こんにちは。気まぐれレジン便り、運営者の「TOMO」です。ハンドメイドの定番となったレジンクラフト、これから始めようと思っている方も多いのではないでしょうか。でも、最初にぶつかる壁が「道具選び」ですよね。特にレジンを固めるためのライトは、プロ用だと数千円から高いものでは1万円以上するものまであります。「続くかどうかも分からないし、最初はなるべく安く済ませたい…」というのが本音ではないでしょうか。
そこで選択肢に上がるのが、ダイソーやキャンドゥなどの100円ショップで売られているレジンライトです。「たった300円や500円で本当に固まるの?」「安物買いの銭失いにならない?」そんな不安を持つ方のために、今回は私が実際に100均のライトを使い倒して分かった性能の真実や、失敗しないための裏技的な使い方を徹底的に解説します。
- ダイソー、キャンドゥ、セリアそれぞれのライトの取り扱い状況と製品の違い
- 330円の激安ライトでもしっかりとレジンが硬化する仕組み
- 「固まらない」「ベタつく」を防ぐための具体的な照射テクニック
- 電池式よりもUSB給電タイプを強くおすすめする理由と注意点
100均のレジンUVライト徹底比較と売り場情報
「100均のライト」と一言で言っても、実はお店によって売っているものが全く違います。何も知らずにお店に行くと、「あれ?ネットで見たのと違う…」なんてことになりかねません。ここでは、主要な100円ショップごとの特徴と、今買うべきモデルについて詳しく掘り下げていきます。

ダイソーの330円スタンド型ライトの性能
まず、レジン初心者が最初に手に取るべき「ド定番」と言えるのが、ダイソー(およびワッツ)で販売されている330円(税込)のスタンド型UV-LEDライトです。レジンコーナーや化粧品コーナーで見かけたことがある方もいるかもしれませんね。
見た目はパソコンのマウスのような流線型をしていて、使うときだけ折りたたまれている脚をパカッと開いて設置します。この「マウス型」のデザインは非常に合理的で、収納時は引き出しの隅っこに収まるコンパクトさでありながら、使用時は十分な照射スペースを確保できるんです。
最大のメリット:ハイブリッド波長
このライトの凄さは、330円という価格破壊的な安さにもかかわらず、「UV(紫外線)」と「LED(可視光)」の両方の波長を出せるチップを搭載している点です。
昔のレジン液(UVレジン)も、今の主流である速乾性のレジン液(LEDレジン)も、そしてジェルネイルも、これ一台ですべて対応可能です。「自分の持っているレジン液がどっちの種類か分からない!」という初心者の方でも、とりあえずこれを使えば間違いないという安心感があります。
タイマー機能もついており、ボタンを短く押すと45秒〜60秒、長く押すと1分〜2分照射して自動で消える仕様が多いです(製造ロットによって多少異なります)。何回もボタンを押す手間はありますが、入門機としては十分すぎる性能を持っています。
キャンドゥなら人感センサー付きも選べる
次にチェックしたいのがキャンドゥです。ダイソーと同様の330円モデルも置いてありますが、もし店頭で見かけたらぜひ手にとって欲しいのが、550円(税込)の上位モデルです。
「100均に来て500円商品はちょっと…」と躊躇する気持ち、痛いほど分かります。でも、この200円の差には大きな意味があるんです。その正体は「人感センサー(モーションセンサー)」の搭載です。
レジン作業をしていると、手袋をしていてボタンが押しにくかったり、未硬化のレジンが指についていてスイッチを触りたくない場面が多々あります。そんな時、このセンサー付きモデルなら、手や作品をライトの下にスッと入れるだけで自動点灯し、出すと消灯してくれます。この「スイッチを押す手間がない」というだけで、作業のストレスが劇的に減るんですよ。
また、330円モデルに比べて本体のプラスチックに厚みがあり、作りがしっかりしているのも特徴です。長く使いたいなら、キャンドゥの550円モデルを探してみる価値は大いにあります。
セリアの売り場にはない?代用品の活用法
ここで注意が必要なのが、ハンドメイド好きの聖地とも言える「セリア」です。「セリアならもっと可愛いライトがあるかも!」と期待して行くと、肩透かしを食らうことになります。
セリアにスタンド型ライトはありません
私のリサーチした範囲では、セリアの店頭にはダイソーやキャンドゥのような「据え置き型のUV-LEDライト」はラインナップされていません。手芸コーナーやネイルコーナーを探しても見つからないので注意してください。
その代わり、文具コーナーやおもちゃコーナーに「マジックライトペン」や「シークレットペン」といった商品があります。これは、透明なインクで文字を書き、キャップについたライトで照らすと文字が浮き上がる…という子供向けの文房具なのですが、このライトが実は「UVライト(ブラックライト)」なんです。
「これでもレジンは固まるの?」と聞かれれば、答えは「YES」です。しかし、光が出る範囲が豆電球のように極めて狭い「点」なので、作品全体を均一に照らすのは至難の業です。
どんな時に役立つの?
メインの機材としてはおすすめできませんが、例えば「ラインストーンを一粒だけ固定したい」「封入パーツの位置をズレないように仮止めしたい」といった、ピンポイントの作業には意外と重宝します。セリア派の方は、あくまで「サブ機」や「緊急用」として割り切って使うのが正解です。
6Wでも硬化する?波長とワット数の真実

さて、ここから少しだけ専門的な話をします。100均のライトのパッケージ裏面を見ると、出力(消費電力)の欄に「6W(ワット)」と書かれていることが多いです。
Amazonや楽天で売られているプロ用のライトが「48W」や「54W」であることを考えると、「6Wなんて弱すぎて使い物にならないんじゃ…?」と不安になりますよね。しかし、結論から言えば、時間はかかりますが、ちゃんとカチカチに固まります。
レジンが固まるかどうかを決める一番の要因は、パワーの強さよりも「波長が合っているか」です。先ほど紹介した通り、100均ライトは365nm(ナノメートル)と405nmという、レジンが硬化するために必要な光の波長をバッチリ出しています。ですので、化学反応自体は問題なく起こります。

| 項目 | 100均ライト (6W) | プロ用・中級機 (48W〜) |
|---|---|---|
| 硬化速度 | 遅い(1分〜3分かかることも) | 速い(30秒〜1分で完了) |
| 光の強さ | 弱い(表面からじっくり固まる) | 強い(奥まで一気に光が届く) |
| 硬化ムラ | 出やすい(光源が少ないため) | 出にくい(全方向から照射) |
ワット数が低いということは、単純に「光の粒(フォトン)の量が少ない」ということです。弱い雨でも長時間浴びればずぶ濡れになるのと同じで、弱い光でも時間をかけてたっぷり浴びせれば、レジンはしっかりと固まってくれます。焦りは禁物ですよ。
電池式よりUSB給電タイプを推奨する理由

100均の店舗によっては、単4電池などで動く「電池式」のライトを見かけることもあります。コードレスで便利そうに見えますが、私は断然「USB給電タイプ」を強くおすすめします。
なぜなら、レジンの硬化にとって「光の強さが一定であること」はとても重要だからです。電池式の場合、新しい電池を入れた直後は元気でも、使っていくうちに電圧が下がり、気づかないうちに光が弱くなってしまいます。「昨日は固まったのに、今日はなぜかベタベタする…」というトラブルの原因の多くが、この電池消耗なんです。
ACアダプタの選び方に注意!
USBタイプを買う場合、コンセントに挿すための「ACアダプタ」は別売りであることがほとんどです。自宅にあるスマホの充電器を使うことになると思いますが、この時アダプタの裏面の細かい文字を見てみてください。 出力の欄に「1.0A」ではなく「2.0A」や「2.4A」といった数字が書かれているものを使うと、ライトの性能をフルに発揮できます。パソコンのUSBポートや古いiPhoneの充電器(5W/1Aのもの)だと、電力が足りずに光が弱くなることがあるので注意しましょう。
100均のレジンUVライトで失敗しない使い方
「100均のライトを買ってみたけど、いつまでも表面がヌルヌルする…」「中から液が出てきた!」そんな失敗経験はありませんか?実はそれ、ライトの性能が悪いのではなく、ちょっとした「使い方のコツ」を知らないだけかもしれません。ここからは、私が実践している「6Wライトでも失敗しないテクニック」を伝授します。
レジンが固まらない主な原因は厚塗りと顔料

パワーの弱い100均ライトを使う際、絶対にやってはいけないのが「一度に厚くレジンを盛ること」です。
6Wの光は、プロ用のライトに比べて「貫通力」が弱いです。そのため、分厚いレジンの層を作ってしまうと、表面だけが先に固まって膜ができ、奥の方まで光が届かず、中が液体のまま残ってしまう「中抜け」という現象が起きます。
これを防ぐための鉄則は、「薄く塗って、固める」を何回も繰り返すこと(積層法)です。面倒に感じるかもしれませんが、薄い層を3回重ねて作った作品の方が、一度に厚く作った作品よりも圧倒的に透明度が高く、強度もしっかり出ます。
また、着色剤(カラーレジン)を使う場合も要注意です。色が濃くなればなるほど光を通しにくくなるので、通常よりもさらに薄く塗り重ねる必要があります。特に光を通さない「黒色」などは難易度が高くなります。
もし濃い色の作品作りに挑戦したい場合は、私が以前まとめた黒いレジンを綺麗に作る方法についての記事も参考にしてみてください。顔料の量や混ぜ方のコツを詳しく解説しています。
ベタベタが残る?マッキー等の阻害要因

意外な落とし穴として知っておいてほしいのが、封入する素材や着色に使ったペンとの「化学的な相性」です。例えば、プラ板に油性ペンの「マッキー」で絵を描き、その上からレジンを塗って固めようとしたら、インクの部分だけいつまでもドロドロ…という経験はありませんか?
硬化阻害(こうかそがい)に注意
これは「硬化阻害」と呼ばれる現象です。油性ペンに含まれる溶剤や油分、あるいは一部の接着剤の成分が、レジンが固まろうとする化学反応(ラジカル重合)を邪魔してしまうのです。
100均ライトはパワーが弱いため、こういった化学的な邪魔が入ると、強引に固めきる力が足りずに負けてしまいます。対策としては、ペンで書いた後は「完全に乾くまで半日以上放置する」か、レジンへの影響が少ない「水性ペン」を使用する、あるいは上から水性ニスを一回塗ってガードする、といった工夫が必要です。
照射時間を延ばしてしっかり硬化させるコツ
100均ライトのタイマー機能(45秒や60秒)は、あくまで目安だと思ってください。6Wのライトで60秒一発勝負で完全硬化させるのは、正直かなり厳しいです。
私はいつも、基本の照射時間を「タイマー2回〜3回分」と考えて作業しています。 さらに、ただ置いて待つのではなく、以下のような「動的照射」を行うと仕上がりが格段に良くなります。

1. ウネウネ照射法
ライトを手で持ち、作品の上でゆっくりと円を描くように動かしたり、角度を変えたりしながら照射します。100均ライトはLEDチップの数が少ないため、固定したままだと光が当たらない「影(デッドゾーン)」ができやすいのですが、ライトを動かすことで全方向から光を浴びせることができます。
2. 反転硬化(裏返し)
シリコンモールド(型)を使っている場合、上からの照射が終わったら、必ずモールドごとひっくり返して、裏面からも同じ時間だけ照射してください。6Wの光はモールドの底まで届きにくいので、裏からの援護射撃が必須です。
ネイルチップやジェルネイルにも使えるか
レジンクラフトだけでなく、セルフジェルネイル用にこのライトを検討している方もいるでしょう。結論としては、十分使えます。ただし、爪はカーブしているので、ただ指を置くだけではサイド(爪の横側)に光が当たらず、生焼けになりやすいです。
コツとしては、ライトが点灯したら、指をライトの奥の方へググッと1cm〜2cm押し込んでみてください。LEDチップ(光源)に物理的に近づけることで、光の強さは距離の二乗に反比例して強くなるため、驚くほど硬化効率が上がります。
また、親指は他の指と角度が違うので、親指だけは別で照射し、しっかりとライトの光が当たるように指を傾けながら硬化させると、プロ並みのツルツルな仕上がりになりますよ。
まとめ:レジンUVライトは100均で十分使える

ここまで、100均のレジンUVライトの活用術について深掘りしてきました。結論として、ダイソーやキャンドゥで買える330円〜550円のライトは、決して「安かろう悪かろう」なおもちゃではありません。物理的な特性を理解し、使い方さえ工夫すれば、立派なハンドメイドツールとして活躍してくれます。
- 最初はダイソーやワッツの330円スタンド型(ハイブリッド波長)がコスパ最強
- パワー不足は「薄塗り」と「複数回の照射」でカバーできる
- セリアにはスタンド型がないので、代用品には注意が必要
- 本格的な作家活動や時短を求めるようになったら、48W以上の高出力機へステップアップ
「道具がないから始められない」と足踏みするのはもったいないです!まずはランチ一回分より安い投資で、100均ライトとレジン液を手に入れて、小さなアクセサリー作りから始めてみてください。自分で作ったレジンがカチカチに固まった時の感動は、何にも代えがたいものですよ。まずは気楽に、ハンドメイドの世界を楽しんでいきましょう!
無駄な買い物はしたくない人へ。初心者が最低限揃えるべきレジン道具まとめ!





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