋で買ったけど色が好みじゃなかった」「使い切れずに使用期限が過ぎてドロドロになってしまった」というレジン液の処分、これも困りますよね。一般的にレジンの使用期限は未開封でも1〜3年程度と言われており、古くなると硬化不良や黄変の原因になります。
これらを廃棄する場合も、絶対にトイレや流し台などの排水溝には流さないでください。レジンは水に溶けないため、排水管の中で固まって詰まりの原因になったり、下水処理場の機能を低下させたりする恐れがあります。
大量廃棄の注意点
不要なレジン液は、牛乳パックを開いたものや、要らないクリアファイルの上に全て出し切ります。ポイントは「薄く広げること」です。厚みがあると光が奥まで届かず、内部が固まりません。量が多い場合は一度に固めようとせず、数回に分けて少しずつ硬化させるのが安全です。
自治体により可燃か不燃ゴミかの区分は異なる

さて、完全に硬化させたレジン(プラスチック化したもの)は、自治体の分別ルール上、何ゴミになるのでしょうか。
これはお住まいの地域によって大きく異なります。判断の分かれ目は、自治体が持っている焼却炉の性能にあります。
- 可燃ゴミ(燃やすゴミ)の地域: 最新の高性能な焼却炉(高温焼却が可能)を導入している自治体では、プラスチックを燃料(サーマルリサイクル)として活用するため、燃えるゴミとして回収するケースが増えています。
- 不燃ゴミ(燃やさないゴミ)の地域: 従来の焼却炉では、プラスチックを燃やすと高温になりすぎて炉を傷めたり、有害なガスが発生する懸念があるため、不燃ゴミとして埋め立て処理をする場合があります。
判断に迷ったら、お住まいの自治体のホームページやゴミ出しカレンダーで「硬質プラスチック」や「プラスチック製品(バケツやおもちゃ等)」の区分を確認してみてください。「プラマーク(容器包装)」ではなく、「製品としてのプラスチック」の区分に従うのが正解です。
液体のまま捨てる環境リスクと人体への影響
少し怖い話になりますが、なぜここまで「液体のまま捨ててはいけない」としつこく言うのか、その理由を正しく知っておくことも、ハンドメイド作家としての責任だと私は思います。
硬化前のレジンに含まれる成分(アクリレート等)は、皮膚感作性(アレルギーを引き起こす性質)を持っています。もし、ゴミ袋から漏れ出たレジンに誰かが触れてしまったら、深刻な皮膚トラブルを引き起こすかもしれません。
また、環境省などの資料を見ても、化学物質の適正な管理は強く推奨されています。私たちが趣味で楽しむレジンも、扱いを間違えれば環境汚染の一端を担ってしまう可能性があるのです。
マナーとして
「自分が出したゴミで、収集作業員さんが怪我をするかもしれない」「近所の子供が触るかもしれない」と想像力を働かせることが、安全なレジンライフの第一歩です。
容器や種類別で見るレジンは何ゴミかの判断
ここからは、もう少し踏み込んだ内容を見ていきましょう。使い終わったボトルの処理や、最近ユーザーが増えている「水洗いレジン」、そして発熱リスクのある「エポキシレジン」など、状況別の捨て方を解説します。
使い切ったボトルや容器の中身の廃棄方法
「もう出ない!」と思うまで絞り出して使い切ったレジンボトル。でも、ボトルを切って中を見てみると、内壁にはまだ数グラム〜数十グラムのレジンがベットリと張り付いています。これをどう処理するかは悩みどころですよね。
私が参考にしている方法や、海外のレジンコミュニティ(Redditなど)で推奨されているのは、「無理に洗浄するのではなく、中身ごと固めてしまう」というアプローチです。
ボトルの中をエタノール等で洗おうとすると、今度は「レジンが溶け込んだ汚れた洗浄液」という、さらに処分の難しい産業廃棄物クラスの廃液を家庭で生み出してしまいます。これでは本末転倒ですよね。
おすすめのボトル処理手順
- ボトルを逆さまにして一晩放置し、残液を限界まで出し切る(出てきた液は個別に硬化して捨てます)。
- ボトルの蓋を開け、晴天時の屋外に数日間放置するか、ペンライト型のUV-LEDライトを口から差し込んで内部を直接照射する。
- 中のレジンがカチカチに固まったら、そのまま「プラスチック容器」または「可燃/不燃ゴミ」として出す。
プラマークがあってもリサイクルに出すのは不可

レジンのボトルには、よく「プラ」というリサイクルマーク(識別表示マーク)が付いています。これを見ると「資源ゴミ(プラスチック製容器包装)」として出したくなりますが、これはちょっと待ってください。
リサイクルの大原則は「中身が空で、きれいに洗ってあり、汚れていないこと」です。
レジン液は粘度が高く、洗剤で洗っても完全には落ちません。中身が付着したままリサイクルに出してしまうと、再生ペレットの品質を下げたり、リサイクル工場のライン全体を汚染(コンタミネーション)させたりする原因になります。
汚れが取れないプラスチックは、マークがあっても無理に資源ゴミに出さず、可燃ゴミや不燃ゴミとして出すのが正解です。リサイクルに回せないものを混ぜないことも、重要な分別マナーの一つです。
水洗いレジンの洗浄水を排水溝に流すのは厳禁

最近、3Dプリンターの普及とともに「水洗いレジン」を使う方が増えています。「水で洗える」という名前から、絵の具の筆を洗うような感覚で、洗った水をそのままジャーっと排水溝やトイレに流していいと誤解されがちです。
しかし、これは絶対にやってはいけません。
水で洗えるのは、レジンの成分が「水に親和性を持つ界面活性剤などを含んでいる」だけで、レジン自体の化学物質としての有害性が消えたわけではないからです。未硬化のレジン成分を含んだ水を下水道に流すことは、環境への負荷が高いだけでなく、下水道施設の機能を阻害する可能性があります。
実際、3Dプリンターやレジン製品の大手メーカーである「Formlabs(フォームラブズ)」の公式サポートページにもレジンや溶剤を排水溝に流してはいけないものという記述があります。
(出典:Formlabs(フォームラブズ)の公式サポートページ)
水洗いレジンの廃液処理と凝集剤の活用方法
「じゃあ、洗浄に使った大量の水はどうすればいいの?」となりますよね。家庭でできる処理として、私が実践している「凝集沈殿(ぎょうしゅうちんでん)」のフローをご紹介します。
| 工程 | 内容 |
|---|---|
| 1. 汚水の保管 | 洗浄水は流さず、透明な密閉容器(大きな梅酒ビンなどが便利)に溜めておきます。誤飲防止のラベルは必須です。 |
| 2. 凝集沈殿 | 排水処理用の「凝集剤」を使用し、水中のレジン成分を化学的に結合させてフロック(塊)にし、水と分離させます。 |
| 3. 濾過(ろか) | コーヒーフィルターや細かい水切りネットで、固まった成分(スラッジ)を濾し取ります。 |
| 4. 最終処分 | 濾過した水は、念のため再度日光に当てて残留成分がないか確認し、新聞紙等に吸わせて可燃ゴミへ。濾し取った固形物も硬化させてゴミへ出します。 |
便利なアイテム
最近では、模型用や3Dプリンター用に小分けされた「廃液処理剤(凝集剤)」が市販されています。少し専門的になりますが、環境を守りながら水洗いレジンを楽しむためには、必須のアイテムと言えます。
エポキシレジンの大量廃棄は発熱に注意が必要
最後に、主剤と硬化剤を混ぜて使う「2液性レジン(エポキシレジン)」の廃棄についての注意点です。このタイプは、混ぜ合わせることで化学反応(重合反応)が起き、その際に「熱」を出します。
特に注意したいのが、カップなどに大量に余った液をそのまま放置することです。レジンの量が多い(厚みがある)と、発生した熱が内側にこもり、その熱がさらに反応を促進させる「熱暴走」を起こすことがあります。容器が溶けたり、煙が出たり、最悪の場合は発火する危険性も報告されています。
余ったエポキシレジンは、必ず熱伝導の良い金属バットや、アルミホイル、または広げられるシートの上に「薄く」広げてください。薄くすることで熱を大気中に逃がし、安全に固めることができます。
レジンは何ゴミか正しく理解し安全に処分する

レジンのゴミ分別は、単に「燃えるか燃えないか」だけでなく、「固まっているかいないか(安定しているか不安定か)」が最も重要な判断基準になります。
ハンドメイドは心ときめく楽しい趣味ですが、その裏側で扱う材料は本格的な化学物質です。正しい知識を持って処理を行えば、環境への負担も減らせますし、何より「近所に迷惑をかけていないかな」「法律違反じゃないかな」という不安なく、心から創作活動を楽しめるようになります。
今回ご紹介した方法を参考に、ぜひ安全でクリーンなレジンライフを送ってくださいね。
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